講演情報

[P12-05]地域支援事業参画を促進するチームの立ち上げと人材育成の取り組み

*山下 真人1、神本 拓未1、大橋 翼1、常盤 雄地1、南山 智弘1、福山 純史1、重盛 大輔1、川崎 健作1、井上 知哉1、大垣 昌之2 (1. 尼崎だいもつ病院 リハ技術部、2. 社会医療法人愛仁会 本部)
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キーワード:

地域支援事業、人材育成、チーム

【目的】
地域包括ケアシステムの推進により、地域支援事業における理学療法士、作業療法士、言語聴覚士(以下、セラピスト)の需要は年々拡大している。一方で、地域支援事業への参画者は限られており、業務内容や必要な知識への不安、参加のきっかけが乏しいことから、実際の参画に至らない状況が課題とされている。当院においても、地域支援事業への関与は一部のセラピストに留まっており、系統的な育成や参画を支援する体制の整備が求められていた。本報告の目的は、地域支援事業参画を促進するために立ち上げたチームの取り組み内容を整理し、人材育成および参画支援に向けた実践的示唆を得ることである。
【活動内容】
当院において、地域支援事業への参画を希望するセラピストを支援する目的で2025年6月に地域支援事業参画チームを結成した。初年度は、地域包括ケアシステム、介護保険制度、介護予防・自立支援、地域ケア会議、ACP等をテーマに基礎的知識の習得を目的とした勉強会を1回/月開催し、延べ参加人数は76名であった。資料作成および運営はチームで行い、参加は任意とした。加えて、発表者が地域リハビリテーション関連団体(兵庫県リハ3士会合同地域支援推進協議会)の研修実行委員として活動したことや実際に地域支援事業を行う市町リハ連絡会(尼崎PTOTST連絡会)への積極的な参加により、当院への地域支援事業の依頼は前年3件から13件へ増加した。
【成果・課題】
勉強会の実施により、地域支援事業に必要な制度理解およびセラピストの役割に対する認識が向上した。また、参加継続率は退職者・異動者を除き100%であり、新規メンバーも3名増加したことから関心の高まりが示唆された。さらに地域支援事業に対する心理的ハードルが低下した、具体的な関わり方をイメージできたとの意見が得られた。今年度は依頼件数増加に伴い、複数のセラピストが地域支援事業への参画者の増加が見込まれる。参画時にはチームによる事前相談、同行支援、事後の振り返りを実施し、経験の共有と次回参画への支援を行っている。
【結論】
地域支援事業参画チームを設置し、学習機会と実践の場を段階的に提供することで、参画促進と人材育成につながる可能性が示唆された。本取り組みは、参画を個人の意欲に委ねるのではなく、組織的かつ公式な支援体制を整備することで心理的障壁を低減し、今後さらなる参画者の拡大が期待される。
【倫理的配慮】
本研究は社会医療法人愛仁会尼崎だいもつ病院倫理審査委員会の承認(承認番号:第192番)のうえ実施した。

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