講演情報
[P16-05]地域活動の参加に繋がった、通所型サービスCの一事例
*市川 真吾1、三隅 優太1、吉井 久子2、長島 秀幸1 (1. 医療法人啓仁会 所沢ロイヤル病院 リハビリテーション科、2. 社会福祉法人 端午会 吾妻地域包括支援センター)
キーワード:
通所型サービスC、社会参加、通いの場
【はじめに】
当院は平成29年度より埼玉県の所沢市からの業務委託を受け、総合事業の一つとして通所型サービスC(以下,通所C)と介護予防サポーター養成講座(以下,養成講座)の提供を開始した。厚生労働省はこれからの介護予防について地域の中に生きがい・役割をもって生活ができるような居場所と出番づくり等、高齢者本人の取り巻く環境へのアプローチが重要と提唱している。今回通所C終了後、養成講座への参加、通いの場の立ち上げに至った事例を経験したので報告する。
【症例紹介】
事例は70代女性。介護保険未申請。ADLは自立、外出の際は独歩で約60分歩行可能。地域の体操サークルに週1回、俳句の会に月2回参加。基本チェックリストの認知症予防・支援(1/3)、うつ予防・支援(3/5)に該当。通所C利用開始時の希望は同時参加の友人と「お年寄りが集まれる場所をつくりたい」であった。心身的な問題を抱えながらも地域貢献をしたいという事例に対して”参加者”という立場から地域における介護予防の“中心的役割”を担うことが心身機能の改善に寄与すると考え支援を進めた。
【介入内容と結果】
身体機能の評価は握力、片脚立位時間、5m歩行(通常・最大)、TUGを開始時と終了時で比較した。プログラムは運動器の機能向上課題、栄養面、口腔・嚥下機能の改善を目標に集団体操や講義を実施。通所C利用回数は週1回、3ヶ月間の全12回とし、4回目、8回目に利用者、地域包括支援センター(以下,包括)担当者と終了後の生活についての面談を実施。評価項目の結果は握力(㎏)R20から22、L20から20、片脚立位(秒)R60.3から40.2、L29.9から52.3、通常歩行(秒)4.5から3.81、最大歩行(秒)1.9から2.32、TUG(秒)4.84から5.66であった。4回目時点での面談では前向きな気持ちの変化がきかれたが、終了後の目標の達成に向けた具体的な案は出てきてはいなかった。回数を経ていく中で実施してきた体操の定着が図れたことや利用中に他利用者の補助をするなど主体的に関わる様子が伺えた。この様子から通いの場の立ち上げに携われるのではないかと考え、8回目時点で本講座終了後、養成講座への参加を事例と包括担当者へ提案した。そして利用最終月に養成講座への参加が決定した。さらに包括担当者からの情報提供で通いの場の立ち上げに踏み切ることができた。
【考察】
本事例は心身機能だけでなく居住する地域の実情を把握して参加の視点を持って、包括的にアプローチすることで通いの場の立ち上げや事例が介護予防の役割を担うことに繋がったと考える。これは日頃より包括と密に情報を共有し“顔のみえる関係”を築いていたことが要因と考える。参加につながる支援を進めるためには各職種が専門性を生かした評価・情報の共有を図り、協働することが重要と考える。
【倫理的配慮、説明と同意】
本報告はヘルシンキ宣言に沿い、利用者に報告内容の説明と同意を得たのち、当院倫理委員会での承認のもと実施した。
当院は平成29年度より埼玉県の所沢市からの業務委託を受け、総合事業の一つとして通所型サービスC(以下,通所C)と介護予防サポーター養成講座(以下,養成講座)の提供を開始した。厚生労働省はこれからの介護予防について地域の中に生きがい・役割をもって生活ができるような居場所と出番づくり等、高齢者本人の取り巻く環境へのアプローチが重要と提唱している。今回通所C終了後、養成講座への参加、通いの場の立ち上げに至った事例を経験したので報告する。
【症例紹介】
事例は70代女性。介護保険未申請。ADLは自立、外出の際は独歩で約60分歩行可能。地域の体操サークルに週1回、俳句の会に月2回参加。基本チェックリストの認知症予防・支援(1/3)、うつ予防・支援(3/5)に該当。通所C利用開始時の希望は同時参加の友人と「お年寄りが集まれる場所をつくりたい」であった。心身的な問題を抱えながらも地域貢献をしたいという事例に対して”参加者”という立場から地域における介護予防の“中心的役割”を担うことが心身機能の改善に寄与すると考え支援を進めた。
【介入内容と結果】
身体機能の評価は握力、片脚立位時間、5m歩行(通常・最大)、TUGを開始時と終了時で比較した。プログラムは運動器の機能向上課題、栄養面、口腔・嚥下機能の改善を目標に集団体操や講義を実施。通所C利用回数は週1回、3ヶ月間の全12回とし、4回目、8回目に利用者、地域包括支援センター(以下,包括)担当者と終了後の生活についての面談を実施。評価項目の結果は握力(㎏)R20から22、L20から20、片脚立位(秒)R60.3から40.2、L29.9から52.3、通常歩行(秒)4.5から3.81、最大歩行(秒)1.9から2.32、TUG(秒)4.84から5.66であった。4回目時点での面談では前向きな気持ちの変化がきかれたが、終了後の目標の達成に向けた具体的な案は出てきてはいなかった。回数を経ていく中で実施してきた体操の定着が図れたことや利用中に他利用者の補助をするなど主体的に関わる様子が伺えた。この様子から通いの場の立ち上げに携われるのではないかと考え、8回目時点で本講座終了後、養成講座への参加を事例と包括担当者へ提案した。そして利用最終月に養成講座への参加が決定した。さらに包括担当者からの情報提供で通いの場の立ち上げに踏み切ることができた。
【考察】
本事例は心身機能だけでなく居住する地域の実情を把握して参加の視点を持って、包括的にアプローチすることで通いの場の立ち上げや事例が介護予防の役割を担うことに繋がったと考える。これは日頃より包括と密に情報を共有し“顔のみえる関係”を築いていたことが要因と考える。参加につながる支援を進めるためには各職種が専門性を生かした評価・情報の共有を図り、協働することが重要と考える。
【倫理的配慮、説明と同意】
本報告はヘルシンキ宣言に沿い、利用者に報告内容の説明と同意を得たのち、当院倫理委員会での承認のもと実施した。
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