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[O14-04]主観的認知機能低下と身体的フレイルの関係に対する社会的フレイルの影響-Gunma Aging Cohort-

*田中 繁弥1、髙橋 雄太1、竹内 真理1、篠原 智行1、佐藤 清香2、樋口 大輔1 (1. 高崎健康福祉大学、2. 静岡社会健康医学大学院大学)
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キーワード:

身体的フレイル、主観的認知機能低下、社会的フレイル

【はじめに、目的】主観的認知機能低下(SCD)は、認知機能の客観的低下はないが主観的低下を訴える状態で、認知症発症や身体的フレイルとの関連が報告されている。この背景には、衰えの自覚に伴う社会的交流不足の関与が考えられる。本研究では客観的・主観的認知機能低下の組み合わせと身体的フレイルの関連を示し、さらにその関連への社会的フレイルの影響を明らかにする。
【方法】地域在住高齢者を対象に、基本属性、J-CHS基準(身体的フレイル)、後期高齢者の質問票(QMCOO)、社会的フレイル指標、食欲(SNAQ-J)、客観的認知機能(RDST)を測定・解析した。QMCOOの認知機能該当2項目いずれか該当有りをSCDとし、RDSTのカットオフ値と組み合わせてNormal、Sub(主観的低下のみ)、Obj(RDST低下のみ)、Both(両方該当)の4群に分類した。4群間の身体的フレイルおよび下位項目を残差分析により比較した。身体的フレイルを従属変数、認知機能4群を独立変数、基本属性を調整変数としたモデル1と、これに社会的フレイル指標を追加したモデル2のロジスティック回帰分析を行った。
【結果】対象679名(79.2±6.2歳、Normal347名、Sub205名、Obj60名、Both67名)中、身体的フレイルは48名(7.1%)であった。4群別のフレイル有病割合はNormal3.7%、Sub9.8%、Obj6.7%、Both16.0%でBothは有意に割合が高かった。下位項目ではSubは体重減少・疲労感、Objは筋力・歩行速度低下、Bothは筋力・歩行速度・身体活動低下が有意に多かった。ロジスティック回帰分析の結果、Sub(OR:2.35、95%CI[1.13-5.05])、Both(OR:3.05、95%CI[1.19- 7.68])は調整後も有意に身体的フレイルに関わっていたが、社会的フレイルを投入するとその関係は有意ではなくなり、社会的フレイルのみ(OR:1.39、95%CI[1.11-1.74])が有意な因子となった。
【考察】身体的フレイルとSCDの関連には、社会的フレイルが潜在的に有意に関連している可能性が示唆された。
【結論】SCDは身体的フレイルと関係しているが、その背景に社会的フレイルが有意に関わっており、社会的な側面へ介入を行うことがフレイル進行予防に重要と考えられる。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究は、高崎健康福祉大学研究倫理委員会審査会の承認を得て、ヘルシンキ宣言に則り実施された(承認番号:2362、2374、2411、2467)。すべての対象者から記名による同意を得た。

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