セッション詳細
[WS7]ワークショップ7_「性別不合に関する診断と治療のガイドライン」に準拠した診療 ~第5版の公開を経て~
2025年6月20日(金) 10:45 〜 12:25
G会場(神戸国際会議場 5階 501会議室)
司会:織田 裕行(医療法人桐葉会きじまこころクリニック・木島病院)、上野 千穂(京都市児童福祉センター診療所)
メインコーディネーター:織田 裕行(医療法人桐葉会きじまこころクリニック・木島病院)
メインコーディネーター:織田 裕行(医療法人桐葉会きじまこころクリニック・木島病院)
性別不合に関する委員会
【事前申込制】オンデマンド配信対象外
【事前申込制】オンデマンド配信対象外
2024年8月29日に性別不合に関する診断と治療のガイドライン(第5版)が日本精神神経学会ホームページにおいて公開された。
主な改訂点として、
①診断基準の改訂(DSM-5、ICD-11)への対応
②小児期における割り当てられた性への違和感に対する評価と対応
③精神科医療の関わりに関する改訂
④ホルモン療法および二次性徴抑制療法における使用薬剤と用量用法の追加
⑤二次性徴抑制療法に関する改訂
の5点が挙げられている。
また、医療チームを構築する要件として、これまでの「十分な知識と経験を持った精神科医、形成外科医、泌尿器科医、産婦人科医などによって構成される」に加え、「少なくともその中心メンバーは日本GI(性別不合)学会(以下、GI学会)の認定医であることが求められる」ことになった。この認定医は、2016年3月にGI学会が認定を開始し、認定医研修(GI学会エキスパート研修会)の受講・修了を受験資格要件の一つとしている。このように専門的な治療に携わる医師や専門職の養成が確立している一方で、新たに性別不合の診療に携わる者にも幅広く情報を提供する必要性は依然として失われておらず、日本精神神経学会が研修の場を提供する体制を今後も継続して維持していく必要があると当委員会は考えている。本ワークショップは、この趣旨に沿って2014年度から開催している。
今回のワークショップでは、どのような点について検討が重ねられてきたかを含め、最前線で永きにわたり活躍されてきた講師に、精神科、婦人科、形成外科の各領域からご登壇頂く。精神科領域は、数多くの未成年者に関わってこられた康純先生にご講演頂く。中塚幹也先生には婦人科医の立場から二次性徴抑制療法を含むホルモン療法の実際とGI学会との協働について、丹羽幸司先生には形成外科医の立場から手術療法の実際と戸籍の性別変更の診断書作成についてご講演頂く。さらに公認心理師の立場から、ガイドラインに準拠したジェンダー外来の支援の具体について松岩七虹先生にもご講演頂く予定である。
適切な時期に安心安全なチーム医療が提供される環境が構築され、そのように設計された構造が普及していくことが望まれる。
参考文献
性別不合に関する診断と治療のガイドライン(第5版)https://www.jspn.or.jp/uploads/uploads/files/activity/gid_guideline_no5.pdf
主な改訂点として、
①診断基準の改訂(DSM-5、ICD-11)への対応
②小児期における割り当てられた性への違和感に対する評価と対応
③精神科医療の関わりに関する改訂
④ホルモン療法および二次性徴抑制療法における使用薬剤と用量用法の追加
⑤二次性徴抑制療法に関する改訂
の5点が挙げられている。
また、医療チームを構築する要件として、これまでの「十分な知識と経験を持った精神科医、形成外科医、泌尿器科医、産婦人科医などによって構成される」に加え、「少なくともその中心メンバーは日本GI(性別不合)学会(以下、GI学会)の認定医であることが求められる」ことになった。この認定医は、2016年3月にGI学会が認定を開始し、認定医研修(GI学会エキスパート研修会)の受講・修了を受験資格要件の一つとしている。このように専門的な治療に携わる医師や専門職の養成が確立している一方で、新たに性別不合の診療に携わる者にも幅広く情報を提供する必要性は依然として失われておらず、日本精神神経学会が研修の場を提供する体制を今後も継続して維持していく必要があると当委員会は考えている。本ワークショップは、この趣旨に沿って2014年度から開催している。
今回のワークショップでは、どのような点について検討が重ねられてきたかを含め、最前線で永きにわたり活躍されてきた講師に、精神科、婦人科、形成外科の各領域からご登壇頂く。精神科領域は、数多くの未成年者に関わってこられた康純先生にご講演頂く。中塚幹也先生には婦人科医の立場から二次性徴抑制療法を含むホルモン療法の実際とGI学会との協働について、丹羽幸司先生には形成外科医の立場から手術療法の実際と戸籍の性別変更の診断書作成についてご講演頂く。さらに公認心理師の立場から、ガイドラインに準拠したジェンダー外来の支援の具体について松岩七虹先生にもご講演頂く予定である。
適切な時期に安心安全なチーム医療が提供される環境が構築され、そのように設計された構造が普及していくことが望まれる。
参考文献
性別不合に関する診断と治療のガイドライン(第5版)https://www.jspn.or.jp/uploads/uploads/files/activity/gid_guideline_no5.pdf
[講演者]「性別不合に関する診断と治療のガイドライン」に準拠した診療 ~第5版の公開を経て~
○康 純 (関西大学保健管理センター)
[講演者]「性別不合に関する診断と治療のガイドライン」に準拠した診療 ~第5版の公開を経て~
○松岩 七虹 (医療法人桐葉会きじまこころクリニック)
[講演者]「性別不合に関する診断と治療のガイドライン」に準拠した診療 ~第5版の公開を経て~
○中塚 幹也 (岡山大学大学院保健学研究科)
[講演者]「性別不合に関する診断と治療のガイドライン」に準拠した診療 ~第5版の公開を経て~
○丹羽 幸司 (医療法人ガクト会ナグモクリニック大阪)