セッション詳細

[SY3]シンポジウム3_社会を変える脳画像:日本発信の精神神経疾患脳MRI研究の国際展開と臨床応用

2026年6月18日(木) 10:40 〜 12:40
C会場(パシフィコ横浜ノース 1F G6)
司会:小池 進介(東京大学大学院医学系研究科こころの発達医学分野)、岡田 剛(広島大学大学院医歯薬保健学研究科医学講座精神神経医科学)
メインコーディネーター:小池 進介(東京大学大学院医学系研究科こころの発達医学分野)
サブコーディネーター:岡田 剛(広島大学大学院医歯薬保健学研究科医学講座精神神経医科学)
脳画像計測が広く普及しているのは日本特有の医療環境であり、精神疾患の器質因除外や脳ドッグなどで磁気共鳴画像(MRI)が気軽に取得できる国はほとんどない。そのため日本では、広く一般にMRIという言葉や、MRI計測を受けた体験が普及しており、精神疾患の診断補助、治療選択などが開発された際には、この医療環境を土台とした爆発的普及が期待されるとともに、懸念もされる。
本シンポジウムでは、日本において精神疾患MRI研究を推進している研究者に、国内プロジェクトの概要、国際展開、AI、臨床応用の視点から、最新の研究成果状況を発表、解説してもらう。小池は、現在の国内外のMRI共同研究プロジェクトを概説するとともに、すでに先行して保険収載された近赤外線スペクトロスコピィ(NIRS)が臨床応用されたときの経験から、今後のMRI臨床応用について考慮すべき点を議論する。笹林は、米国で開発された自由水解析、発展型トラクトグラフィー、新規グレンジャー因果指標などの最先端の脳構造・機能解析手法を、日本の臨床MRIデータセットに適用した一連の研究成果を紹介するとともに、現在進行中の日米共同大規模解析の計画についても展望する。上田は、機械学習による様々な脳年齢解析による疾患横断理解と、脳MRIだけではなく遺伝子エピゲノムによる年齢推定解析の組み合わせによる、精神疾患理解について紹介する。山下は、多施設から集められた多疾患の安静時fMRIデータをハーモナイゼーション技術で統合し、機械学習法を適用することで、うつ病と健常者を鑑別したり、うつ病と双極症を鑑別したりする脳回路マーカー技術の開発について紹介する。酒井は、うつ病診断および層別化を目的とした脳回路マーカーの開発や医薬品医療機器総合機構(PMDA)への承認申請経験に基づき、実用化の道筋や困難に関して議論する。
指定発言者として、大学病院精神科の立場、若手精神科医の立場からそれぞれ発言してもらい、10年先、20年先未来の精神科医療を議論する。

[SY3-1]日本独自の精神疾患脳MRI研究はどうあるべきか?

小池 進介 (東京大学大学院医学系研究科こころの発達医学分野)

[SY3-2]富山大学における精神症MRI研究の国際展開

笹林 大樹1,2, 小池 進介3, Cho Kang Ik K4, Ning Lipeng4, Pasternak Ofer4, Kubicki Marek4, 髙橋 努1,2 (1.富山大学学術研究部医学系神経精神医学講座, 2.富山大学アイドリング脳科学研究センター, 3.東京大学大学院医学系研究科こころの発達医学分野, 4.Psychiatry Neuroimaging Laboratory, Department of Psychiatry, Brigham and Women's Hospital, Harvard Medical School, USA)

[SY3-3]脳年齢とエピゲノム老化の統合的理解

上田 一生1,3, 舞草 伯秀1, 渋川 周平1,4, 池亀 天平2, 小池 進介1 (1.東京大学大学院医学系研究科こころの発達医学分野, 2.東京大学大学院医学系研究科臨床神経精神医学教室, 3.信州大学医学部医療データサイエンス講座, 4.順天堂大学大学院保健医療学研究科)

[SY3-4]精神疾患を理解するための安静時fMRIとAI技術の活用

山下 歩 (株式会社国際電気通信基礎技術研究所)

[SY3-5]安静時fMRIを用いたうつ病の客観的診断確立と層別化

酒井 雄希1,2 (1.ATR脳情報通信総合研究所, 2.株式会社XNef)

[SY3-S1]指定発言

岡田 剛 (広島大学大学院医歯薬保健学研究科医学講座精神神経医科学)

[SY3-S2]指定発言

五十嵐 江美 (国立がん研究センター東病院精神腫瘍科)