講演情報

[P16-06]地域住民に対する当院健康体操の報告-運動機会の提供による身体的フレイルの予防を目指して-

*藤井 遼弥1、足立 智宏1、水野 智也1、中場 祐樹1、野田 篤志1、仲谷 洸平1、森川 琢也1、仁科 佑太1、泉 明里1 (1. 一宮市立木曽川市民病院 リハビリテーション室)
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キーワード:

健康体操、運動機会、身体的フレイル

【はじめに】
本邦において要介護認定者数は増加の一途を辿り、介護予防への対策は喫緊の課題である。当地域においても要介護認定者数は年々増加しており、運動機会を得ることができる介護予防活動が求められている。そこで当院では2017年より地域住民に対する介護予防活動として「木曽川ハツラツ体操」(以下、当活動)を開催し、地域住民への運動機会の場を設けている。今回、当活動を紹介するとともに横断的調査により一部成果が明らかとなったため報告する。
【実践内容または活動内容】
当活動は理学療法士が独自に作成した動画視聴型体操と作業療法士や言語聴覚士による認知・口腔機能体操を週1回、8時35分から20分間で実施し、参加費は無料である。また、当活動への参加継続促進を目的に参加ポイント制を導入し、ポイント累積による肩もみサービスを行っている。加えて、フレイル予防を目的に運動・栄養・嚥下の観点から年4回の健康啓発を当活動内で実施している。
【成果や課題】
当活動は新型コロナウイルス感染拡大によって2020年から活動休止を余儀なくされたが、2023年11月より活動を再開した。2023年度、2024年度、2025年度の当活動への平均参加者数は、それぞれ8.5名、17.7名、24.4名と増加を示した。そのうち継続して参加している人数は、それぞれ7.9名、16.9名、23.9名であり、参加者のうち90%以上が継続者となっている。これより、当活動は参加者への継続的な運動機会の提供に寄与していると考える。また2025年に地域在住高齢者のうち、当活動参加者20名と非参加者11名を対象に運動機能評価(握力、歩行速度)と身体的フレイル判定(J-CHS基準)を実施した。当活動への参加者群(以下、参加群)と、当活動への非参加者群(以下、非参加群)において、握力、歩行速度、身体的フレイル判定は有意差を認めなかった。サブ解析として、身体的フレイル判定における身体活動低下項目に該当した人数は参加群が非参加群に比べ有意に少なかった。(p<0.05)。これらより、当活動は参加者への運動機会となっていることが示された。
【今後の展望または結論】
今後の展望は、当活動は当活動への参加者を対象として縦断的調査を行うことで、当活動における運動機能への効果が見出すことである。また自己効力感の調査も行うことで、参加者への参加重要性のフィードバックに繋げ、更なる運動機会の定着を目指していく。結論として、当活動は地域住民に対して継続的な運動機会を提供していることが示され、身体的フレイルの予防に有効である可能性がある。
【倫理的配慮、説明と同意】
本発表を行うにあたり、参加者の個人情報とプライバシーの保護に配慮し、参加者に口頭で説明を行い、同意を得た。

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