講演情報

[P2-02]地域マラソン大会を介した関係人口創出型地域理学療法実践

*小田 智樹1,2、駒形 純也3 (1. ウエルネスマネジメント、2. (株)ルネサンス 元氣ジム練馬、3. 名古屋葵大学 理学療法学科)
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キーワード:

関係人口、人材育成、キャリア形成

【はじめに、目的】
近年、地域理学療法では地域住民との継続的な関係構築や地域活動への参画が求められている。一方、地方部では人材不足や地域との接点形成が課題である。本研究は、地域マラソン大会における支援活動が関係人口形成に与える影響を検討し、地域理学療法実践としての意義を考察することを目的とした。【方法】
2025年開催の第37回カッパハーフマラソン(以下、登米大会)および2026年開催の第9回いしのまき復興マラソン(以下、石巻大会)で、ストレッチ、マッサージ、セルフケア指導を中心としたコンディショニングブースを運営した。登米大会では有資格者11名、リハ学生4名、石巻大会では有資格者16名、リハ学生9名が参加した。活動後、ランナー、リハ学生、リハ職を対象にアンケート調査を実施した。関係人口は移住・定住に至らないが継続的に地域と関わる人々とし、本研究では地域愛着、再訪意向、継続的関与意識を指標とした。【結果】
ランナーへのアンケートでは、身体変化については、「非常に良くなった・良くなった」が登米大会88%、石巻大会97.4%であった。リハ学生では、「地域とのつながり(関係人口)を意識するようになった」が登米大会100%、石巻大会88.9%、「この地域に将来も関わりたい」が登米大会100%、石巻大会77.8%、「地域社会に親近感を持つようになった」が登米大会100%、石巻大会88.9%、「今後も訪問したい」が両地域100%であった。また、「教員や実習以外での有資格者との交流は有意義だった」は登米大会100%、石巻大会88.9%、「将来地域での健康づくり活動に関わりたい」は両地域100%であった。自由記述では、「地元でも同様の活動を行いたい」「理学療法士としての自信がついた」などが認められた。【考察】
地域外から参加したリハ学生において、地域とのつながり意識、地域愛着、再訪意向、継続的関与意識が認められたことから、本活動は関係人口形成の契機となった可能性が示唆された。特に登米大会では、市外在住かつ初訪問の学生全員に地域愛着や継続的関与意識が認められたことから、地域イベントが地域との心理的距離を縮める役割を果たした可能性がある。また、両大会で同様の傾向が認められたことから、地域イベントを活用した地域理学療法実践として一定の再現性を有する可能性が示された。さらに、有資格者との交流や地域活動への参画意識の向上が認められたことから、人材育成や専門職アイデンティティ形成への寄与も示唆された。【結論】
本活動は、地域外人材と地域との接点形成を促し、関係人口形成と人材育成を同時に実現する実践モデルとなる可能性が示された。【倫理的配慮、説明と同意】
アンケート実施時、活動報告、学会発表および広報活動への活用を文書で説明し、同意を得た。回答は匿名で収集し、個人情報は取得せず適切に管理した。

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