講演情報
[ST1-05]女子大学生における筋力、筋量およびPhase angleと過去の運動経験との関連
*青田 悠那1、東中屋 颯2,3、古平 駿2,3、浅田 優衣1、志摩 美友1、野田 萌1、福元 喜啓1 (1. 関西医科大学リハビリテーション学部、2. 関西医科大学大学院生涯健康科研究科、3. 関西医科大学くずは病院リハビリテーションセンター)
キーワード:
運動経験、Phase angle、筋質
【はじめに・目的】地域で生活機能を維持する上で、筋力や筋量、筋質は重要な要素である。特に筋質は加齢に伴い比較的早期から変化しうることから、その関連要因を若年期の段階から検討することは有用である。大学生の体力や運動能力には、現在の運動習慣だけでなく小・中学校や高校といった過去の運動経験も影響することが報告されている。しかし、筋力や筋量・筋質と過去の運動経験との関連については明確にはなっていない。そこで本研究の目的は、女子大学生における膝伸展トルク、下肢筋量、下肢Phase angle(PhA)と過去の運動経験との関連を明らかにすることとした。
【方法】女子大学生29名(平均21.1±0.7歳)を対象とし、質問紙を用いて就学前から大学(現在)までに行った運動・スポーツの種目と、期間、1週間当たりの頻度、および1回あたりの時間を記録した。それぞれの種目において合計運動時間を算出した。また就学前から小学校まで、中学校から高校まで、および就学前から高校までの期間それぞれで、行ったすべての種目の総運動時間を算出した。なお大学については運動実施者が9名のみであったため、運動実施群9名と非運動実施群20名に群分けした。膝伸展筋力計(竹井機器社製)を用い、端坐位・膝関節屈曲70°での最大等尺性膝伸展トルクを測定した。生体電気インピーダンス法(タニタ社製)を用い、両下肢の合計筋量と、筋質指標として平均PhAを測定した。統計処理として、各時期の総運動時間と膝伸展トルク、下肢筋量、PhAのピアソンの相関を求めた。また、大学における運動群と非運動群との比較には対応のないt検定を用いた。
【結果】就学前~高校の総運動時間については、時間が長いほど膝伸展トルクが大きい傾向があったが有意ではなく(r=0.359,p=0.056)、また下肢筋量、PhAとの相関も有意ではなかった。就学前~小学校の総運動時間と膝伸展トルク(r=0.409,p=0.027)および下肢PhA(r=0.403,p=0.030)との間には有意な正の相関があったが、下肢筋量との間には有意な相関はなかった。また、中学校~高校の総運動時間は、どの項目とも有意な相関がみられなかった。大学においては、膝伸展トルクのみ運動群が非運動群と比べ有意に大きかった(p=0.030)。
【考察】本研究の結果、女子大学生の膝伸展トルクおよび下肢PhAには、中学校・高校よりも就学前から小学校までの運動経験との関連が明瞭であった。PhAは細胞膜の完全性や細胞機能を反映する筋質指標とされており、幼少期の運動は、その後の身体特性、とくに細胞レベルの特性の基盤形成に関与している可能性がある。
【結論】女子大学生の膝伸展トルクと下肢PhAには、就学前から小学校までの運動経験が関連していることが示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究は,所属機関の倫理委員会の承認を得て実施された。対象者には事前に研究内容を説明し,書面にて研究に参加する同意を得た。
【方法】女子大学生29名(平均21.1±0.7歳)を対象とし、質問紙を用いて就学前から大学(現在)までに行った運動・スポーツの種目と、期間、1週間当たりの頻度、および1回あたりの時間を記録した。それぞれの種目において合計運動時間を算出した。また就学前から小学校まで、中学校から高校まで、および就学前から高校までの期間それぞれで、行ったすべての種目の総運動時間を算出した。なお大学については運動実施者が9名のみであったため、運動実施群9名と非運動実施群20名に群分けした。膝伸展筋力計(竹井機器社製)を用い、端坐位・膝関節屈曲70°での最大等尺性膝伸展トルクを測定した。生体電気インピーダンス法(タニタ社製)を用い、両下肢の合計筋量と、筋質指標として平均PhAを測定した。統計処理として、各時期の総運動時間と膝伸展トルク、下肢筋量、PhAのピアソンの相関を求めた。また、大学における運動群と非運動群との比較には対応のないt検定を用いた。
【結果】就学前~高校の総運動時間については、時間が長いほど膝伸展トルクが大きい傾向があったが有意ではなく(r=0.359,p=0.056)、また下肢筋量、PhAとの相関も有意ではなかった。就学前~小学校の総運動時間と膝伸展トルク(r=0.409,p=0.027)および下肢PhA(r=0.403,p=0.030)との間には有意な正の相関があったが、下肢筋量との間には有意な相関はなかった。また、中学校~高校の総運動時間は、どの項目とも有意な相関がみられなかった。大学においては、膝伸展トルクのみ運動群が非運動群と比べ有意に大きかった(p=0.030)。
【考察】本研究の結果、女子大学生の膝伸展トルクおよび下肢PhAには、中学校・高校よりも就学前から小学校までの運動経験との関連が明瞭であった。PhAは細胞膜の完全性や細胞機能を反映する筋質指標とされており、幼少期の運動は、その後の身体特性、とくに細胞レベルの特性の基盤形成に関与している可能性がある。
【結論】女子大学生の膝伸展トルクと下肢PhAには、就学前から小学校までの運動経験が関連していることが示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究は,所属機関の倫理委員会の承認を得て実施された。対象者には事前に研究内容を説明し,書面にて研究に参加する同意を得た。
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