講演情報

[P13-06]デイケア利用者における健康リテラシーの特徴-自主的運動の有無による比較-

*広島 亮太1、齋藤 麻里1、吉田 岬1、木村 和樹2 (1. 胎内市デイケアセンターともだち、2. 新潟リハビリテーション大学 理学療法学専攻)
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キーワード:

健康リテラシー、自主的運動、ICT

【はじめに、目的】近年、健康情報の多様化に伴い個人が適切に情報を取得・理解・評価し、健康行動に活用する能力である健康リテラシーの重要性が指摘されている。健康リテラシーは自己管理能力や行動変容と関連し、生活習慣病の予防や機能維持に影響を及ぼすとされている。通所リハビリテーション(以下、デイケア)利用者においては施設内でのリハビリテーションに加え、日常生活における自主的運動(self-exercise:以下、Self Ex)が機能維持・改善に重要である。しかしSelf Exの実施には個人の健康リテラシーが関与している可能性がある。本研究の目的はデイケア利用者の健康リテラシーの特徴を明らかにし、Self Exの有無による差異を比較検討することである。
【方法】デイケアを利用する要支援1~要介護2の高齢者66名を対象とした横断研究を実施した。対象者は日常会話が可能な認知機能を有し、全例に対して個別にアンケート調査の説明を行った。アンケートは以下の5項目で構成した。(1)基本属性は、介護度、年齢、BMI、利用頻度(回/週)とした。(2)健康リテラシーは、収集能力、必要な情報の抽出、理解・共有能力、信頼性評価、意思決定を各5点ずつ評価し、合計25点を健康リテラシー得点とした(3)ICT利用状況は、ICT機器の有無、使用頻度、健康・リハビリ情報の収集、ICT操作への自信とした。(4)生活機能関連項目は、日常生活での移動範囲、屋外移動手段、移動時の介助の有無、自動車運転の可否とした。(5)Self Exはデイケア以外での運動習慣とした。統計解析Self Exの有無により2群に分類し各変数を比較検討した。連続変数にはMann–Whitney U検定、カテゴリ変数にはχ²検定を用いた。統計ソフトはSPSSを使用し有意水準は5%とした。
【結果】Self Ex群は66名中39名(59.1%)であった。基本属性には有意な差は認められなかった。Self Ex群は健康リテラシー総得点(合計25点)、収集能力、必要な情報の抽出、理解・共有能力が有意に高かった。またICT操作への自信が高く、屋外移動手段が独歩あるいは杖歩行の割合が高い傾向であった。
【考察】Self Exの実施には身体機能よりも健康リテラシーが重要である可能性が示された。特に情報の収集・選択能力やICT活用への自信は、適切な運動方法の理解と継続的実践を支える要因と考えられる。一方、基本属性や移動能力との関連が認められなかったことから、身体的な運動能力のみでは自主的な運動行動を十分に説明できない可能性がある。Self Exの促進には、運動指導に加えて健康リテラシー向上を目的とした介入が重要と考えられる。
【倫理的配慮、説明と同意】研究の趣旨を書面と口頭にて説明し、同意を得た者を対象とした。なお研究者の倫理委員会の承認を得て実施した。

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