セッション詳細

臨床分科会(小動物) シンポジウム「動物とヒトのゲノム医療研究の最前線」

2025年9月3日(水) 16:30 〜 18:55
第5会場(海峰)
座長:HSS-01~ 09
桃沢 幸秀(理化学研究所)
富安 博隆(東京大学)

【本プロブラムについて】
 21世紀に入り、各動物種の全ゲノム配列が公開されるとともに、次世代シークエンサーが実用化され、ヒトの医療だけではなく、産業動物や伴侶動物の研究や獣医療に利用されるようになりました。次世代シークエンサーを用いた研究対象はゲノムDNA自体にとどまらず、先天性疾患、腫瘍、感染症、腸内細菌、バイオマーカーなど多岐にのぼり、動物種によりその利用目的は様々です。

 そこで、本シンポジウムでは、動物種ごとに議論されることが多い研究や獣医療の最前線を一度にお聞きするために、ネコ、イヌ、ウマ、ウシの各動物種についてゲノム研究のトップランナーの先生方をお呼びいたしました。各先生方には、それぞれの動物種では、どのような研究や獣医療が世界的に展開されているか概要をご紹介いただくと共に、独自の最新の研究成果についてもご紹介いただく予定です。併せて、若手の研究者の方々にも研究成果をご発表いただくことで、産業動物および伴侶動物のゲノム研究の最前線を多くの方に知っていただき、未来の獣医療を切り拓くためのアイディアに繋がればと思い、企画いたしました。

[HSS]シンポジウム概要説明

[HSS-01]ヒトにおけるゲノム情報を使った医療と研究について

○桃沢 幸秀1 (1. 理化学研究所・生命医科学研究センター・基盤技術開発研究チーム)

[HSS-02]ネコにおけるゲノム情報を使った獣医療と研究について

○大和 修1 (1. 鹿児島大学 共同獣医学部 臨床病理学分野)

[HSS-03]イヌにおけるゲノム情報を使った獣医療と研究について

○水上 圭二郎1 (1. 理化学研究所生命医科学研究センター基盤技術開発研究チーム)

[HSS-04]ウマにおけるゲノム情報を使った獣医療と研究について

○戸崎 晃明1 (1. 公益財団法人競走馬理化学研究所 遺伝子分析部)

[HSS-05]ウシにおけるゲノム情報を使った獣医療と研究について

○佐々木 慎二1 (1. 琉球大学農学部)

[HSS-06]ヒト嚢胞性疾患関連遺伝子に基づくネコ腎・肝嚢胞の遺伝学的解析

○下森 文敬1、茂木 朋貴2、米澤 智洋1、桃井 康行1、碧井 智美3、遠藤 ミキ子3、山田 良子3、水上 圭二郎3、桃沢 幸秀3、前田 真吾1 (1. 東京大学大学院農学生命科学研究科獣医臨床病理学研究室、2. 東京農工大学農学部共同獣医学科獣医分子病態治療学、3. 理化学研究所生命医科学研究センター基盤技術開発研究チーム)

[HSS-07]ウマ血漿中マイクロRNAのバイオマーカーへの応用に向けて

○菊地 美緒1 (1. (公財)競走馬理化学研究所 遺伝子分析部)

[HSS-08]牛伝染性リンパ腫発症牛のがん細胞ゲノムにおける体細胞変異の解析

○西森 朝美1 (1. 国立研究開発法人 農業・食品産業技術総合研究機構 動物衛生研究部門)

[HSS-09]イヌとネコの疾患関連遺伝子変異を対象とした商用遺伝子検査による変異頻度と遺伝構造への影響

○松本 悠貴1,2 (1. アニコム先進医療研究所株式会社、2. 麻布大学データサイエンスセンター)