講演情報
[P12-10]サードエイジにおける社会参加と地域との接点 -生涯学習が拓く「選択縁」との比較において-
*加藤 武1、堀内 隆仁2、阿部 廣ニ3、児玉 謙太郎4 (1. 東京都立大学プレミアムカレッジ、2. 東京都立大学健康福祉学部、3. 青山学院大学情報メディアセンター、4. 東京都立大学大学教育センター)
キーワード:
サードエイジ、社会参加、生きがい
【はじめに・目的】
サードエイジとは、定年退職後の比較的健康で自立した時期を指し、自己実現や社会参加への意欲が高まる人生段階である。本研究で対象とした地域活動実践者5名はそれぞれ企業で培った経験や専門性を活かして社会貢献を行なっていた。その形態は多様であり、この時期における生涯学習経験者との社会参加への関わり方の相違について明らかにすることを目的とした。
【方法】
地域活動実践者5名を対象に半構造化インタビューを実施した。分析では、得られた結果からそれぞれどう社会と関わり続けているのか、その推進力は何かをいくつかのエピソードから抜粋し、その背景にある新たな役割を果たす生きがい形成について考察を行った。また、テキストマイニングによる定量解析も行った。
【結果】
地域との接点は、町会やボランティアのような直接的な地域活動に限らず、仕事、趣味、学習、OB活動などを介して多様な形で形成されていた。重要なのは、地域活動そのものへの参加の有無ではなく、他者とのつながりを持ち、自分なりの役割を通じて社会と関わり続けていることである。5名は、長年の職業経験で培った知識・技能・人脈を活用しながら、自らの価値観やライフスタイルに合った形で社会参加を実現していた。この事例は、生涯学習を通じて多様な人々との出会いによる新たなネットワークを形成し、社会参加を促すスタイルとは異なり、自分に合った活躍の場を見つける社会参加と位置づけられる。テキスト解析の結果、地域・活動・福祉・介護・行政・役所といった地域活動に関する共通の語りの構造が示され、共起ネットワークでは共通構造より個別の構造が抽出された。
【考察】
本研究で対象とした5名は、自らの価値観やライフスタイルに合った形で社会参加を実現していた。すなわち、彼らの事例は、これまでの経験や強みを活かし、自分に合った社会参加の場を見つけるキャリア活用型の社会参加と位置づけられる。5名の姿から見えてくるのは、「自由な時間をどう過ごすか」ではなく、「長年培った経験・知識・人脈をどのような形で社会に役立てるか」という問いへの答えである。これに対し、生涯学習経験者は、学びを通じて形成されたネットワークを起点に、学びによって形成された「選択縁」が地域活動や社会貢献への入り口となり、これまでの経験を新たな場面で再活用する契機にもなっていた。
【結論】
本研究で取り上げた5名は、退職後を余生ではなく、自らの経験や能力を活かして新たな役割を果たす時期として捉えている点である。一方、生涯学習経験者の特徴は、学びを通じて新たな人的ネットワークを獲得し、そこから自分の新しい役割や社会参加の可能性を構築している点である。
【倫理的配慮】
インタビューは、東京都立大学プレミアム・カレッジの倫理審査に基づいて実施した。
サードエイジとは、定年退職後の比較的健康で自立した時期を指し、自己実現や社会参加への意欲が高まる人生段階である。本研究で対象とした地域活動実践者5名はそれぞれ企業で培った経験や専門性を活かして社会貢献を行なっていた。その形態は多様であり、この時期における生涯学習経験者との社会参加への関わり方の相違について明らかにすることを目的とした。
【方法】
地域活動実践者5名を対象に半構造化インタビューを実施した。分析では、得られた結果からそれぞれどう社会と関わり続けているのか、その推進力は何かをいくつかのエピソードから抜粋し、その背景にある新たな役割を果たす生きがい形成について考察を行った。また、テキストマイニングによる定量解析も行った。
【結果】
地域との接点は、町会やボランティアのような直接的な地域活動に限らず、仕事、趣味、学習、OB活動などを介して多様な形で形成されていた。重要なのは、地域活動そのものへの参加の有無ではなく、他者とのつながりを持ち、自分なりの役割を通じて社会と関わり続けていることである。5名は、長年の職業経験で培った知識・技能・人脈を活用しながら、自らの価値観やライフスタイルに合った形で社会参加を実現していた。この事例は、生涯学習を通じて多様な人々との出会いによる新たなネットワークを形成し、社会参加を促すスタイルとは異なり、自分に合った活躍の場を見つける社会参加と位置づけられる。テキスト解析の結果、地域・活動・福祉・介護・行政・役所といった地域活動に関する共通の語りの構造が示され、共起ネットワークでは共通構造より個別の構造が抽出された。
【考察】
本研究で対象とした5名は、自らの価値観やライフスタイルに合った形で社会参加を実現していた。すなわち、彼らの事例は、これまでの経験や強みを活かし、自分に合った社会参加の場を見つけるキャリア活用型の社会参加と位置づけられる。5名の姿から見えてくるのは、「自由な時間をどう過ごすか」ではなく、「長年培った経験・知識・人脈をどのような形で社会に役立てるか」という問いへの答えである。これに対し、生涯学習経験者は、学びを通じて形成されたネットワークを起点に、学びによって形成された「選択縁」が地域活動や社会貢献への入り口となり、これまでの経験を新たな場面で再活用する契機にもなっていた。
【結論】
本研究で取り上げた5名は、退職後を余生ではなく、自らの経験や能力を活かして新たな役割を果たす時期として捉えている点である。一方、生涯学習経験者の特徴は、学びを通じて新たな人的ネットワークを獲得し、そこから自分の新しい役割や社会参加の可能性を構築している点である。
【倫理的配慮】
インタビューは、東京都立大学プレミアム・カレッジの倫理審査に基づいて実施した。
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