セッション詳細

[SY111]シンポジウム111_所属を越えた若手精神科医の交流と研鑽

2025年6月21日(土) 13:20 〜 15:20
E会場(神戸国際会議場 4階 402会議室)
司会:入來 晃久(地方独立行政法人大阪府立病院機構大阪精神医療センター)、清水 俊宏(埼玉県立精神医療センター)
メインコーディネーター:宮野 史也(北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室/認定特定非営利活動法人日本若手精神科医の会)
サブコーディネーター:安藝 森央(京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学))、清水 俊宏(埼玉県立精神医療センター)
若手精神科医は、臨床能力やアカデミックスキルが求められるがそれだけでは十分ではない。精神医学・精神医療の分野に対して当事者、家族、支援者、社会からもより多くの期待を寄せられており、また国際的な水準にも対応していくことが期待されている。多職種でのチーム医療を担う・地域の医療を担うリーダーシップの涵養や、国際的な基準に準じた実践ができることを目指すグローバルな視座を持って研鑽を積むことが望ましい。将来の精神医学・精神医療を模索しながら、中長期的視座をもってキャリア開発を考え、自律的に継続的に学習することが理想的である。 若手の精神科医たちが基礎的な研鑽を積む場として、勤務先での症例経験、上級医とのカンファレンス、大学医局の勉強会、講演会などがある。しかし医師の働き方改革により、個人の健康やワークライフバランスは保ちやすくなっているが、限られた時間でどのように効果的に研修や臨床経験、学術的経験を積むかが重要となっている。 一般に若手人材のキャリア開発においては、長期的なキャリア目標の設定、各々の専門的技能だけでなくコミュニケーションやチームワークを含めた対人技能を含めた継続学習、ネットワーク構築、経験豊富な同僚からのフィードバックやメンターシップが重要とされる。また自律的な学習は、長期的なスキル向上やキャリア機会の拡大に貢献するといわれている。若手精神科医が自らのキャリア開発を進める上で「所属を超えた交流と研鑽」、すなわち各々の職場・研修施設の中だけでなく、若手精神科医による自律的な学習を自らの意志で行うこと、同じ志を持つ仲間と出会い相互に交流し、切磋琢磨することは重要である。本シンポジウムでは、働き方改革による環境の変化がある時代において、所属を越えた若手精神科医の交流と研鑽について検討する。所属を越えた若手精神科医の交流と研鑽を実践している団体として、認定NPO法人日本若手精神科医の会(JYPO)があげられる。JYPOは、若手精神科医たち同士の所属施設や立場を超えた交流、若手世代の研鑽と成長、世界中の若手精神科医との交流を通して国際的な視野を得ることにより、社会全体のメンタルヘルス向上を目指し、活動を続けてきた。日本精神神経学会のサマースクール、国際研修会Course for Academic Development of Psychiatrists、臨床疫学ワークショップなどの活動があり、若手精神科医・研修医・医学生のキャリア開発の機会となっている。 また本シンポジウムでは、精神科医による精神科医・薬剤師のための匿名会員制コミュニティClub Psychiatryを運営している、一般社団法人メンタルヘルスと精神科医療について考える会の主催者も登壇し、JYPOの課題や展望に関する議論を深めていく。指定発言では日本精神神経学会理事長・特任理事の立場を担う有識者からの意見を募り、今後JYPOがどのように精神科医療に貢献するべきかを討論する。

[SY111-1]オンラインコミュニティ「Club Psychiatry」における精神科医療従事者の交流と研鑽

別府 拓紀 (医療法人清陵会南ヶ丘病院)

[SY111-2]精神科医療の魅力を次世代へ:若手精神科医が果たす役割

北岡 淳子1,2, 安藝 森央1, 射場 亜希子3, 入來 晃久1, 大矢 希1, 黒田 真奈1, 後藤 優友1, 櫻井 飛鳥1, 新福 伸久1, 錫谷 研1, 中神 由香子4, 堀之内 徹1, 宮田 潮1, 宮野 史也1, 山口 博行1, 山口 泰成1, 横山 健気1 (1.認定特定非営利活動法人日本若手精神科医の会, 2.公益財団法人復光会垂水病院, 3.兵庫県立はりま姫路総合医療センター, 4.京都大学学生総合支援機構統括相談室)

[SY111-3]所属を超えて若手精神科医自身で運営し、国際交流及び研究につなげる合宿型研修会の今と未来

錫谷 研1,2, 宮野 史也2, 大木 絵美梨2, 石島 洋輔2, 小野 剛2, 木村 憲一2, 香田 将英2, 後藤 優友2, 新福 伸久2, 田鎖 遥2, 出利葉 健太2, 畠田 順一2, 春本 克太2, 宮田 潮2, 北岡 淳子2, 入來 晃久2 (1.福島県立医科大学会津医療センター精神医学講座, 2.認定特定非営利活動法人日本若手精神科医の会)

[SY111-4]若手精神科医のキャリアを支える学術ネットワークの構築を目指して

山口 博行1,2, 香田 将英2, 倉持 泉2, 清水 俊宏2, 川竹 絢子2, 山口 泰成2, 飯島 由佳2, 新福 伸久2, 出利葉 健太2, 安藝 森央2 (1.国立精神・神経医療研究センター, 2.認定特定非営利活動法人日本若手精神科医の会)

[SY111-5]新時代における若手精神科医の役割と日本若手精神科医の会の変革:伝統と革新の調和を目指して

宮野 史也1,2, 入來 晃久2, 大木 絵美梨2, 大矢 希2, 川竹 絢子2, 北岡 淳子2, 香田 勝英2, 清水 俊宏2, 新福 伸久2, 錫谷 研2, 堀之内 徹2, 宮田 潮2, 山口 博行2, 山口 泰成2 (1.北海道大学大学院医学研究院神経病態学分野精神医学教室, 2.認定特定非営利活動法人日本若手精神科医の会)

[指定発言]指定発言

安藝 森央 (京都大学大学院医学研究科脳病態生理学講座(精神医学))

[指定発言]指定発言

三村 將 (慶應義塾大学医学部精神・神経科学教室)