講演情報
[P2-09]地域在住高齢者へのハイブリッド型運動介入の試み
*行平 崇1,2、古賀 昭彦1,2、德永 弘子1、前田 亮一1,4、村上 宏樹3、甲斐 哲平3、柿原 健吾3、猿渡 進平1,3、井原 雅行1 (1. 理化学研究所、2. 帝京大学 福岡医療技術学部、3. 白川病院、4. (株)UDワーク)
キーワード:
地域在住高齢者、ハイブリッド型運動介入、筋質点数
【はじめに、目的】
地域在住高齢者の身体活動量の低下や社会的孤立は、フレイルや要介護化の要因となる。特に独居や外出機会の少ない高齢者では運動機会の確保が難しく、オンラインを活用した運動介入が有効とされている。テレヘルスによる運動介入が身体機能の改善に寄与することが示されているが、地域在住高齢者を対象としたオンライン集団運動の検証は少ない。本研究では、対面とオンラインを併用したハイブリッド形式の体操が身体機能に与える影響と、実施上の懸念点を明らかにすることを目的とした。
【方法】
対象は地域在住高齢者14名(最終13名、平均80.9歳)とした。体操は1〜2回/月、全12回、公民館を会場に対面またはオンライン併用のハイブリッド形式で実施した。オンライン参加者にはスタッフが陪席して環境調整を行った。体操はリハスタッフが30分の運動プログラムを指導し、評価は介入前後のインタビュー、アンケート、身体機能測定(ザリッツ、ファンクショナルリーチ、5m歩行速度、握力)を行い、Wilcoxon符号付順位検定で比較した(有意水準5%)。
【結果】
ザリッツのパワー、スピード、バランスには有意差がなかったが、筋質点数のみ有意に改善した(W = 3, p = 0.002)。アンケートでは、自宅で学んだ運動を継続する行動変容が一部にみられ、「体操後に身体が軽く感じる」「徐々にレベルアップした運動を行いたい」といった意見が得られた。
【考察】
本研究では、対面とオンラインを併用したハイブリッド形式で体操を実施した結果、筋質点数のみ改善が認められた。筋質点数は動作の効率性や協調性を反映しており、また短期間の介入では神経筋協調の改善が先行するとされている。中田ら(2023)は、オンラインは移動負担が少なく継続性が高い一方、対面は学習効果が高く、両者を組み合わせることで効果が最大化されると報告しており、本研究の肯定的な参加者意見とも一致した。一方、パワーや筋肉量が変化しなかったのは、椅子座位中心で運動強度が低く、十分な負荷が得られなかったためと考えられる。今後は立位での運動や負荷量の調整を行い、より包括的な身体機能改善を検証する必要がある。
【結論】
ハイブリッド形式の体操は、地域在住高齢者において筋質点数の改善をもたらし、動作効率の向上に寄与する可能性が示された。一方で、構造的指標の改善にはより高い運動強度や負荷設定が必要であり、今後の改善が求められる。
【倫理的配慮、説明と同意】
本研究は筆頭演者が所属する施設の倫理審査委員会にて承認を受けた。
地域在住高齢者の身体活動量の低下や社会的孤立は、フレイルや要介護化の要因となる。特に独居や外出機会の少ない高齢者では運動機会の確保が難しく、オンラインを活用した運動介入が有効とされている。テレヘルスによる運動介入が身体機能の改善に寄与することが示されているが、地域在住高齢者を対象としたオンライン集団運動の検証は少ない。本研究では、対面とオンラインを併用したハイブリッド形式の体操が身体機能に与える影響と、実施上の懸念点を明らかにすることを目的とした。
【方法】
対象は地域在住高齢者14名(最終13名、平均80.9歳)とした。体操は1〜2回/月、全12回、公民館を会場に対面またはオンライン併用のハイブリッド形式で実施した。オンライン参加者にはスタッフが陪席して環境調整を行った。体操はリハスタッフが30分の運動プログラムを指導し、評価は介入前後のインタビュー、アンケート、身体機能測定(ザリッツ、ファンクショナルリーチ、5m歩行速度、握力)を行い、Wilcoxon符号付順位検定で比較した(有意水準5%)。
【結果】
ザリッツのパワー、スピード、バランスには有意差がなかったが、筋質点数のみ有意に改善した(W = 3, p = 0.002)。アンケートでは、自宅で学んだ運動を継続する行動変容が一部にみられ、「体操後に身体が軽く感じる」「徐々にレベルアップした運動を行いたい」といった意見が得られた。
【考察】
本研究では、対面とオンラインを併用したハイブリッド形式で体操を実施した結果、筋質点数のみ改善が認められた。筋質点数は動作の効率性や協調性を反映しており、また短期間の介入では神経筋協調の改善が先行するとされている。中田ら(2023)は、オンラインは移動負担が少なく継続性が高い一方、対面は学習効果が高く、両者を組み合わせることで効果が最大化されると報告しており、本研究の肯定的な参加者意見とも一致した。一方、パワーや筋肉量が変化しなかったのは、椅子座位中心で運動強度が低く、十分な負荷が得られなかったためと考えられる。今後は立位での運動や負荷量の調整を行い、より包括的な身体機能改善を検証する必要がある。
【結論】
ハイブリッド形式の体操は、地域在住高齢者において筋質点数の改善をもたらし、動作効率の向上に寄与する可能性が示された。一方で、構造的指標の改善にはより高い運動強度や負荷設定が必要であり、今後の改善が求められる。
【倫理的配慮、説明と同意】
本研究は筆頭演者が所属する施設の倫理審査委員会にて承認を受けた。
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