講演情報

[P10-08]通いの場での長期参加者における
「フレイル・転倒リスク・認知機能・身体機能」の関連性の検討

*原田 理恵1,6、久保田 圭祐2、藤沢 麻起子1,6、阿部 高家1,6、横田 行弘1,6、島野 優3,6、濱口 豊太2、北畠 義典4、古澤 浩生5、天草 弥生1 (1. リハビリテーション天草病院 リハビリテーション部、2. 埼玉県立大学 研究開発センター、3. 埼友クリニック リハビリテーション科、4. 埼玉県立大学 保健医療福祉学部、5. リハビリテーション天草病院 事業推進部、6. 越谷市リハビリテーション連絡協議会)
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キーワード:

通いの場、長期参加者、多面的評価

【はじめに】
通いの場では、主としてフレイルや身体機能の変化が検討されている。越谷市通いの場では、長期参加者の改善要因として認知機能や精神面が影響する可能性を示しているが、長期参加者におけるフレイル、転倒リスク、認知機能及び身体機能の関連性は十分に検討されていない。本研究では4~5年長期参加者のKCL総合点(KCL)、簡易転倒スコア(転倒スコア)、Symbol Digit Modalities Test(SDMT)及び身体機能の関連性を明らかにすることとした。
【方法】
対象は2022年度評価可能な長期参加者で、後ろ向き横断研究とした。主要評価項目はKCL、転倒スコア、SDMT正答数とし、関連要因は年齢、性別、TUG、片脚立位時間平均、CS30、握力平均を収集した。Spearman順位相関係数を用いて各指標間の関連を検討した。更に転倒スコア、SDMT、KCLをそれぞれ従属変数とした重回帰分析を実施し、年齢、性別、身体機能指標及び他の主要評価項目を説明変数とした。またKCLを健常群、プレフレイル群、フレイル群の3群に分類し、転倒スコア、SDMT及び身体機能の群間比較を行った。
【結果】
対象者数は252~347例であった。相関解析ではTUGは片脚立位(ρ=-0.68)、CS30(ρ=-0.65)、SDMT(ρ=-0.59)と負の相関を示した。KCLはTUG(ρ=0.45)、転倒スコア(ρ=0.49)と正の相関、SDMT(ρ=-0.48)と負の相関を示した。重回帰分析では調整済みR²は転倒スコアモデル0.248、SDMTモデル0.447、KCLモデル0.336であった。多変量調整後、転倒スコアはKCLと、SDMTは年齢、TUG、握力、KCLと、KCLは転倒スコア及びSDMTと有意に関連した。KCL3群比較では、健常群からプレフレイル群、フレイル群と進むにつれて転倒スコアやTUGは高く、SDMTは低い傾向を示した。
【考察】
長期参加者はフレイル、転倒リスク、認知機能及び身体機能が相互に関連することが示された。特にTUGは片脚立位、CS30、SDMT、KCLと比較的強い関連を示し、移動能力が身体機能・認知機能及びフレイルと関連する指標である可能性が示唆された。またKCLが高い群ほど転倒スコアが高くSDMTが低いことから、フレイルは転倒リスクや認知機能とも関連すると考えられた。通いの場での長期参加者においてフレイルや身体機能に加え、転倒リスク及び認知機能を含めた多面的評価が必要と考えられる。
【結論】
長期参加者はフレイル、転倒リスク、認知機能及び身体機能は相互に関連していた。各評価項目間の関連を踏まえた介護予防支援が求められる。
【倫理的配慮,説明と同意】
所属施設における倫理委員会で承認後に実施した(承認番号25101)。研究協力者には目的や方法を説明後、自由意志のもと書面で同意を得た。

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