講演情報

[P16-10]動作速度を意識した地域運動教室における身体機能の42か月推移

*加藤 芳司1、馬島 雅高2、加藤 洋一2、中嶋 友哉2、小澤 武光2、武田 和之2 (1. 名古屋葵大学 医療科学部 理学療法学科、2. マジマ整形外科)
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キーワード:

高速動作、地域在住中高年女性、地域運動教室

【はじめに、目的】地域在住高齢者の身体機能低下を予防するためには、筋力のみならず、歩行、立ち上がり、バランス能力など生活動作に関わる機能を長期的に維持することが重要である。本研究は、36か月までの発表の続報として、動作速度を意識した地域運動教室における身体機能の42か月推移を検討することを目的とした。あわせて、12か月以降に参加した対象者を含めた教室全体の状況も確認した。【方法】対象は、地域クリニックの運動教室に参加した地域在住中高年女性22名(74.6±3.3歳)とした。区分1を高速群、区分2を通常速度群、区分3を混合プログラム後の参加者とした。運動プログラムは、ゴムバンド運動、自体重運動、スクワット、足踏み運動、バランストレーニング等で構成し、低速動作と高速動作を組み合わせて実施した。評価項目はSPPB、4m歩行項目、5回立ち上がり時間、老年期うつ病評価尺度15項目版、体組成等とした。開始時と42か月時点の両方を測定できた継続参加者について比較し、12か月以降の参加者を含む42か月時点の記述統計も算出した。【結果】開始時から42か月時点まで追跡できた継続参加者14名では、SPPBは7.71±1.82点から9.29±0.99点へ有意に改善した(p=0.014)。5回立ち上がり時間は9.66±3.00秒から6.88±2.17秒へ有意に短縮した(p=0.003)。4m歩行項目は3.81±1.07から3.49±0.62へ推移した。12か月以降の参加者を含む42か月時点の全体では、SPPBは9.00±1.05点(n=19)、5回立ち上がり時間は7.49±2.44秒(n=19)、老年期うつ病評価尺度15項目版は1.95±2.34点(n=19)であった。【考察】継続参加者では、42か月時点においてもSPPBおよび立ち上がり能力が良好に保たれていた。これは、動作速度を意識した複合運動が、地域在住中高年女性の長期的な身体機能維持に寄与する可能性を示すものである。また、12か月以降に参加した対象者を含めても、教室全体として一定の身体機能水準が保たれており、地域で継続される運動教室としての実践的意義があると考えられる。一方で、対象者数が限られていること、参加時期や測定時期が対象者により異なることは本研究の限界である。【結論】動作速度を意識した地域運動教室は、地域在住中高年女性の身体機能維持に寄与する可能性がある。地域運動教室は、長期的な身体機能低下予防を支える実践の場として有用であると考えられた。【倫理的配慮、説明と同意】本研究は演者所属倫理審査委員会の承認を得て実施した(承認番号2022-13)。対象者には研究目的、個人情報保護、参加および撤回の自由について説明し、同意を得た。

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