日本芝草学会2026年度春季大会

ご挨拶

 2026年2月1日

ご挨拶

2026年度日本芝草学会春季大会 運営委員長挨拶 

テーマ:芝生の効用を高めるために ―持続可能な社会への貢献に向けて―

 2026年度日本芝草学会春季大会 の開催にあたり、一言ご挨拶申し上げます。

 現在、我が国は人口減少とそれに伴う医療費の増大という、極めて深刻な喫緊の課題に直面しています。こうした社会情勢の中で、我々芝草に携わる者が果たすべき役割は、これまで以上に重要かつ多角的なものとなっています。

 芝生地が提供する「健康維持のための場」としての機能は、予防医療の観点から医療費削減に直結する可能性を秘めています。身近に芝生があることで人々が体を動かし、心身の健康を育む。この「芝生地の利用拡大」こそが、我々が社会に貢献できる最も確実な近道であると確信しております。

 これまでゴルフ場は、広大な緑地として国民の健康増進に大きく寄与してきました。今後はその知見を活かし、スポーツグランドや公園の芝生面積を例えば現在の2倍に増やすことを目指すと健康に向けての意識も大きく変わると思います。それにより、より多くの人々が日常的に運動できる環境が整います。しかしながら、現在の都市公園の芝生地の多くは、芝生維持管理が整わないところが多く、裸地化が進んでおり、本来の芝生の健康増進の機能を発揮できているとは言い難い現状があります。今こそ、我々の技術を結集し、「密生した高品質な芝生地」を再生・創出することが求められています。

 そこで本大会では、現在の気候変動に適応し、これからの気象条件にマッチした「暖地型芝草」を会員の皆様から公募によりご紹介いただく機会を設けました。現場の最前線で求められる品種選定を皆様自らが行い、芝生地を広げる原動力としていただきたいと考えております。

 また、芝生地の拡大には、芝生地管理技術のさらなる研鑽が不可欠です。特に労働力不足が懸念される中、大面積であっても少人数で維持管理を可能にする「効率的な管理システム」の構築が急務です。本大会が、その具体的な仕組みづくりの第一歩となることを切に願っております。

 芝生の持つ効用を最大限に引き出し、より豊かな社会を築くために。活発な議論と情報交換を通じ、本大会が実り多きものとなるよう、皆様の多大なるご協力をお願い申し上げます。

 

2026年度日本芝草学会春季大会
運営委員長 外木 秀明

お問い合わせ

日本芝草学会2026年春季大会運営委員会事務局(運営委員長 外木 秀明)

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