セッション詳細

[SY130]シンポジウム130_産業メンタルヘルス現場での発達障害をもつ社員への対応をよりよくするには

2025年6月21日(土) 8:30 〜 10:30
P会場(神戸国際展示場 1号館 2階 展示室A)
司会:高橋 恵(北里大学医学部精神科)、田中 克俊(北里大学大学院医療系研究科産業精神保健学)
メインコーディネーター:高橋 恵(北里大学医学部精神科)
サブコーディネーター:田中 克俊(北里大学大学院医療系研究科産業精神保健学)
<日本医師会認定産業医制度産業医学研修会対象セッション>
発達障害は大人になってから職場で対人関係の問題やメンタルヘルスの問題ではじめて診断や対応を求められることも多い疾患である。最近、産業医をしているとそのようなケースの相談が多く、本人を受診させる時のかかわり方、受診後の検査結果を職場でどう活用するかで課題を感じたり、休職に至ったあとの復職支援などでうつ病単独の場合とは違った対処を求められることも多い。本人の疾患理解と周囲の疾患理解が、職場でのよりよい適応や能力発揮には不可欠であるが、具体的にどのようにやればうまくいくかのノウハウは広く知られていない。今回大人の発達障害の患者さんを多くみている現場の先生や、各種プログラムで社会適応力を上げるプログラムの効果や限界などを知ることで、産業メンタルヘルス現場でどのような対処をしていくのが、本人や周囲の職員にとってより良い状態をつくりだせるのかを一緒に検討したいと思い、本シンポジウムを企画した。
シンポジストにお願いした、南雲先生は企業の産業医として勤務しており、職場サイドでの問題や対応の工夫についてお伝えいただく予定である。昭和大学発達障害医療研究所の太田先生には豊富な臨床経験から診断や対応のポイント、デイケアプログラムの適応や効果などをお伝えいただく予定である。きしろメンタルクリニックの木代先生には、地域の発達障害支援の拠点としてのクリニックでの対応やショートケアの活用についてお話いただく予定である。ひだクリニックの精神保健福祉士の時田氏からは実際にデイケアや就労支援グループで支援していくなかでの対応のコツや、職場復帰や職場適応に必要なポイントをお伝えいただく予定である。これらを通して、実際に産業保健現場や職場でどのような対応や配慮をしていくべきか、休職中に本人にどのようなスキルを獲得してもらう必要があるのかなどを明らかにし、明日からの実践に役立てていただけるような議論を深めたいと思っている。

[SY130-1]産業医の立場からみた発達障害

南雲 智子 (富士通株式会社健康推進本部)

[SY130-2]発達障害外来での就労支援~デイケアの活用を含め

太田 晴久 (昭和医科大学発達障害医療研究所)

[SY130-3]成人の発達障害―街のクリニックでの対応―

木代 眞樹 (きしろメンタルクリニック)

[SY130-4]復職支援施設からの実践報告 -精神科デイケア、就労継続B型事業所、就労移行支援事業所のいま-

時田 陽介 (医療法人社団宙麦会ひだクリニックお台場)