セッション詳細
[SY32]シンポジウム32_慢性療養者の医療・支援のあるべき姿とは
2025年6月19日(木) 15:45 〜 17:45
K会場(神戸ポートピアホテル 本館 B1階 偕楽1)
司会:佐久間 啓(社会医療法人あさかホスピタル)、相澤 明憲(特定医療法人佐藤会弓削病院)
メインコーディネーター:針間 博彦(東京都立松沢病院)
サブコーディネーター:佐久間 啓(社会医療法人あさかホスピタル)、相澤 明憲(特定医療法人佐藤会弓削病院)
メインコーディネーター:針間 博彦(東京都立松沢病院)
サブコーディネーター:佐久間 啓(社会医療法人あさかホスピタル)、相澤 明憲(特定医療法人佐藤会弓削病院)
慢性療養者の医療・支援のあり方検討委員会
「慢性療養者の医療・支援のあり方検討委員会」は親委員会である「精神医療・福祉のあり方に関する常任委員会」における総論的提言を踏まえ、精神科領域における慢性療養者に対する医療・支援のあり方に関する課題とあるべき姿について検討し、その実現に向けた提言を行うことを活動方針としている。 ここで慢性療養者を「治療抵抗性の統合失調症や難治 性のうつ病を含む、精神的な病気、障害、病状などの理由により生活に困難を生じ、長期の継続的ケアを要する人々」 と定義し、2つの類型に大別して検討を行っている。この2つの類型を呼び表すのに「トリートメント・ファー スト(以下、TF)」「ハウジング・ファースト(以下、HF)」というキーワードを用いている。 第 1 群はTFであり、精神疾患を有する人のうち、症状が重症かつ慢性である、あるいは増悪を繰り返し、高い医療密度を要するが、必要かつ十分な治療が達成されていない人々である。いわゆる「治療困難例」はここに含まれる。第 2 群はHFであり、地域での生活の場を確保するとともに、地域へのスムーズな移行と移行後の安定した生活のため、リハビリテーションと継続的な生活面の支援が必要な人々である。。これには医療と福祉的支援の両方が十分でなければ地域で自立して生活することができない例が含まれる。委員会ではこうした定義に基づいて、慢性療養者に対する医療・支援のあるべき姿とその実現のための諸問題を、1)退院に向けての医療と支援、2)退院後の住居と医療のあり方、3)それらの実現のために必要なモデルという3つの班に分かれて検討を続けてきた。1)については主に上記の第1群に対する十分な医学的治療と共に、生活障害に対する非薬物療法である作業療法の役割や多職種による包括的支援マネジメントやについて検討している。2)については主に上記の第2群に対して住居を人権と考え、そこに必要な医療と支援を組み合わせるあり方である。3)は1)と2)の実現のため、「精神障害にも対応した地域を含めたケアシステム」 に基づきつつ、医療・福祉・地域 の各方面との顔の見える連携を通じた多様な事例から得られた知見を集積している。当シンポジウムでは、各班からの報告と指定発言を行った上で質疑応答を交えた討論を行い、委員会としての提言作成に向けて検討を深めるため機会としたい。
[SY32-1]慢性療養者の退院をかなえる医療のあるべき姿とは:治療について
○宮田 量治1, 安西 信雄2, 村川 泰徳3, 村井 千賀4 (1.地方独立行政法人山梨県立病院機構山梨県立北病院, 2.帝京平成大学, 3.岩手県立南光病院, 4.石川県立こころの病院)
[SY32-2]慢性療養者のスムーズな地域移行のための精神科リハビリテーション
○村井 千賀1, 宮田 量治2, 安西 信雄4, 村川 泰徳3, 北村 立1 (1.石川県立こころの病院, 2.山梨県立北病院, 3.岩手県立南光病院, 4.帝京平成大学)
[SY32-3]当事者主体の実践~ハウジングファースト~
○洗 成子 (公益財団法人愛世会愛誠病院)
[SY32-4]慢性療養者への多様な連携による支援の事例
○枝國 典子 (医療法人光の会重本病院)
[指定発言]指定発言
○安西 信雄 (帝京平成大学大学院臨床心理学研究科)