講演情報

[O7-05]大規模型通所リハビリにおけるリハビリテーションマネジメント加算(ハ)算定に伴う課題と現場の意識変化

*瀧澤 快至1、江連 亜弥1 (1. 介護老人保健施設シルバーケア敬愛)
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キーワード:

大規模型通所リハビリ、リハ・栄養・口腔の一体的取り組み、リハビリテーションマネジメント加算(ハ)

【目的】令和6年度介護報酬改定で、通所リハビリテーション(以下、通所リハ)のリハビリテーションマネジメント加算(以下、リハマネ加算)に新区分(ハ)が新設され、リハ・栄養・口腔の一体的取り組みの推進が義務付けられた。当施設ではリハマネ加算(ハ)算定開始に伴い、書類管理を含めた業務量は増加した。一方で療法士がリハ・栄養・口腔の一体的取り組みに対する意識やリハ介入にどのような影響を与えたかは不明である。本研究の目的は、当施設の療法士にアンケート調査を実施することで、リハマネ加算(ハ)算定を機に生じた療法士の意識変化等を明確にし、更なる質向上に向けた運用体制を検討することである。 【対象・方法】当施設は介護老人保健施設併設の通所リハ(登録者約280名、平均利用約106名/日、脳血管障害約7割)であり、当施設の療法士11名を対象にアンケートにて意識調査を実施した。設問は選択式9問(5段階リッカート尺度)と自由記載2問で構成し、選択式は平均値、標準偏差および4以上の肯定的回答率(以下、肯定率)を算出した。 【結果】選択式では「他事業所や家族への情報提供頻度増加」が平均4.45±0.66、肯定率90.9%で最高値であった。次いで「書類による利用者像把握への役立ち」が4.09±0.67、肯定率81.8%、「栄養状態確認によるリハ強度設定」が3.91±0.79、肯定率81.8%と高値であった。一方、最低値は「他職種との食事情報交換(平均3.36±0.88)」、「筋力増強時の栄養・口腔意識(平均3.36±0.98)」、「言語聴覚士との連携(平均3.45±0.66)」で、肯定率はともに54.5%であった。自由記載では、外部連携の成果や介入効果、業務負担増が挙がった。 【考察】本調査より、リハマネ加算(ハ)算定は書類等の業務負担を増やすが、外部への情報発信や栄養を考慮したリハ設定を促すことが示唆された。栄養状態確認によるリハ強度設定(81.8%)の高値から、負荷量調整という「リスク管理としての栄養配慮(守り)」は現場レベルで定着している。一方、他職種との食事情報交換、筋力増強時の栄養・口腔意識、言語聴覚士との連携が54.5%に留まった。負荷量調整というリスク管理としての栄養配慮に比べ、筋力強化の基盤となる栄養状態や口腔機能を考慮した積極的なアプローチが低値に留まったことは、加算の本質であるリハ・栄養・口腔の一体的な取り組みが現場に定着しきれていない課題を表している。大規模型通所リハゆえに関わる職員数が多く、日常のタイムリーな施設内情報共有が困難な背景も影響している。 【展望】今後は業務効率化を図りつつ、ビジネスチャットツール等のICT活用などによる多職種連携をシステム化することで、一体型アプローチを標準化させていくことが展望である。 【倫理的配慮】本研究は筆頭演者が所属する法人の倫理審査委員会にて承認を受け、対象者には目的を説明し同意を得た上で回答は無記名とし匿名性を確保した。

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