講演情報
[P9-08]当訪問リハビリテーション事業所におけるコアアウトカムセット活用に関する現状報告
*柴田 詩織1、新居 雄太1、南 愛1、木村 孟浩1、櫻井 玲奈1 (1. 丸太町病院 リハビリテーション部)
キーワード:
コアアウトカムセット、訪問リハビリテーション、生活環境
【はじめに、目的】
地域理学療法においてコアアウトカムセット(Core Outcome Set:以下COS)の活用が推進されているが,使用率は高くないと報告されている。当事業所におけるCOS活用の現状と課題を明らかにすることを目的にアンケート調査を実施した。
【方法】
当訪問リハビリテーション事業所に勤務する理学療法士6名を対象に,Microsoft Formsを用いたWebアンケートを実施した。調査項目はCOS活用後の①リハビリテーションの質,②連携面,③業務負担の変化とし,5段階リッカート法で回答。また,各項目の利点・欠点について複数回答および自由記載にて回答。
【結果】
①リハビリテーションの質については「やや良くなった」が5名(83%),「変化なし」が1名(17%)であった。利点として「客観的な効果判定が可能となった」,「利用者の達成感につながった」と回答が得られた。一方で,治療時間の減少や環境によって実施困難な項目があることや,利用者負担が増加することが課題として挙げられた。②連携面については「やや良くなった」と「変化なし」が各3名(各50%)であった。「利用者・家族への説明や多職種への報告がしやすくなった」と回答が得られた一方,「フィードバック方法が分からない」,「活用機会が少ない」と回答が得られた。③業務負担については全員(100%)が「負担になった」と回答し,記録や評価時間の増加,治療時間の減少,準備物の負担が主な要因であった。
【考察】
COS活用により客観的な効果判定が可能となり,説明が容易になったことから,利用者・家族の効果実感の促進に寄与する可能性が示唆された。一方,連携面では効果を実感する者とそうでない者に分かれた。これは評価結果の解釈やフィードバック方法の習熟不足が要因と考えられた。また在宅環境では環境調整や安全確保に時間を要する為,評価時間の増加や治療時間の減少を感じた事が業務負担の要因になったと考えられた。加えて,準備物や運用方法にも改善の余地が認められた。今後は学習機会の確保による評価・フィードバック能力の向上と,評価環境に応じたデータの蓄積,運用方法や安全対策の検討が必要である。
【結論】
COS活用は客観的な効果判定や,利用者・家族の効果実感の促進に有用である可能性が示された一方,業務負担の増加や運用面における課題が明確となった。今後は継続的な教育と運用改善を通じて負担軽減を図りながら,データ蓄積と活用を進めていく必要がある。
【倫理的配慮、説明と同意】
本調査はヘルシンキ宣言に則り実施した。個人情報は匿名化し,対象者が特定されないよう配慮した。また,調査の趣旨・目的を説明し,回答をもって同意を得たものとした。
地域理学療法においてコアアウトカムセット(Core Outcome Set:以下COS)の活用が推進されているが,使用率は高くないと報告されている。当事業所におけるCOS活用の現状と課題を明らかにすることを目的にアンケート調査を実施した。
【方法】
当訪問リハビリテーション事業所に勤務する理学療法士6名を対象に,Microsoft Formsを用いたWebアンケートを実施した。調査項目はCOS活用後の①リハビリテーションの質,②連携面,③業務負担の変化とし,5段階リッカート法で回答。また,各項目の利点・欠点について複数回答および自由記載にて回答。
【結果】
①リハビリテーションの質については「やや良くなった」が5名(83%),「変化なし」が1名(17%)であった。利点として「客観的な効果判定が可能となった」,「利用者の達成感につながった」と回答が得られた。一方で,治療時間の減少や環境によって実施困難な項目があることや,利用者負担が増加することが課題として挙げられた。②連携面については「やや良くなった」と「変化なし」が各3名(各50%)であった。「利用者・家族への説明や多職種への報告がしやすくなった」と回答が得られた一方,「フィードバック方法が分からない」,「活用機会が少ない」と回答が得られた。③業務負担については全員(100%)が「負担になった」と回答し,記録や評価時間の増加,治療時間の減少,準備物の負担が主な要因であった。
【考察】
COS活用により客観的な効果判定が可能となり,説明が容易になったことから,利用者・家族の効果実感の促進に寄与する可能性が示唆された。一方,連携面では効果を実感する者とそうでない者に分かれた。これは評価結果の解釈やフィードバック方法の習熟不足が要因と考えられた。また在宅環境では環境調整や安全確保に時間を要する為,評価時間の増加や治療時間の減少を感じた事が業務負担の要因になったと考えられた。加えて,準備物や運用方法にも改善の余地が認められた。今後は学習機会の確保による評価・フィードバック能力の向上と,評価環境に応じたデータの蓄積,運用方法や安全対策の検討が必要である。
【結論】
COS活用は客観的な効果判定や,利用者・家族の効果実感の促進に有用である可能性が示された一方,業務負担の増加や運用面における課題が明確となった。今後は継続的な教育と運用改善を通じて負担軽減を図りながら,データ蓄積と活用を進めていく必要がある。
【倫理的配慮、説明と同意】
本調査はヘルシンキ宣言に則り実施した。個人情報は匿名化し,対象者が特定されないよう配慮した。また,調査の趣旨・目的を説明し,回答をもって同意を得たものとした。
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