講演情報

[O11-01]地域在住高齢者における通いの場への参加頻度および参加期間と認知機能の関連

*白土 大成1、田平 健人1、三宅 悠斗1,2、倉津 諒大2、伊香 孝則2、慶越 栄児2、牧迫 飛雄馬1 (1. 鹿児島大学 医学部保健学科 理学療法学専攻、2. 鹿児島大学 大学院 保健学研究科)
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キーワード:

通いの場、参加頻度、認知機能

【はじめに、目的】
通いの場は、地域在住高齢者の介護予防や社会参加促進を目的として展開されており、参加者では非参加者に比べて要介護や認知機能低下のリスクが低いことが報告されている。しかし、これまでの研究は主に参加の有無に着目しており、参加頻度や参加期間といった参加状況と認知機能との関連は十分に明らかではない。そこで本研究は、通いの場参加者における参加頻度および参加期間と認知機能との関連を検討することを目的とした。
【方法】
通いの場参加者を対象として開催された、よかよか体力どげんやろ会2024または2025に参加した65歳以上の地域在住者785名(平均年齢78.4±5.7歳、女性92.2%)を解析対象とした。参加頻度は過去1年間の参加状況に基づき月3回以上と月3回未満、参加期間は参加開始時期から4年以上と4年未満に分類した。認知機能は認知機能セルフチェッカーを用いて評価し、判定基準に基づき75点以下を認知機能低下とした。ロジスティック回帰分析を用いて参加頻度および参加期間を独立変数とし、認知機能低下との関連を検討した。解析では年齢、性別、併存疾患、多剤併用、教育年数、独居、抑うつを調整した。
【結果】
参加頻度は月3回以上が625名(79.6%)、月3回未満が160名(20.4%)であった。参加期間は4年以上が410名(52.2%)、4年未満が375名(47.8%)であった。認知機能低下は339名(43.2%)に認められた。参加頻度が月3回以上の者は月3回未満の者と比較して認知機能低下のオッズが低かった(オッズ比0.67、95%信頼区間0.45–0.98)。一方、参加期間と認知機能低下との関連は認められなかった(オッズ比0.80、95%信頼区間0.58–1.10)。
【考察】
参加頻度が高い者は認知機能低下のオッズが低いことと関連した。一方、参加期間との関連は認められなかった。参加期間は実際の関与の程度を必ずしも反映しない可能性がある。ただし、本研究は横断研究であるため因果関係の解釈には限界があり、参加頻度と認知機能との時間的関係を明らかにするためには縦断研究による検討が必要である。本研究の結果は、地域理学療法の観点から、通いの場における参加の有無のみならず、参加頻度といった参加状況の視点の重要性を示す結果である。
【結論】
地域在住高齢者において、通いの場への参加頻度が高いことは認知機能低下が少ないことと関連した。一方、参加期間との関連は認められなかった。
【倫理的配慮、説明と同意】 
本研究はヘルシンキ宣言に基づき実施し、筆頭演者が所属する施設の研究倫理審査委員会の承認を得て実施した。対象者には研究の趣旨を説明し、書面にて同意を得た。

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