講演情報
[O15-03]Googleフォームによるアンケートを活用した旅行支援
~利用者や家族の不安軽減を目的とした関わり~
*見達 政哉1、田安 義昌1 (1. 中通リハビリテーション病院)
キーワード:
Googleフォーム、旅行支援、社会参加
【はじめに・目的】生活期のリハビリでは旅行等を含めた社会参加支援は重要だが、リハビリ職が評価する移動リスクを本人・家族と共有できず、計画停滞することも少なくない。本報告の目的は遠方旅行を予定した通所リハビリ利用者と家族に対し、Googleフォームによるアンケートを旅行前後に実施し、課題の把握と解決を図ったプロセスの有効性を検証することである。
【症例紹介と方法】対象は当通所リハビリを利用中の50代男性(脳出血、要介護1)。移動は車椅子および短距離の杖歩行見守り~介助レベルである。今回、利用者の息子が所属スポーツ競技の代表遠征で九州へ行くことになり、その応援のために所在地(東北)から九州へ、発症後初の長距離旅行を家族で計画していた。移動手段は航空機やバス、鉄道を予定していたが、通常の手続きで航空機を手配した以降、具体的な見通しが立てられずにいた。この時点で担当PTが介入したものの、身体状況に配慮した移動手段に本人・家族と認識の乖離が認められた。そこで、問題点抽出を目的に、Googleフォームを用いた独自の旅行準備状況アンケートを実施した。聴取項目は①機内移動②座席の立ち上がり③機内トイレ動作④緊急時対応⑤街中移動⑥施設・レストラン⑦公共交通機関利用の7項目とし、「全く不安なし(0点)」〜「非常に不安(5点)」の6段階尺度と理由を回答してもらった。旅行後にも同様に実際の状況を再評価した。【結果】事前アンケートでは、本人は①②③⑤⑥⑦に、家族は⑤⑦に強い不安を示した。いずれも発症後初の長距離旅行であったこと、宿泊先から目的地までの移動が鉄道を利用して1時間半程度かかること、何よりも介助する家族が全て頑張らなくてはならないという思いが強くあることを不安な理由として述べていた。これらを元に、身体状況を考慮したうえで、航空機内座席の調整やレンタカーの確保を提案し、具体的な手配が進行した。更に通所リハでは機内を想定した狭小空間の移動や立ち上がり動作の確認と練習を実施した。結果、安全に旅行を達成できた。事後アンケートでは5項目で不安の減少が確認された。【考察】対象者は言語的自己表現に苦手さを持ち、尚且つ多忙な家族との対話不足が背景にあった。Googleフォームによるアンケートは家族との連絡障壁を解消し、具体的な問題点を視覚的に抽出することができ、課題に基づいた介入をするうえで、不安の軽減に繋がる媒体として有効と思われた。【倫理的配慮、説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言に基づき計画し、対象者には本研究の目的を説明し同意を得た。
【症例紹介と方法】対象は当通所リハビリを利用中の50代男性(脳出血、要介護1)。移動は車椅子および短距離の杖歩行見守り~介助レベルである。今回、利用者の息子が所属スポーツ競技の代表遠征で九州へ行くことになり、その応援のために所在地(東北)から九州へ、発症後初の長距離旅行を家族で計画していた。移動手段は航空機やバス、鉄道を予定していたが、通常の手続きで航空機を手配した以降、具体的な見通しが立てられずにいた。この時点で担当PTが介入したものの、身体状況に配慮した移動手段に本人・家族と認識の乖離が認められた。そこで、問題点抽出を目的に、Googleフォームを用いた独自の旅行準備状況アンケートを実施した。聴取項目は①機内移動②座席の立ち上がり③機内トイレ動作④緊急時対応⑤街中移動⑥施設・レストラン⑦公共交通機関利用の7項目とし、「全く不安なし(0点)」〜「非常に不安(5点)」の6段階尺度と理由を回答してもらった。旅行後にも同様に実際の状況を再評価した。【結果】事前アンケートでは、本人は①②③⑤⑥⑦に、家族は⑤⑦に強い不安を示した。いずれも発症後初の長距離旅行であったこと、宿泊先から目的地までの移動が鉄道を利用して1時間半程度かかること、何よりも介助する家族が全て頑張らなくてはならないという思いが強くあることを不安な理由として述べていた。これらを元に、身体状況を考慮したうえで、航空機内座席の調整やレンタカーの確保を提案し、具体的な手配が進行した。更に通所リハでは機内を想定した狭小空間の移動や立ち上がり動作の確認と練習を実施した。結果、安全に旅行を達成できた。事後アンケートでは5項目で不安の減少が確認された。【考察】対象者は言語的自己表現に苦手さを持ち、尚且つ多忙な家族との対話不足が背景にあった。Googleフォームによるアンケートは家族との連絡障壁を解消し、具体的な問題点を視覚的に抽出することができ、課題に基づいた介入をするうえで、不安の軽減に繋がる媒体として有効と思われた。【倫理的配慮、説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言に基づき計画し、対象者には本研究の目的を説明し同意を得た。
コメント
コメントの閲覧・投稿にはログインが必要です。ログイン
