講演情報

[P9-01]訪問リハビリテーション利用者におけるICF Stagingのクラスター構造と内部一貫性:多施設横断研究

*佐藤 惇史1、佐野 祐貴子2、村瀬 力真3、大橋 悠司4、小林 武司5、澤崎 歩実6、富樫 結7 (1. 医療創生大学、2. 訪問看護ステーションあい、3. 南天訪問看護ステーション、4. 北福島医療センター、5. 苑田第二病院、6. 苑田会ニューロリハビリテーション病院、7. あぶくま訪問看護ステーション)
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キーワード:

訪問リハビリテーション、ICF、クラスター分析

【はじめに、目的】
ICF Staging(Okochi et al. 2013)は生活機能を14項目で評価するperformance指標である。各項目は独立した評価軸として用いられることが多いが、項目間の関連構造は十分に検討されていない。本研究の目的は、訪問リハビリテーション(訪問リハ)利用者を対象にICF Staging 14項目の関連構造と内部一貫性を検討し、簡便なスクリーニング評価としての可能性を探ることである。
【方法】
福島県・東京都・愛知県の訪問リハ事業所において、利用者33名(男性12名、女性21名、年齢66.8±18.7歳、Barthel Index 86.4±13.0、MMSE 27.8±3.6)を対象とした多施設横断研究である。疾患内訳は神経疾患22名、筋骨格疾患6名、内部障害5名。介護度は要支援1が1名、要支援2が7名、要介護1が3名、要介護2が6名、要介護3が5名、医療保険利用が11名であった。ICF Staging 14項目をランク変換し、Spearman順位相関係数の絶対値に基づく距離を用いたWard法による階層クラスター分析を行い、各クラスターのCronbach's αを算出した。
【結果】
14項目は4機能群と1単独項目に集約された。①摂食・排泄群(基本動作・嚥下機能・食事動作・排泄、α=0.91)、②移動・活動群(歩行移動・入浴動作・余暇、α=0.82)、③認知群(見当識・精神活動、α=0.86)、④対人セルフケア群(コミュニケーション・口腔ケア・整容・衣服の着脱、α=0.90)であり、社会交流は単独項目として独立した。
【考察】
摂食・排泄機能、移動・活動機能、対人セルフケア機能はそれぞれ一群として関連した。4機能群はいずれもα≧0.8と良好な内部一貫性を示し、特に摂食・排泄群(α=0.91)と対人セルフケア群(α=0.90)で高値であった。コミュニケーションが身だしなみ群に含まれた点については、他者とのコミュニケーションと整容行動の関連性が窺え、活動と参加の相互作用が示唆される。社会交流が独立したことは、身体・認知機能や活動とは異なる位置づけであることを示唆する。本研究は対象者が33名と小規模横断研究であり、結果の一般化には対象者数を増やして検証することが必要である。
【結論】
訪問リハ利用者のICF Staging 14項目は内部一貫性の高い4機能群に集約された。ICF Stagingは少数項目で多領域の生活機能を捉えうる簡便なスクリーニング評価としての可能性が示された。
【倫理的配慮、説明と同意】
本研究は筆頭演者が所属する施設の研究倫理審査委員会にて承認を受けた(23-03)。対象者または代諾者に研究の趣旨について文書および口頭で説明し、書面にて同意を得た。

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