講演情報
[P1-02]地域ケア個別会議におけるリハビリテーション専門職の助言スキル向上への取り組み
*柴田 里枝1、四登 知子1、織田 真由美1、福田 恵津子1、松本 華世1 (1. 公立南砺中央病院リハビリテーション科)
キーワード:
地域ケア個別会議、助言シート、事前検討会
【目的】富山県南砺市では月1回、多職種・多機関が参加する地域ケア個別会議(以下、個別会議)が開催されている。個別会議では的確な専門的助言が求められることから、リハビリテーション専門職(以下、リハ専門職)は心理的負担を感じやすく、助言スキルや助言に対する自信の向上を支援する取り組みが必要であった。本研究は、個別会議に参加するリハ専門職を対象に、助言シートの導入や事前検討会などの介入を実施し、その有効性を検証することを目的とした。
【方法】対象は、個別会議に助言者として参加する実務経験5年以上のリハ専門職13名とした。事前アンケートから抽出された課題に対し、国際生活機能分類(以下、ICF)に基づく助言シートの導入、事前検討会および勉強会を実施した。評価は介入前後にアンケート調査(4件法リッカート尺度)を実施し、助言に関する理解や自信、個別会議参加時の所感を比較検討した。統計解析にはマン・ホイットニーのU検定を用い、有意水準5%未満とした。
【結果】事前アンケートでは、配布資料の解釈や課題抽出の困難さ、発言への不安や緊張、助言に対する自信の低さなどの課題が抽出された。事後アンケートでは、全対象者から助言シートおよび事前検討会を有用とする回答が得られた。自由記載では、事例の強みや課題の整理、他のリハ専門職の視点の獲得、助言の方向性の確認に役立ったとの意見が得られた。個別会議参加時の不安や緊張に変化は認めなかったが、助言に対する自信は介入後に有意な向上を認めた。介入後、85%が配布資料を理解できた、77%が配布資料から得た情報を活用できたと回答した。一方で、62%が目標立案を困難と感じ、46%が課題解決方法の立案を困難と感じていた。
【考察】ICFに基づく助言シートの活用は、情報の整理、事例の多面的な強みや課題の抽出に寄与した。事前検討会では他のリハ専門職から意見を得ることで多角的な視点の獲得や、自身の助言内容を客観的に振り返ることが可能となった。これらの取り組みにより事例を包括的に把握できるようになり、状況に応じた助言が求められる個別会議において、的確な助言が行えるという自信の向上につながったと考える。一方、不安や緊張は会議という場の特性が影響している可能性があり、課題解決方法や目標立案については個人の臨床経験や専門性に影響されるため、本研究の介入のみでは十分な改善は得られなかったと考えられる。今後は、個人の経験や専門性を補完しながら継続的に助言内容を提供できる場の提供が重要である。
【結論】助言シートと事前検討会の導入により、リハ専門職が情報整理や多面的・多角的な視点を獲得でき、個別会議における助言への自信向上に有効であることが示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究の趣旨を対象者に書面で説明し、同意を得た。また、筆頭演者が所属する施設の倫理審査委員会にて承認を受けた。
【方法】対象は、個別会議に助言者として参加する実務経験5年以上のリハ専門職13名とした。事前アンケートから抽出された課題に対し、国際生活機能分類(以下、ICF)に基づく助言シートの導入、事前検討会および勉強会を実施した。評価は介入前後にアンケート調査(4件法リッカート尺度)を実施し、助言に関する理解や自信、個別会議参加時の所感を比較検討した。統計解析にはマン・ホイットニーのU検定を用い、有意水準5%未満とした。
【結果】事前アンケートでは、配布資料の解釈や課題抽出の困難さ、発言への不安や緊張、助言に対する自信の低さなどの課題が抽出された。事後アンケートでは、全対象者から助言シートおよび事前検討会を有用とする回答が得られた。自由記載では、事例の強みや課題の整理、他のリハ専門職の視点の獲得、助言の方向性の確認に役立ったとの意見が得られた。個別会議参加時の不安や緊張に変化は認めなかったが、助言に対する自信は介入後に有意な向上を認めた。介入後、85%が配布資料を理解できた、77%が配布資料から得た情報を活用できたと回答した。一方で、62%が目標立案を困難と感じ、46%が課題解決方法の立案を困難と感じていた。
【考察】ICFに基づく助言シートの活用は、情報の整理、事例の多面的な強みや課題の抽出に寄与した。事前検討会では他のリハ専門職から意見を得ることで多角的な視点の獲得や、自身の助言内容を客観的に振り返ることが可能となった。これらの取り組みにより事例を包括的に把握できるようになり、状況に応じた助言が求められる個別会議において、的確な助言が行えるという自信の向上につながったと考える。一方、不安や緊張は会議という場の特性が影響している可能性があり、課題解決方法や目標立案については個人の臨床経験や専門性に影響されるため、本研究の介入のみでは十分な改善は得られなかったと考えられる。今後は、個人の経験や専門性を補完しながら継続的に助言内容を提供できる場の提供が重要である。
【結論】助言シートと事前検討会の導入により、リハ専門職が情報整理や多面的・多角的な視点を獲得でき、個別会議における助言への自信向上に有効であることが示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究の趣旨を対象者に書面で説明し、同意を得た。また、筆頭演者が所属する施設の倫理審査委員会にて承認を受けた。
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