セッション詳細
[SY6]シンポジウム6_近年の睡眠学の進歩と精神医学・医療での展開
2025年6月19日(木) 10:45 〜 12:45
C会場(神戸国際会議場 3階 レセプションホール)
司会:鈴木 正泰(日本大学医学部精神医学系)、栗山 健一(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
メインコーディネーター:鈴木 正泰(日本大学医学部精神医学系)
サブコーディネーター:栗山 健一(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
メインコーディネーター:鈴木 正泰(日本大学医学部精神医学系)
サブコーディネーター:栗山 健一(国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
睡眠は精神疾患と密接に関連しており、良質な睡眠を確保することは、精神疾患の予後改善のみならず、発症予防の上でも極めて重要である。近年、睡眠学は多様な領域を包含する学際的学問として発展しており、最近ではエンジニアリングやデータサイエンスとの連携も進んでいる。こうした流れの中、様々なトピックが登場しており、その中には睡眠医学・医療の発展への寄与が期待されるものも多い。
10年ぶりに改訂された「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」(厚生労働省)では、心身の健康維持において、睡眠時間のみならず、睡眠の質に着目する重要性が強調され、その新たな指標として「睡眠休養感」が取り上げられた。近年のスマートテクノロジーの進歩は、睡眠関連ウェアラブルデバイスやスマートフォンアプリの開発を促進し、従来の睡眠ポリグラフ検査の限界を超えた「リアルワールドデータ」の取得を可能にした。これらは、個別化医療や予防医療への活用も期待されている。精神疾患の睡眠研究については、神経発達症や認知症に関する知見の集積がめざましい。自閉スペクトラム症や注意・欠如多動症では、不眠症や概日リズム障害のほか、覚醒障害が合併することが明らかにされ、その病態関連性が注目されている。同様に認知症においても様々な睡眠の問題がみられ、これらは発症・増悪のリスク因子になることが同定されている。認知症における睡眠・覚醒障害は介護負担に直結する問題であり、その解決は超高齢社会に突入した本邦において極めて重要である。
本シンポジウムでは、睡眠学と精神医学を結びつける最新の知見を共有し、それらを精神科医療の課題解決にどのように応用するか議論するとともに、今後の睡眠医療と精神医療の連携について考える。
なお、本シンポジウムは、日本睡眠学会の推薦を受けている。
10年ぶりに改訂された「健康づくりのための睡眠ガイド 2023」(厚生労働省)では、心身の健康維持において、睡眠時間のみならず、睡眠の質に着目する重要性が強調され、その新たな指標として「睡眠休養感」が取り上げられた。近年のスマートテクノロジーの進歩は、睡眠関連ウェアラブルデバイスやスマートフォンアプリの開発を促進し、従来の睡眠ポリグラフ検査の限界を超えた「リアルワールドデータ」の取得を可能にした。これらは、個別化医療や予防医療への活用も期待されている。精神疾患の睡眠研究については、神経発達症や認知症に関する知見の集積がめざましい。自閉スペクトラム症や注意・欠如多動症では、不眠症や概日リズム障害のほか、覚醒障害が合併することが明らかにされ、その病態関連性が注目されている。同様に認知症においても様々な睡眠の問題がみられ、これらは発症・増悪のリスク因子になることが同定されている。認知症における睡眠・覚醒障害は介護負担に直結する問題であり、その解決は超高齢社会に突入した本邦において極めて重要である。
本シンポジウムでは、睡眠学と精神医学を結びつける最新の知見を共有し、それらを精神科医療の課題解決にどのように応用するか議論するとともに、今後の睡眠医療と精神医療の連携について考える。
なお、本シンポジウムは、日本睡眠学会の推薦を受けている。
[SY6-1]新たな「睡眠の質」指標を精神疾患診療にどのように活かすか
○金子 宜之1, 吉池 卓也2, 斎藤 かおり1, 大槻 怜1, 木附 隼1, 栗山 健一2, 鈴木 正泰1 (1.日本大学医学部, 2.国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
[SY6-2]精神科診療におけるSleep Techの応用
○内海 智博, 吉池 卓也, 栗山 健一 (国立・精神神経医療研究センター精神保健研究所睡眠・覚醒障害研究部)
[SY6-3]神経発達症と睡眠障害~遺伝的リスクスコア解析を用いたコホート研究によって明らかになったこと~
○高橋 長秀 (国立精神神経医療研究センター)
[SY6-4]加齢による睡眠変化と認知症との関連
○藤城 弘樹, 宮田 聖子, 岩本 邦弘 (名古屋大学大学院医学研究科精神医学)
[指定発言]指定発言
○内村 直尚 (久留米大学)