講演情報
[P7-05]回復期リハビリテーション病棟入院患者におけるPhase angle、骨格筋量と身体機能:予備的研究
*上條 美結1,2、篠原 智行2、春日 壮晃1、徳竹 大樹1 (1. 日高リハビリテーション病院 リハビリテーションセンター、2. 高崎健康福祉大学 理学療法学専攻)
キーワード:
Phase angle、SMI、ADL
【はじめに】Phase angle(PhA)は、細胞の健常度や質、全体的な栄養状態を反映する指標である。近年、入院患者におけるPhAとFunctional Independence Measure 運動項目(FIM-M)や転帰、死亡率などとの関連が報告されており、予後予測としての有用性が示唆されている。一方、体組成評価では骨格筋量指数(Skeletal Muscle Mass Index:SMI)が広く用いられており、身体機能との関連性が多く報告されている。PhAとSMIはいずれも筋の評価指標であるが、それぞれ異なる側面を反映する指標である。そこで本研究では、身体機能との関連性を検証することにより、PhAとSMIの特徴の違いを明らかにすることを目的とした。
【方法】対象は回復期リハビリテーション病棟に入院した患者12名(77.9±12.0歳、男3名、女9名)とした。Functional Ambulation Categories 2以下の者、改訂長谷川式簡易知能評価スケールが20点以下の者、ペースメーカー等の装着患者など体組成計での測定が困難であった者は除外した。退院時に基本情報、体組成、身体機能指標(Timed up & go test[TUG]、Sit to Stand-5[SS-5]、6-Minute Distance[6MD]、10-Meter Walk Test[10MWT]、握力、Handheld Dynamometer[HHD]による大腿四頭筋筋力[体重で除する])、FIM-Mの評価を行った。統計解析は、PhA、SMIと測定項目との相関分析を行った。
【結果】全身PhAは3.77±0.75°、両下肢PhAは3.14±0.84°、SMIは5.75±0.95、TUG は12.1(10.5 -14.5)秒、SS-5 は14.6±5.09秒、6MDは226±91.2m、10MWTは9.77(8.98-10.98)秒、握力は16.9±7.59㎏、大腿四頭筋筋力は0.32±0.10%、FIM-Mは78.9±7.58点であった。全身PhAと有意な相関を認めたのはTUG (r=-0.73、p=0.007)、握力(r=0.72、p=0.013)、FIM-M(r=0.77、p=0.006)であった。下肢PhAと有意な相関を認めたのはTUG (r=-0.74、p=0.006)、FIM-M(r=0.84、p=0.001)であった。SMIと有意な相関を認めたのはTUG (r=-0.74、p=0.008)、握力(r=0.83、p=0.002)FIM-M(r=0.66、p=0.028)であった。
【考察】最も相関が強かったのは、PhAはFIM-M、SMIは握力であった。細胞機能が良好であることは、筋力の発揮のみならず、日常生活動作が良好であることに関連すると推察される。PhAはこれらを包括的に反映する指標であることから、SMIとは異なる筋の評価指標であることが示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言を遵守して計画され、筆頭演者の所属する施設の研究倫理委員会の承認を得た(第2572号、第260301号)。対象者には事前に書面と口頭で研究の説明を行い、署名にて同意を取得した。
【方法】対象は回復期リハビリテーション病棟に入院した患者12名(77.9±12.0歳、男3名、女9名)とした。Functional Ambulation Categories 2以下の者、改訂長谷川式簡易知能評価スケールが20点以下の者、ペースメーカー等の装着患者など体組成計での測定が困難であった者は除外した。退院時に基本情報、体組成、身体機能指標(Timed up & go test[TUG]、Sit to Stand-5[SS-5]、6-Minute Distance[6MD]、10-Meter Walk Test[10MWT]、握力、Handheld Dynamometer[HHD]による大腿四頭筋筋力[体重で除する])、FIM-Mの評価を行った。統計解析は、PhA、SMIと測定項目との相関分析を行った。
【結果】全身PhAは3.77±0.75°、両下肢PhAは3.14±0.84°、SMIは5.75±0.95、TUG は12.1(10.5 -14.5)秒、SS-5 は14.6±5.09秒、6MDは226±91.2m、10MWTは9.77(8.98-10.98)秒、握力は16.9±7.59㎏、大腿四頭筋筋力は0.32±0.10%、FIM-Mは78.9±7.58点であった。全身PhAと有意な相関を認めたのはTUG (r=-0.73、p=0.007)、握力(r=0.72、p=0.013)、FIM-M(r=0.77、p=0.006)であった。下肢PhAと有意な相関を認めたのはTUG (r=-0.74、p=0.006)、FIM-M(r=0.84、p=0.001)であった。SMIと有意な相関を認めたのはTUG (r=-0.74、p=0.008)、握力(r=0.83、p=0.002)FIM-M(r=0.66、p=0.028)であった。
【考察】最も相関が強かったのは、PhAはFIM-M、SMIは握力であった。細胞機能が良好であることは、筋力の発揮のみならず、日常生活動作が良好であることに関連すると推察される。PhAはこれらを包括的に反映する指標であることから、SMIとは異なる筋の評価指標であることが示唆された。
【倫理的配慮、説明と同意】本研究はヘルシンキ宣言を遵守して計画され、筆頭演者の所属する施設の研究倫理委員会の承認を得た(第2572号、第260301号)。対象者には事前に書面と口頭で研究の説明を行い、署名にて同意を取得した。
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