セッション詳細

[SY132]シンポジウム132_精神科領域における医療DXの可能性

2025年6月21日(土) 13:20 〜 15:20
Q会場(神戸国際展示場 1号館 2階 展示室B)
司会:稲垣 中(青山学院大学教育人間科学部)、吉村 健佑(千葉大学医学部附属病院次世代医療構想センター)
メインコーディネーター:岸本 泰士郎(慶應義塾大学医学部医科学研究連携推進センター)
サブコーディネーター:木下 翔太郎(慶應義塾大学医学部医科学研究連携推進センター/東京大学大学院学際情報学府)
医療DXに関する委員会
デジタルトランスフォーメーション(Digital Transformation:DX)というという単語はあらゆる分野に広がりをみせており、医療分野でも医療AIなどのデジタルヘルスを活用したものが広く医療DXと呼ばれている。精神科領域では、各疾患の発症メカニズムが完全にわかっておらず、診断や治療効果判定に有用な生物学的指標が確立されていないことが長年の課題となっている。このような精神科領域特有の問題の解決に向けた一つのアプローチとして、デジタルヘルスを活用した症状モニタリング、症状定量化技術、あるいは治療技術の開発が世界的に活発化している。本シンポジウムでは、医療DXをめぐる最新の研究動向について概観し、今後の精神科領域におけるDXの進むべき方向性について討議したい。

[SY132-1]閾値下うつに対するスマートフォン認知行動療法の最適化研究(RESiLIENT試験)の概要

田近 亜蘭1, 古川 壽亮2, 豊本 莉恵1, 坂田 昌嗣3, 羅 妍1, 堀越 勝4, 明智 龍男5, 川上 憲人6, 中山 健夫1, 近藤 尚己1, 福間 真悟1, 野間 久史7 (1.京都大学大学院医学研究科, 2.京都大学成長戦略本部, 3.名古屋市立大学医学研究科こころの発達医学寄附講座, 4.武蔵野大学, 5.名古屋市立大学大学院医学研究科精神・認知・行動医学分野, 6.東京大学大学院医学研究科社会連携講座デジタルメンタルヘルス講座, 7.統計数理研究所)

[SY132-2]精神科領域における診断支援を目的としたSoftware as a medical device(SaMD)開発の現状

岸本 泰士郎 (慶應義塾大学医学部医科学研究連携推進センター)

[SY132-3]精神科医療DXにおけるメタバース活用の実装と課題:実証研究に基づく臨床応用への展望

藤田 純一 (横浜市立大学附属病院)

[SY132-4]精神科医療の未来を拓く:脳情報に基づく客観的診断・層別化

酒井 雄希1,2 (1.ATR脳情報通信総合研究所, 2.株式会社XNef)

[SY132-5]精神科領域におけるプログラム医療機器の開発と実用化 ―飲酒量低減治療補助アプリの開発経験から―

宋 龍平1,2 (1.岡山県精神科医療センター, 2.株式会社CureApp)