セッション詳細

[SY93]シンポジウム93_本邦におけるrTMS療法の到達点と今後の展開

2025年6月20日(金) 15:45 〜 17:45
O会場(神戸ポートピアホテル 本館 B1階 生田)
司会:竹林 実(熊本大学大学院生命科学研究部健康長寿代謝制御研究センター精神病態医)、髙橋 隼(大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室)
メインコーディネーター:鬼頭 伸輔(東京慈恵会医科大学精神医学講座)
サブコーディネーター:髙橋 隼(大阪大学大学院医学系研究科精神医学教室)
精神科医療機器委員会
本シンポジウムは精神科医療機器委員会(旧ECT・rTMS等検討委員会)が企画した。2019年6月に薬物治療抵抗性のうつ病への治療として保険収載されて約5年半が経過したrTMS療法の最近のトピックスを発表し、現在の到達点と今後の展開について議論する。本委員会はrTMS保険診療の適切な普及と発展を目指しているが、2024年10月現在、rTMS保険診療を実施している施設は全国で約70施設となっており、十分に診療環境が整備されているとはまだまだ言い難い。シンポジウムでは中村元昭がrTMS療法市販後調査の結果について報告し、鬼頭伸輔が適正使用指針の改訂やガイドラインへの掲載、新プロトコールの承認や新機種の上市などの近年の診療環境の変化を含めてうつ病診療におけるrTMS療法の活用について言及する。また、これからの発展につながる取り組みとして、稻川優多が摂食障害へのrTMS療法の効果を検証する特定臨床研究を紹介し、脳神経外科医である細見晃一が疼痛へのrTMS療法および産学連携共同研究について発表する。本シンポジウムでは、うつ病へのrTMS療法の臨床現場における現在の到達点を整理し、うつ病以外の疾患を対象とした臨床研究と脳神経領域でのrTMSの活用から今後の精神科領域でのrTMS療法の発展について議論を展開したい。

[SY93-1]本邦初のrTMS療法第IV相試験

中村 元昭 (昭和医科大学)

[SY93-2]うつ病診療におけるrTMS療法のまとめと治療戦略

鬼頭 伸輔 (東京慈恵会医科大学精神医学講座)

[SY93-3]過食嘔吐に挑むrTMS治療:間欠的シータバースト刺激を用いた偽刺激対照二重盲検試験の紹介

稲川 優多 (自治医科大学精神医学講座)

[SY93-4]難治性疼痛に対するrTMS療法の臨床開発の経験と課題

細見 晃一1,2 (1.大阪大学大学院医学系研究科脳神経外科学, 2.大阪大学医学部附属病院疼痛医療センター)