セッション詳細

[SY108]シンポジウム108_総合病院における精神科病棟の必要性

2025年6月21日(土) 13:20 〜 15:20
D会場(神戸国際会議場 4階 401会議室)
司会:長谷川 雄介(富山市立富山市民病院)、甲斐 利弘(大阪市立総合医療センター)
メインコーディネーター:長谷川 雄介(富山市立富山市民病院)
サブコーディネーター:甲斐 利弘(大阪市立総合医療センター)
本シンポジウムは日本総合病院精神医学会の有床委員会の企画として応募する物である。
総合病院における精神科病棟が近年次々と閉鎖・休床に追いやられている事は総合病院関係者には周知のとおりであるが、それ以外の医師、つまり、精神科病院や診療所の医師においては理解が進んでいない、というのが現状と考えられる。精神科病棟の採算性の低さや精神科医が総合病院に行きたがらないこと、大学医局の人手不足など、様々な要因が挙げられる。地域の中核病院において精神科病棟がなくなってしまう、というのはその病院内に止まらず、地域の精神科病院、精神科診療所はいうに及ばず、他科の医師、さらに住民に対しても大きな影響があるものと考えられるが、精神科病棟減少の流れは止まっていない。
そんな中、精神科病棟が新設されたり、統合により精神科病院から総合病院に変化したりする病院が見受けられる。総合病院精神科病棟への逆風の中、このような事例は総合病院の精神科病棟の新たな存在価値を獲得する可能性がある。また、精神科病棟を新設しようという動きがありながら具体化せず、やむを得ず一般病棟の中で精神科患者を治療している病院もあり、有床化への後押しが学会を上げて必要と考えられる。
今回は2つの病院が合併した際に精神科病棟が新設された兵庫県立はりま姫路総合医療センター、有床化を目指しているも様々な要因から困難があり、その中で入院治療を行っている日本海総合病院、総合病院と精神科病院の合併により新たに総合病院となった千葉県総合救急災害医療センター、平成28年に病棟が新設され、24時間断らない救急体制の中で合併症治療を行っている神戸市立医療センター中央市民病院より4人のシンポジストを招き、総合病院の精神科病棟の必要性、および今後の展望について議論を行う予定としている。

[SY108-1]相互理解が成長につながる

射場 亜希子 (兵庫県立はりま姫路総合医療センター)

[SY108-2]精神科一般病床を有する無床総合病院精神科における現状と課題

渋谷 譲 (地方独立行政法人山形県・酒田市病院機構日本海総合病院)

[SY108-3]三次救命救急センターと単科精神科救急病院が合築して見えた世界

杉澤 淳子, 山中 浩嗣, 花岡 晋平, 田久保 隆介, 高橋 由美子, 劉 昱寬, 阿部 貴之, 深見 悟郎 (千葉県総合救急災害医療センター)

[SY108-4]救命救急センター併設の有床総合病院の役割

松石 邦隆, 福島 春子, 松田 耕平, 橋本 隆史 (神戸市立医療センター中央市民病院精神・神経科)