講演情報
[P16-01]通所型サービス・活動C利用前後のフレイル状態と身体機能・転倒自己効力感・生活空間の変化
*水野 稔基1、井坂 昌明2、鈴川 隆志3、川上 博恵3 (1. 大阪行岡医療大学、2. 大阪保健医療大学、3. 茨木市健康医療部長寿介護課)
キーワード:
通所型サービス・活動C、フレイル、生活空間
【はじめに、目的】
介護予防・日常生活支援総合事業における短期集中予防サービス(通所型サービス・活動C)は、フレイル対策、自立支援・重度化防止を目的とした取り組みである。これまで、介護給付費抑制効果は報告されているが、短期間の利用前後におけるフレイル状態、身体機能、転倒自己効力感および生活空間の変化についての検討は十分ではない。そこで本研究は、通所型サービス・活動C利用前後におけるフレイル改善、身体機能、転倒自己効力感および生活空間の変化を検討することを目的とした。
【方法】
本研究は、単群前後比較研究である。対象は、通所型サービス・活動Cに参加したプレフレイル・フレイルの地域在住高齢者80名(年齢80.8±6.3歳、女性49名、基本チェックリスト[KCL]得点9.5±3.5点)とした。本プログラムは、週1回・3か月間の多面的な短期集中型介護予防サービスであり、運動、栄養指導、社会参加支援等を含む。フレイルはKCL得点によりロバスト3点以下、プレフレイル4-7点、フレイル8点以上に分類した。フレイル改善は、3か月後にフレイルからプレフレイルまたはロバストへ、あるいはプレフレイルからロバストへ移行した場合と定義し、改善者数とその割合を算出した。身体機能はTimed Up and Go test(TUG)、転倒自己効力感はModified Falls Efficacy Scale(M-FES)、生活空間はLife-Space Assessment(LSA)により評価した。各指標の前後変化は対応のあるt検定により検討し、有意水準は5%とした。
【結果】
3か月後、フレイル改善者は31名(38.8%)であった。利用前から3か月後にかけて、KCL得点は9.5点から7.3点、TUGは12.2秒から10.5秒、LSAは70.7点から80.4点へ有意に改善した。一方、M-FESは115.0点から119.3点へ上昇したが、有意差は認めなかった。
【考察】
通所型サービス・活動C利用前後で、KCL得点、身体機能および生活空間の改善が認められた。本プログラムは運動、栄養指導、社会参加支援等を含む多面的支援であり、身体機能の改善と生活空間の拡大が同時期に認められたことは、地域在住高齢者の自立支援を検討する上で有用な知見となる可能性がある。一方、M-FESに有意な変化はなく、転倒自己効力感の改善には、より長期的な支援や継続的な活動経験が必要である可能性が考えられる。
【結論】
通所型サービス・活動Cの利用前後で、KCL得点、身体機能および生活空間の改善が認められた。一方、転倒自己効力感には有意な変化を認めなかった。本研究は、短期集中予防サービス利用期間中に生じるフレイル状態、身体機能、転倒自己効力感および生活空間の変化を示す基礎的資料となる。
【倫理的配慮、説明と同意】
本研究は、筆頭演者の所属大学の研究倫理委員会の承認(承認番号35-0001)を得て実施し、参加者に研究内容を説明し、同意を得た。
介護予防・日常生活支援総合事業における短期集中予防サービス(通所型サービス・活動C)は、フレイル対策、自立支援・重度化防止を目的とした取り組みである。これまで、介護給付費抑制効果は報告されているが、短期間の利用前後におけるフレイル状態、身体機能、転倒自己効力感および生活空間の変化についての検討は十分ではない。そこで本研究は、通所型サービス・活動C利用前後におけるフレイル改善、身体機能、転倒自己効力感および生活空間の変化を検討することを目的とした。
【方法】
本研究は、単群前後比較研究である。対象は、通所型サービス・活動Cに参加したプレフレイル・フレイルの地域在住高齢者80名(年齢80.8±6.3歳、女性49名、基本チェックリスト[KCL]得点9.5±3.5点)とした。本プログラムは、週1回・3か月間の多面的な短期集中型介護予防サービスであり、運動、栄養指導、社会参加支援等を含む。フレイルはKCL得点によりロバスト3点以下、プレフレイル4-7点、フレイル8点以上に分類した。フレイル改善は、3か月後にフレイルからプレフレイルまたはロバストへ、あるいはプレフレイルからロバストへ移行した場合と定義し、改善者数とその割合を算出した。身体機能はTimed Up and Go test(TUG)、転倒自己効力感はModified Falls Efficacy Scale(M-FES)、生活空間はLife-Space Assessment(LSA)により評価した。各指標の前後変化は対応のあるt検定により検討し、有意水準は5%とした。
【結果】
3か月後、フレイル改善者は31名(38.8%)であった。利用前から3か月後にかけて、KCL得点は9.5点から7.3点、TUGは12.2秒から10.5秒、LSAは70.7点から80.4点へ有意に改善した。一方、M-FESは115.0点から119.3点へ上昇したが、有意差は認めなかった。
【考察】
通所型サービス・活動C利用前後で、KCL得点、身体機能および生活空間の改善が認められた。本プログラムは運動、栄養指導、社会参加支援等を含む多面的支援であり、身体機能の改善と生活空間の拡大が同時期に認められたことは、地域在住高齢者の自立支援を検討する上で有用な知見となる可能性がある。一方、M-FESに有意な変化はなく、転倒自己効力感の改善には、より長期的な支援や継続的な活動経験が必要である可能性が考えられる。
【結論】
通所型サービス・活動Cの利用前後で、KCL得点、身体機能および生活空間の改善が認められた。一方、転倒自己効力感には有意な変化を認めなかった。本研究は、短期集中予防サービス利用期間中に生じるフレイル状態、身体機能、転倒自己効力感および生活空間の変化を示す基礎的資料となる。
【倫理的配慮、説明と同意】
本研究は、筆頭演者の所属大学の研究倫理委員会の承認(承認番号35-0001)を得て実施し、参加者に研究内容を説明し、同意を得た。
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