セッション詳細

[SY21]シンポジウム21_総合病院としての大学病院の機能を改めて考える

2025年6月19日(木) 13:30 〜 15:30
F会場(神戸国際会議場 4階 403会議室)
司会:西村 勝治(東京女子医科大学医学部精神医学講座)、明智 龍男(名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野)
メインコーディネーター:明智 龍男(名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野)
サブコーディネーター:西村 勝治(東京女子医科大学医学部精神医学講座)
医学部に付属する大学病院は様々な機能を担っており、医育機関および研究機関としての役割に加え、それぞれの地域の診療を担う総合病院精神科として各病院がさまざまな医療を展開している。実際、すべての大学病院が精神科専攻医の養成プログラムを持ち、独自の研究を行い、そして特色のある診療を展開している。加えて、所属している自治体の精神保健分野に関して様々な役割を果たすなど多くの職責を有する。総合病院としての多機能を有するという背景のため、大学独法化、専門医制度改革、医師の働き方改革など、大きな制度改革の際に真っ先に荒波にさらされるのも大学病院であろう。若手医師の大学病院離れなどといった言葉が聞かれるようになって久しいが、それでも我が国の医学、医療を守るために常に最前線でふんばっているのが大学病院であることもあながち誤っていないのではないだろうか。
本シンポジウムでは、常に我が国の精神医学、医療に関しての俯瞰的な視野を求められる総合病院としての大学病院精神科の立場から、各大学の特色のある取り組みなどを紹介していただきながら、現時点での医学教育、サブスペシャルティ、地域医療を支えるための医師確保、診療報酬など様々な課題を共有し、精神医学の将来の在り方を議論する場としたい。

[SY21-1]児童病床設立を通じた、全県を巻き込んだ医療・教育体制の構築

岩田 正明 (鳥取大学医学部脳神経医科学講座精神行動医学分野)

[SY21-2]獨協医科大学精神神経科の取り組み:自殺対策と摂食障害

古郡 規雄, 佐々木 太郎, 佐藤 由英, 川俣 安史, 菅原 典夫 (獨協医科大学)

[SY21-3]東海大学医学部精神科学の独自性と課題:精神病棟を有さない大学病院における臨床、教育、研究

大西 雄一, 高橋 有記, 三上 克央, 山本 賢司 (東海大学医学部総合診療学系精神科学)

[SY21-4]大学病院のリエゾンチームが担う医学教育、意思決定支援、臨床倫理

赤穂 理絵, 西村 勝治 (東京女子医科大学)