講演情報
[P3-04]5回椅子立ち上がりテストと自宅近隣への活動性は関連する
*西倉 尊1、若菜 翔哉1、長島 裕子1、知名 規人2、金子 巧1、松林 義人3 (1. 新潟リハビリテーション大学 医療学部 リハビリテーション学科 理学療法学専攻、2. 新潟リハビリテーション大学 医療学部 リハビリテーション学科 作業療法学専攻、3. 名古屋葵大学 医療科学部 理学療法学科)
キーワード:
5回椅子立ち上がりテスト、生活空間、地域在住高齢者
【はじめに、目的】身体機能は高齢者の生活空間における活動性と関連が示されているが、要介護者や慢性疾患をもつ集団を対象としたものが多く、地域在住高齢者を対象としたものは少ない。本研究の目的は、地域在住高齢者の身体機能と生活空間における活動性の関連を調査することであった。
【方法】老人クラブ連合会が主催する健康づくり活動に参加した70歳以上の地域在住高齢者39名を対象とした。欠損値のあった6名を除外し、最終的な解析対象は33名(男性17名、女性16名)となった。自記式質問票を用いて年齢や性別などの基本情報を聴取した。身体機能評価として握力(左右)、歩行速度、5回椅子立ち上がりテスト(Sit-to-Stand 5:以下、SS-5)を測定した。生活空間における活動性の評価はLife-Space Assessment (以下、LSA)を用いて、過去4週間における活動範囲(自宅内、自宅周辺、自宅近隣、町内、町外)および頻度(週1回未満、週1–3回、週4–6回、毎日)、自立度から得点を算出した。統計解析は改変Rコマンダー(ver. 4.5.0)を使用し、ピアソンもしくはスピアマンの相関係数を求めた。有意水準はp<0.05とした。
【結果】平均年齢は80.2±4.2歳であった。SS-5は自宅近隣への活動性と有意な負の相関が認められた(r=-0.41、p=0.011)。また、左握力は町内への活動性と有意な正の相関が認められた(r=0.35、p=0.047)。年齢および性で制御した偏相関係数を求めたところ、SS-5は自宅近隣への活動性と有意な負の相関が認められたが(rs=-0.38、p=0.034)が、左握力は町内への活動性と相関は認められなかった(rs=-0.006、p=0.9727)。その他の身体機能とLSAによる活動性に相関は認められなかった。
【考察】本研究では、SS-5の時間が延長と自宅近隣への活動性の低さに関連が示された。一方で、握力や歩行速度といった身体機能はいずれの生活空間における活動性とは関連がなかった。SS-5は筋力や動的バランス、心肺持久力の影響を受け、総合的な身体機能を反映しているとされている。これらの結果から、自宅近隣へ活動性を広げるには単一の筋機能やバランスのみならず、総合的な身体機能の関与が必要であると考えられる。本研究は横断研究であることから身体機能と生活空間における活動性の因果関係については言及できない。また、本研究の対象者は健康意識の高い集団であり、サンプル数も少ないことから結果の一般化には慎重を要する。
【結論】SS-5と自宅近隣への活動性は関連している可能性が示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究は筆頭演者が所属する施設の倫理委員会にて承認を受けた(承認番号:256)。対象者には口頭および文書で説明を行い、書面による同意を得て実施した。
【方法】老人クラブ連合会が主催する健康づくり活動に参加した70歳以上の地域在住高齢者39名を対象とした。欠損値のあった6名を除外し、最終的な解析対象は33名(男性17名、女性16名)となった。自記式質問票を用いて年齢や性別などの基本情報を聴取した。身体機能評価として握力(左右)、歩行速度、5回椅子立ち上がりテスト(Sit-to-Stand 5:以下、SS-5)を測定した。生活空間における活動性の評価はLife-Space Assessment (以下、LSA)を用いて、過去4週間における活動範囲(自宅内、自宅周辺、自宅近隣、町内、町外)および頻度(週1回未満、週1–3回、週4–6回、毎日)、自立度から得点を算出した。統計解析は改変Rコマンダー(ver. 4.5.0)を使用し、ピアソンもしくはスピアマンの相関係数を求めた。有意水準はp<0.05とした。
【結果】平均年齢は80.2±4.2歳であった。SS-5は自宅近隣への活動性と有意な負の相関が認められた(r=-0.41、p=0.011)。また、左握力は町内への活動性と有意な正の相関が認められた(r=0.35、p=0.047)。年齢および性で制御した偏相関係数を求めたところ、SS-5は自宅近隣への活動性と有意な負の相関が認められたが(rs=-0.38、p=0.034)が、左握力は町内への活動性と相関は認められなかった(rs=-0.006、p=0.9727)。その他の身体機能とLSAによる活動性に相関は認められなかった。
【考察】本研究では、SS-5の時間が延長と自宅近隣への活動性の低さに関連が示された。一方で、握力や歩行速度といった身体機能はいずれの生活空間における活動性とは関連がなかった。SS-5は筋力や動的バランス、心肺持久力の影響を受け、総合的な身体機能を反映しているとされている。これらの結果から、自宅近隣へ活動性を広げるには単一の筋機能やバランスのみならず、総合的な身体機能の関与が必要であると考えられる。本研究は横断研究であることから身体機能と生活空間における活動性の因果関係については言及できない。また、本研究の対象者は健康意識の高い集団であり、サンプル数も少ないことから結果の一般化には慎重を要する。
【結論】SS-5と自宅近隣への活動性は関連している可能性が示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究は筆頭演者が所属する施設の倫理委員会にて承認を受けた(承認番号:256)。対象者には口頭および文書で説明を行い、書面による同意を得て実施した。
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