セッション詳細
[SY109]シンポジウム109_In Dialogue and Practice:学生主体の活動、医師と学生の協働が拓く医学教育
2025年6月21日(土) 8:30 〜 10:30
E会場(神戸国際会議場 4階 402会議室)
司会:福元 進太郎(福井大学医学部精神医学)、幅田 加以瑛(福井大学医学部精神医学)
メインコーディネーター:福元 進太郎(福井大学医学部精神医学)
メインコーディネーター:福元 進太郎(福井大学医学部精神医学)
本シンポジウムでは、医師と学生が共に学び合う活動、学生が主体的に行っている活動について報告し、医学教育について多角的な視点から議論したい。医師と学生が対話や実践を通じて学び合うことで、より能動的な学習が生まれ、知識や技術習得だけでなく医療倫理についても学びを深めることができる。近年は、学生たちが自ら団体を立ち上げて健康づくり活動や地域貢献活動を行っていることも多く、そうした学生の活動からも、未来の医学教育に向けてヒントが得られるだろう。
福元からは、「医学部カリキュラムを超えた学び」をテーマに開催している施設見学や映画上映会について報告する。多くの学生が積極的に参加しており、「医師と学生が一緒に学びを深める場」「現場を体験する学習」のニーズや重要性を感じている。児童養護施設を見学した学生からは「教室での講義ばかりでなく、こうして生活や福祉の場を実際に学ぶ機会を増やしてほしい」という声がきかれた。精神疾患をテーマにした映画を講義室で上映する会では、映画を通して精神医学や医療倫理を学ぶ中で活発な意見交換がうまれ、教科書では得られない学びの場になっている。知識や技術を一方的に教えるだけでなく、学生に「どんな医者になりたいか」を投げかける時間になっている。医療者にとっては「どんな想いで医者になったのか。どんな医者に成長していきたいか」を振り返る貴重な時間になっている。
福井大学・学生の江部からは、子どもの「居場所づくり」と「学びの提供」の活動を報告する。地域の子どもが放課後に安心して楽しく過ごせる場所を作る活動で、ボードゲームなどの遊びや宿題をする中で対話が生まれ、子どもの心身の健康や社会的スキルの向上を支援している。学生にとっても対人援助の重要性を学び実践できる機会となり、医療者としての成長に寄与している。
奈良県立医科大学・学生の中澤からは、医療とゲームの融合による予防医学・健康増進の取り組みを紹介する。視力検査ゲームなど医療的価値を付加したメディカルゲームを開発し、老若男女誰もが、ゲームのプレイで気が付かないうちに医学に触れ、健康につながる体験を生み出している。現在は心理・認知検査を測定するゲームを作成しており、精神疾患解明へのゲームの寄与について新たな可能性を模索したい。
大阪大学・学生の相良からは、発達障害をテーマとした中高生向け課題解決型プログラムの取り組みを報告する。参加者である中高生は、運営大学生の伴走支援のもと、発達障害の当事者にヒアリングを行い、汲み取ったニーズに対して解決策を考え、アイデアの社会実装を目指す。参加者の中高生、運営の大学生、当事者に見られた意識や言動における変化を紹介し、新しい障害理解教育の形を提案する。
小澤からは、長崎大学で長年行われてきた「シネマイサイキアトリー」の活動を報告する。「芸術を通して、患者の生活を見つめる場、医学生・医療者として自分を見つめ直す場」「医師と学生が、立場を超えて意見交換する教育の場」について議論を深めたい。
福元からは、「医学部カリキュラムを超えた学び」をテーマに開催している施設見学や映画上映会について報告する。多くの学生が積極的に参加しており、「医師と学生が一緒に学びを深める場」「現場を体験する学習」のニーズや重要性を感じている。児童養護施設を見学した学生からは「教室での講義ばかりでなく、こうして生活や福祉の場を実際に学ぶ機会を増やしてほしい」という声がきかれた。精神疾患をテーマにした映画を講義室で上映する会では、映画を通して精神医学や医療倫理を学ぶ中で活発な意見交換がうまれ、教科書では得られない学びの場になっている。知識や技術を一方的に教えるだけでなく、学生に「どんな医者になりたいか」を投げかける時間になっている。医療者にとっては「どんな想いで医者になったのか。どんな医者に成長していきたいか」を振り返る貴重な時間になっている。
福井大学・学生の江部からは、子どもの「居場所づくり」と「学びの提供」の活動を報告する。地域の子どもが放課後に安心して楽しく過ごせる場所を作る活動で、ボードゲームなどの遊びや宿題をする中で対話が生まれ、子どもの心身の健康や社会的スキルの向上を支援している。学生にとっても対人援助の重要性を学び実践できる機会となり、医療者としての成長に寄与している。
奈良県立医科大学・学生の中澤からは、医療とゲームの融合による予防医学・健康増進の取り組みを紹介する。視力検査ゲームなど医療的価値を付加したメディカルゲームを開発し、老若男女誰もが、ゲームのプレイで気が付かないうちに医学に触れ、健康につながる体験を生み出している。現在は心理・認知検査を測定するゲームを作成しており、精神疾患解明へのゲームの寄与について新たな可能性を模索したい。
大阪大学・学生の相良からは、発達障害をテーマとした中高生向け課題解決型プログラムの取り組みを報告する。参加者である中高生は、運営大学生の伴走支援のもと、発達障害の当事者にヒアリングを行い、汲み取ったニーズに対して解決策を考え、アイデアの社会実装を目指す。参加者の中高生、運営の大学生、当事者に見られた意識や言動における変化を紹介し、新しい障害理解教育の形を提案する。
小澤からは、長崎大学で長年行われてきた「シネマイサイキアトリー」の活動を報告する。「芸術を通して、患者の生活を見つめる場、医学生・医療者として自分を見つめ直す場」「医師と学生が、立場を超えて意見交換する教育の場」について議論を深めたい。
[SY109-1]「教える/教えられる」を超えて:大学でのシネマサイキアトリーとフィールドワークの実践
○福元 進太郎, 幅田 加以瑛 (福井大学医学部精神医学)
[SY109-2]放課後支援教室Togetherの活動について
○江部 朱音 (福井大学)
[SY109-3]「知らない間に医療を体験する」:筐体型ゲームが切り開く医療の未来
○中澤 有佐 (奈良県立医科大学)
[SY109-4]医学生が主催した中高生向け課題解決型プログラムによる発達障害への理解促進の取り組み
○相良 壮馬 (大阪大学医学部医学科)
[SY109-5]シネマ・ミーツ・メディシン&エシックス:長崎大学における映画を活用した医学教育の探求
○小澤 寛樹 (長崎大学医学部国際・地域精神健康科学分野)