セッション詳細

[SY16]シンポジウム16_精神医学における若手研究者の人材育成:課題と展望

2025年6月19日(木) 13:30 〜 15:30
E会場(神戸国際会議場 4階 402会議室)
司会:加藤 忠史(順天堂大学医学部精神医学教室)、倉持 泉(埼玉医科大学総合医療センター/国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
メインコーディネーター:倉持 泉(埼玉医科大学総合医療センター/国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)
サブコーディネーター:加藤 忠史(順天堂大学医学部精神医学教室)
精神医学研究推進委員会
精神医学分野において、臨床と研究の両輪で発展を遂げることの重要性は広く認識されている。しかし、近年、若手医師の精神医学研究への参加が減少傾向にあり、将来の研究を担う人材の不足が懸念されている。この背景には、臨床業務の多忙化、研究費の獲得難、キャリアパスの不明確さなど、様々な要因の存在が考えられる。精神医学研究推進委員会は、このような状況を重視し、本シンポジウムを通じて若手研究者の現状と直面する課題を多角的に分析し、効果的な研究者育成プログラムの特徴を明らかにすることを目指す。また、臨床と研究の両立を可能にする環境整備について議論し、若手研究者の支援システムやメンタリングの在り方を検討する。
これらの目的に沿って、異なる立場と経験を持つ4名の演者(臨床前の大学院研究経験者、臨床経験後の大学院進学者、日本若手精神科医の会(JYPO)学術推進委員、大学教授)が、それぞれの視点から現状分析と提言を行う。これらの発表を通じて、研究者としてのキャリアパス、臨床と研究の統合、研究倫理教育、指導体制の充実など、多角的な視点から人材育成の在り方を検討する。総合討論では、当委員会の委員長を含めた専門家の意見を交え、今後の精神医学研究における人材育成の方向性を探る。
本シンポジウムを通じて、若手研究者の育成に関する具体的な戦略と、精神医学の未来を担う人材の輩出に向けた建設的な議論が展開されることを期待する。これらの取り組みにより、精神医学研究の発展と、臨床実践の向上の両方に貢献できる人材の育成を目指し、精神医学分野全体の発展につながることが期待される。

[SY16-1]MD-PhDコース(臨床前PhD取得プログラム)による人材育成の課題と戦略

塩飽 裕紀 (東京科学大学精神行動医科学分野)

[SY16-2]臨床・研究・教育の鼎立における課題と展望:専門医取得後の大学院進学者の視点から

田宗 秀隆 (順天堂大学医学部精神医学講座)

[SY16-3]若手精神科医主導の研究支援活動の総括と活動から見える課題感

安藝 森央1,2, 入來 晃久2, 宮野 史也2, 香田 将英2, 山口 博行2, 山口 泰也2, 川竹 絢子2, 出利葉 健太2, 新福 伸久2, 清水 俊宏2, 飯島 由佳2, 倉持 泉2 (1.京都大学大学院医学研究科脳病態生理学教室(精神医学), 2.認定NPO法人日本若手精神科医の会)

[SY16-4]指導者の立場から見た若手育成の現状と改善点

村井 俊哉 (京都大学大学院医学研究科・精神医学)

[指定発言]指定発言

尾崎 紀夫 (名古屋大学大学院医学系研究科精神疾患病態解明学)

[指定発言]指定発言

大町 佳永 (国立研究開発法人国立精神・神経医療研究センター)