セッション詳細
[SY66]シンポジウム66_総合病院における精神科救急の実践
2025年6月20日(金) 13:30 〜 15:30
D会場(神戸国際会議場 4階 401会議室)
司会:佐藤 茂樹(成田赤十字病院)、赤羽 隆樹(公立置賜総合病院)
メインコーディネーター:佐藤 茂樹(成田赤十字病院)
サブコーディネーター:赤羽 隆樹(公立置賜総合病院)
メインコーディネーター:佐藤 茂樹(成田赤十字病院)
サブコーディネーター:赤羽 隆樹(公立置賜総合病院)
有床総合病院精神科の役割として、身体合併症治療が挙げられることが多いが、有床総合病院精神科の利点を最も発揮できるのは、精神科救急あるいは精神科急性期医療においてである。その理由は、精神科救急においては、その病態が橋本脳症や抗NMDA受容体脳炎などの器質的な要因に基づくものではないのか、あるいは脱水症や横紋筋融解症などの身体的異常を併発していることはないかなどの身体的問題の有無を精査、鑑別する必要があり、また自殺企図者などの対応に関しては、救急科など他身体科医師と精神科医師の二重の関与が必要となることが多い、などの理由による。また有床総合病院精神科は総じて病床数が少ないことが多いことから、短期間での退院を迫られ、結果として地域の精神保健福祉機関との連携が円滑に行われやすいという利点も挙げられる。しかるに、現在のわが国においては、有床総合病院精神科の数が少ないだけでなく、有床総合病院精神科においても精神科救急を実践している病院が決して多くはない。しかし、演者として登壇していただく公立置賜総合病院、高知医療センター、富山県立中央病院、国立国際医療研究センター国府台病院においては、それぞれのスタイルで精神科救急が実践されており、それぞれの地域における地域精神医療の円滑な遂行に貢献している。これらのことより、有床総合病院精神科における精神科救急の実践は、厚労省の提唱する「精神障害にも対応した地域包括ケアシステムの構築」にも貢献しうることから、改めて精神医療システムの中における位置付けの見直しが必要であると考え、このシンポジウムを企画した。
[SY66-1]地方の有床総合病院精神科における救急急性期医療と将来展望
○赤羽 隆樹 (公立置賜総合病院)
[SY66-2]高知医療センターにおける精神科救急
○澤田 健, 中村 朔也, 山本 大介, 北代 晶帆, 船越 祥子, 土田 亜希, 永野 志歩 (高知県・高知市病院企業団立高知医療センター)
[SY66-3]あらゆる状況に対応する富山県立中央病院精神科病棟
○野原 茂 (富山県立中央病院)
[SY66-4]国府台病院における精神科救急
○佐竹 直子 (国立国際医療研究センター国府台病院)