講演情報
[P2-01]「人生すごろく」を活用したACPのきっかけ作り
~多世代交流と地域理解の対話型ツール~
*金子 早奈江1 (1. みんなのかかりつけ訪問看護ステーション前橋あずま)
キーワード:
人生すごろく、ACP、地域資源
【はじめに】
前橋市には、医療・介護の専門職が地域の居場所を運営することを支援する「はつらつカフェ」事業がある。弊社は2023年より登録し、月1回、地域住民の多世代の居場所を運営している。その一環として、老いて死を迎えるという自然なプロセスを知り、地域の医療・介護サービスを理解するためのイベントを2年連続で実施した。具体的なACP(アドバンス・ケア・プランニング)は何かきっかけがなければ行われにくい現状があることを日々の現場で感じているためである。多くの人が望む場所で自分らしく人生を完結できるよう、人生のイメージを可能とし、地域資源を学ぶソフトなツールが必要と考えた。
【実践内容または活動内容】
イベントの主な内容は、絵本・聞き書き展示、 専門職による寸劇、遺族による体験談の座談会、人生すごろくなどのゲーム体験である。人生すごろくは、定年退職から始まり永眠までの過程で、人生の悲喜こもごもを疑似体験し、最期の場所(在宅か施設か)の選択までを網羅した自作のボードゲームである。 本すごろくは好評を得られ、他法人のはつらつカフェや地域のサロンでの試験的な活用を重ね、①子供から高齢者まで多世代が遊びながら地域資源や人生の最終段階を学ぶツール、②医療福祉の専門職や学生が初歩的な地域理解を深めるツールの2つの場面で有効であることが分かった。使い方を利用ガイドにまとめ、すごろく盤面・イベントカード・用語解説など一式を弊社ブログでフリー公開し、利用条件として利用後のアンケート回答を求め、フィードバックを収集する循環型サイクルのプラットフォームを構築した。
【成果や課題】人生すごろくは「面白そう」と心理的ハードルを下げ、タブー視されがちな話題を多世代で安心して語り合えるツールであることが示された。 現在、前橋市内の地域包括支援センターやサロンなどの通いの場、リハ専門職養成校の授業でも活用が広がっている。また、私達もすごろく体験を地域のサロンへ届け、今後の過ごし方の希望を家族へ伝えるきっかけにしていただく取り組みを実施し始めている。課題としては、本すごろくの実施に際してファシリテーターの存在が有効なことを伝えていくこと、SNS活用の強化、行政との積極的な連携の模索が挙げられる。
【今後の展望または結論】
地域のサロンへ積極的に足を運び「人生すごろく体験」を届けつつ、蓄積されるアンケートデータを分析し、人生すごろく体験による行動変容や地域資源への理解度、ACPのきっかけとしての推奨度を明らかにする。
【倫理的配慮、説明と同意】
アンケート実施に際し、調査目的とデータの統計的処理、学会発表等への使用について明記し、書面およびウェブ上での同意を得た。展示絵本についても出版社から個別の許可を得ている。
前橋市には、医療・介護の専門職が地域の居場所を運営することを支援する「はつらつカフェ」事業がある。弊社は2023年より登録し、月1回、地域住民の多世代の居場所を運営している。その一環として、老いて死を迎えるという自然なプロセスを知り、地域の医療・介護サービスを理解するためのイベントを2年連続で実施した。具体的なACP(アドバンス・ケア・プランニング)は何かきっかけがなければ行われにくい現状があることを日々の現場で感じているためである。多くの人が望む場所で自分らしく人生を完結できるよう、人生のイメージを可能とし、地域資源を学ぶソフトなツールが必要と考えた。
【実践内容または活動内容】
イベントの主な内容は、絵本・聞き書き展示、 専門職による寸劇、遺族による体験談の座談会、人生すごろくなどのゲーム体験である。人生すごろくは、定年退職から始まり永眠までの過程で、人生の悲喜こもごもを疑似体験し、最期の場所(在宅か施設か)の選択までを網羅した自作のボードゲームである。 本すごろくは好評を得られ、他法人のはつらつカフェや地域のサロンでの試験的な活用を重ね、①子供から高齢者まで多世代が遊びながら地域資源や人生の最終段階を学ぶツール、②医療福祉の専門職や学生が初歩的な地域理解を深めるツールの2つの場面で有効であることが分かった。使い方を利用ガイドにまとめ、すごろく盤面・イベントカード・用語解説など一式を弊社ブログでフリー公開し、利用条件として利用後のアンケート回答を求め、フィードバックを収集する循環型サイクルのプラットフォームを構築した。
【成果や課題】人生すごろくは「面白そう」と心理的ハードルを下げ、タブー視されがちな話題を多世代で安心して語り合えるツールであることが示された。 現在、前橋市内の地域包括支援センターやサロンなどの通いの場、リハ専門職養成校の授業でも活用が広がっている。また、私達もすごろく体験を地域のサロンへ届け、今後の過ごし方の希望を家族へ伝えるきっかけにしていただく取り組みを実施し始めている。課題としては、本すごろくの実施に際してファシリテーターの存在が有効なことを伝えていくこと、SNS活用の強化、行政との積極的な連携の模索が挙げられる。
【今後の展望または結論】
地域のサロンへ積極的に足を運び「人生すごろく体験」を届けつつ、蓄積されるアンケートデータを分析し、人生すごろく体験による行動変容や地域資源への理解度、ACPのきっかけとしての推奨度を明らかにする。
【倫理的配慮、説明と同意】
アンケート実施に際し、調査目的とデータの統計的処理、学会発表等への使用について明記し、書面およびウェブ上での同意を得た。展示絵本についても出版社から個別の許可を得ている。
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