講演情報

[P12-01]仮設団地別体力測定の結果から見えてきたこと~令和6年能登半島地震~

*中川 卓也1、川崎 幸恵1、宮木 大知1、池田 蔵人1、影近 謙治2 (1. 公立穴水総合病院 リハビリテーション部、2. 公立穴水総合病院 リハビリテーション科)
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キーワード:

災害リハビリテーション、介護予防、歩行能力

【はじめに】2024年1月1日に石川県能登半島を震源とする巨大地震が発生した。大川ら1)によると災害自体とそれによるさまざまな「環境因子」の激変によって「生活不活発病」が多発すると報告している。今回町の中心地と在郷に分けて、環境因子の影響がどのように影響があるのかを健康サロン活動を通して体力測定を行い、結果から見えてきたことを含め考察を含め報告する。【活動内容】2025年度に自治体保健師の健康サロン活動に合わせて、町中心地3団地、在郷3団地でサロン活動に参加される方の体力測定を行った。体力測定は4月から6月にかけて1回目の体力測定を行い、1月から3月にかけて2回目の体力測定を行った。体力測定の内容としては握力、下腿周径、HDS-R、TUGを行った。【成果や課題】町中心地と在郷でHDS-Rには特に変化は見られなかった。健康サロン活動に参加されている方は元々健康意識が高く、コミュニティ再建のイベントなどに積極的に参加されている事もあり、認知機能の低下などは見られなかった。 町中心地はTUGでは約1.5秒速くなっているが、握力ではわずかに低下傾向となっている。在郷ではTUGでは約2秒遅くなっているが、握力では約3kg向上している。町中心地では徒歩圏内に買い物ができる場所があり、健康サロン活動参加者の中には毎日買い物に行っている方など歩行の頻度が多くなり、被災前より外出の機会が多くなっている方もいた。 しかし在郷では買い物は車移動が必須となり、1週間分まとめ買いなど買い物に行く回数は被災前より少なくなっている方が多くいた。 町中心地と在郷では歩行の頻度に差があったのではないかと考える。逆に在郷の仮設住宅に住む方は一度に多くの買い物を行い、駐車場から仮設住宅まで距離もあり、一度で荷物を運ぼうと重たい荷物を持ち、移動することで握力は向上したのではないかと考える。 課題としてTUGの低下は転倒リスクを増加させ、今後骨折などの外傷のリスクが高くなりやすい。そのため在郷では歩行頻度を高めるような取り組みが必要になるのではないかと考える。 しかし町中心地では全身の筋力の指標となる握力の低下もあり、サルコペニアのリスクも高くなりやすいため、今後歩行速度や歩行機能の低下が生じる可能性があると考える。【今後の展望または結論】 今後町中心地と在郷で健康サロン活動を行う際にその地域に合わせた健康サロン活動を計画していく必要があるのではないかと考える。今後災害後に長期間の避難所や仮設住宅などでの生活が必要となる。そのため平時から住民の健康意識を高め、サルコペニアやフレイルのような生活不活発病の予防を早期より行っていく必要があると思われる。 【倫理的配慮、説明と同意】 口頭にて説明を行い、同意を得た。また同意の撤回についても説明を行い、同意を得た。

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