セッション詳細

交流集会17 急性白血病患者に対する緩和ケア

2026年6月20日(土) 7:30 〜 8:30
第3会場
企画代表者: 木原 里香(JA 愛知厚生連 江南厚生病院 緩和ケア内科)
企画協力者: 石田 美空(東北大学大学院 医学系研究科 保健学専攻 緩和ケア看護学分野),服部 友歌子(国立がん研究センター東病院 緩和医療科),白江 惇人(大阪赤十字病院 血液内科),吉田 久美子,吉丸 崚(熊本赤十字病院 血液腫瘍内科)
【目的】
急性白血病患者に対する緩和ケアについて日常臨床での悩みを共有し、解決策について議論をする。
【概要】
急性白血病患者では予後の不確実性や輸血依存性といった疾患の特徴もあり、緩和ケア病棟の利用が少なく、専門的緩和ケアの介入も限られ、終末期に積極的な処置が行われやすいと報告されている。
近年、急性骨髄性白血病患者に対する早期からの緩和ケアの介入が痛みなどの身体症状を軽減し、抑うつや心的外傷後ストレス障害といった気持ちのつらさや精神症状の軽減に役立ち、生活の質 (Quality of life: QOL) を改善し、終末期の積極的な処置の減少や終末期の話し合いへの参加につながることが報告されている。しかし、これらの早期からの緩和ケアの有用性に関するエビデンスは海外からの報告に基づくものであり、本邦においてどのように臨床に実装していくと良いのかについては明らかではない。また、急性白血病患者では感染症や出血で急激に致死的となることも多く、終末期の話し合いの難しさにつながっている。
急性白血病の患者が最期まで納得して自らの望む場所でQOLを保ちその人らしく生きていくのを支えるには何が必要なのか、診断時から医療者は患者や家族とどのように関わっていけば良いのか、緩和ケアの専門家がどのように患者家族と関わり、プライマリーチームである主治医や血液内科病棟スタッフを支えていくのが良いのか、といった急性白血病の緩和ケアをめぐる課題についてスモールグループディスカッションと総合討論を通して様々な立場から話し合うことで、日常の臨床の中で抱える悩みを共有し、解決策を探っていきたい。