講演情報

[P13-07]通所リハビリテーション利用者における集団リハビリテーション参加の有無と社会的フレイルとの横断的検討

*日髙 智啓1、壹岐 英正1,2 (1. 老人保健施設サンバーデン、2. 渡辺病院 リハビリテーション科)
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キーワード:

社会的フレイル、通所リハビリテーション、集団

【はじめに】フレイルは、身体的のみならず認知、心理的、社会的側面が含まれ(荒井、2018)、社会的フレイル(以下、SF)は社会的孤立などの現象がみられる(藺牟田、2021)。高齢者においては、集団的活動が身体活動量や心身機能の維持に関連することが報告されている (Seino et al.,2019)。通所リハビリテーション(以下、通所リハ)は利用者が事業所に集合する形態のため、集団活動を提供する場として適切である。一方で集団リハビリテーション(以下、集団リハ)とSFの関連を検討したものは少ない。今回、通所リハでの集団リハ参加の有無が、SFにどれほど関連しているかを検証した。
【方法】通所リハ利用者52名を対象とし、認知症(改定長谷川式簡易知能評価スケールにて20点以下)もしくは利用開始より3カ月に満たない利用者17名を除外し、集団リハに参加した21名を参加群、集団リハに不参加の利用者14名を非参加群に分類した。集団リハは座位及び立位での運動を中心とした30分間のプログラムを実施。評価項目はSF評価としてMakizakoの指標を用い、社会的孤立の評価で日本語版Lubben Social Network Scale-6(以下、LSNS-6)の家族以外の項目で調査を行った。身体機能評価はTimed Up &Go test(以下、TUG)を用いた。統計解析は、参加群と非参加群の比較として、Mann-Whitney U検定を用い、有意水準は5%とした。
【結果】平均年齢86.2±9.0歳であった。SF尺度ではロバストが2名(うち、参加群1名)、プレSFが2名(うち、参加群0名)、SFが35名(うち、参加群20名)であり、集団リハ参加の比較では、SF尺度は非参加群3(2.25–4)点、参加群3(3–3)点(p=0.776)、LSNS-6は非参加群1(0–5.75)点、参加群0(0–5)点(p=0.686)であった。TUGは非参加群14.8(11.05–22.25)秒、参加群14.7(11.3–20.8)秒(p=0.893)で、いずれも群間差を認めなかった。
【考察】SFは要介護化リスクの上昇と関連づけられており(牧迫、2017)、本研究の対象は介護認定を受けた集団のため、SF該当率が88.6%と高く、天井効果により群間差が検出されなかった可能性がある。社会的交流を伴う集団リハはフレイル予防に有用な運動方法のひとつである(松本ら、2019)が、当事業所での集団リハの内容は運動中心のプログラムで、社会的交流機会を創出するような集団リハプログラムを検討することで今後SF予防に繋がる可能性も残されている。
【結論】集団リハの参加の有無とSFへの関連性はなく、今後プログラムの再構成が必要。
【倫理的配慮】本研究はヘルシンキ宣言に基づき実施した。対象者には研究の趣旨を説明し同意を得た。

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