講演情報

[O6-03]通所サービスを利用する要介護高齢者の親和動機の類型化と集団運動選好との関連性

*横山 広樹1,2、石垣 智也1,3、森 優太1,4、武田 広道1,5、後藤 悠太1,6、加藤 慶紀1,7、山本 泰忠1、高尾 耕平1、垣見 勇磨1、藤井 弘通1 (1. 多機関共同研究チームRE HOME、2. 関西医科大学くずは病院 リハビリテーション科、3. 畿央大学大学院 健康科学研究科、4. 名古屋学院大学 リハビリテーション学部 理学療法学科、5. 北陸大学 医療保健学部 理学療法学科、6. 西大和リハビリテーション病院 リハビリテーション部、7. 川口脳神経外科リハビリクリニック リハビリテーション科)
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キーワード:

要介護高齢者、親和動機、集団運動

【はじめに】
通所リハビリテーションや通所介護では、利用者同士の関わりが健康行動の促進に寄与し得る。一方、集団支援への反応や選好は対象者によって異なり、身体機能だけではなく心理的特性を踏まえた支援の個別化が求められる。なかでも、他者との関係形成や交流を求める親和動機は、集団支援への適性と関連する可能性があるが未だ検証されていない。そこで本研究では、潜在プロファイル分析により親和動機を類型化し、その類型と集団運動選好との関連を明らかにすることを目的とした。
【方法】
通所リハビリテーションおよび通所介護を含む13施設で横断的調査を実施し、65歳以上の要介護高齢者183名を対象とした。調査項目は、基本属性(年齢、性別)、Functional Ambulation Categories(FAC)、要介護高齢者版の親和動機測定尺度とした。親和動機測定尺度の下位4尺度である承認・共感支援志向、ポジティブ刺激志向、情緒的支援志向、共感的親密志向の得点を用いて潜在プロファイル分析を行い、適合度指標と解釈可能性に基づき親和動機クラスを定めた。また、個別運動および集団運動のいずれも実施している施設の利用者158名に対し、運動を実施する場合に個別運動と集団運動のどちらを選好するか回答を求めた。集団運動選好の有無を目的変数、親和動機クラスを主説明変数とし、年齢、性別、FACを調整変数とした二項ロジスティック回帰分析を行った。解析にはR(ver.4.6.0)を用い、有意水準は5%とした。
【結果】
対象者183名の年齢は80.3±6.6歳、女性は104名(56.8%)であった。潜在プロファイル分析の結果、低親和動機群33名、中等度親和動機群84名、高親和動機群66名の3群に分類された。各クラスの平均事後確率は0.889〜0.951であった。承認・共感支援志向の中央値は2.29、3.43、4.14、ポジティブ刺激志向は2.20、3.20、4.00、情緒的支援志向は2.00、3.00、3.75、共感的親密志向は2.67、3.33、4.33であり、いずれも低親和動機群から高親和動機群にかけて段階的に高い傾向を示した。集団運動選好を示した者は41名であり、二項ロジスティック回帰分析の結果、親和動機クラスが高いほど集団運動を選好する有意な関連が認められた(オッズ比 1.84、95%信頼区間1.06 – 3.21、p < 0.05)。
【考察】
約3割弱の者が個別より集団運動に選好を示し、高い親和動機が集団運動選好に関連していた。親和動機測定尺度は、通所サービスにおいて集団支援への適性を吟味し、支援方法を個別化するための指標として活用できる可能性がある。
【結論】
通所サービスを利用する要介護高齢者の親和動機は、その程度に応じた3つの類型に分類され、集団運動選好と関連する。
【倫理的配慮】
本研究はヘルシンキ宣言に基づき、共同演者の所属する教育機関の研究倫理委員会(承認番号:R7-54)および筆頭演者が所属する施設の倫理審査委員会(承認番号:2024145)の承認を得て実施した。

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