講演情報

[P10-09]転倒予防自己効力感尺度と運動機能の関係
~通所型サービスCと通所リハビリテーションの比較~

*松浦 すず1、金指 佳希1、藤本 潤1、白山 裕土2 (1. 第2北総病院 リハビリテーションセンター、2. 第2北総病院 内科)
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キーワード:

通所型サービスC、短時間通所リハビリテーション、転倒予防自己効力感

【はじめに、目的】
当院では鎌ヶ谷市の委託により、通所型サービスC(以下、通所C)を実施している。対象は、要支援1・2認定者または65歳以上で基本チェックリストにより生活機能低下がみられた者(以下、事業対象者)である。通所Cの目的は、利用者の状況や環境に応じて専門職員による各種プログラムの短期集中的な実施により、要介護状態になることの予防または要支援状態の軽減、悪化を防止することである。高齢者の家庭内事故の原因として転倒は多く、要介護となる大きな要因である。そこで、本研究は通所C利用者と当院の短時間通所リハビリテーション(以下、デイケア)利用者の転倒予防自己効力感尺度(以下、FPSE)と運動機能との関連を調査することを目的とした。
【方法】
対象は、通所C利用者5名(要支援1:2名、事業対象者:3名)、 デイケア利用者のうち要支援12名、要介護6名とした。方法は、通所C、デイケアの利用日にそれぞれFPSEと運動機能の調査を行った。FPSEは自己記入式で行った。運動機能は、握力、片脚立位、5回立ち上がりテスト、Timed Up and Go test(以下、TUG)の4項目を測定した。その結果を通所C利用者、デイケア利用の要支援者と要介護者に分け比較検討した。
【結果】
平均年齢(±標準偏差)は、通所Cは79.6(±5.8)歳、要支援は80.8(±7.4)歳、要介護は86.0(±2.9)歳であった。FPSEの平均(±標準偏差)は、通所Cは28.4(±4.8)点、要支援は25.4(±5.0)点、要介護は22.2(±4.3)点であった。FPSEにおいて、通所Cが要支援・要介護より点数が高かった項目は、「簡単な掃除をする」、「簡単な買い物をする」、「混雑した場所を歩く」、「薄暗い場所を歩く」、「両手に物を持って歩く」、「でこぼこした地面を歩く」であった。また、日常生活動作(以下、ADL動作)に関する項目では、通所Cより要支援や要介護が高値であった。運動機能に関しては、通所Cが要支援・要介護より右片脚立位を除いたすべての項目で高値であった。
【考察】
FPSEの項目では、掃除や買い物は手段的日常生活動作(以下、IADL)であり、混雑した場所や薄暗い場所などは周辺環境が関係してくる応用的な歩行であるため、介護保険サービスを利用せずに日常生活が自立している通所Cの方が高値であったと考えられる。ADL動作に関する項目はデイケアでリハビリテーションを実施していることから要支援・要介護の方が高値であったと考えられる。また、FPSEと運動機能の比較において、菊池らは、FPSEが高いほどTUGの測定値が小さくなると報告している。そのため本研究においても運動機能の各項目で、同様の結果がみられたと考える。
【結論】
本研究では、通所C利用者はデイケア利用者と比べ、FPSEにおいてIADLに対する自信が高く、運動機能も高いことが示された。
【倫理的配慮、説明と同意】
本研究はヘルシンキ宣言に基づき、本人へ書面と口頭にて十分に説明を行い、同意を得て実施した。

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