
お知らせ
<理事長講演について>
「見どころ1」でお知らせしました通り、東信良先生の最後の理事長講演はAddresses from the presidents of SVS, ESVS, and JSVS(理事長講演)(5月28日(木) 13:15-14:15 第1会場、中継 第2会場)の中で行なっていただきます。
4年間の意義深い御業績をお話いただけると思います。ぜひ、皆様にご出席いただきますよう、お願いいたします。2026年5月23日 18:06
<第54回日本血管外科学会学術総会の見どころ7:胸部大動脈のopenの手術>
1 シンポジウム A型急性大動脈解離もしくは弓部・下行大動脈瘤に対するFrozen Elephant Trunkの利点
5月27日(水) 15:50-17:50 第1会場
Frozen Elephant Trunkは大阪で生まれました。1996年に加藤雅明先生がCirculationに発表されたのが最初です。Stented Graftと呼ばれていた手作りのデバイスにFrozen Elephant Trunkの名を冠したのも2002年の碓氷章彦先生の論文でした。生まれてから18年後の2014年に日本製のFETが上梓され、今では2機種4種類のFETを使うことができます。
世界的にもその有用性は認められており、今回は日本、ヨーロッパ、米国、台湾の代表的な先生方にそれぞれの地域・国における成績をお話しいただきます。また、日本の代表的な施設からの優れた演題も併せて発表していただき、現状を把握して今後の方向性を探りたいと思います。2 要望演題 19歳以下の大動脈手術:何が難しい?
5月28日(木) 10:30-11:20 第4会場
先天性であれ、遺伝性であれ、若年者の大動脈手術では体外循環のカニュレーション、臓器保護法、人工血管のサイズのいずれも成人のものをそのまま流用できないことがしばしばあります。一見、動脈硬化の無い綺麗な血管であっても、小さな体格であるために術野の展開は難しく繊細な吻合が必要です。小児心臓外科医と大動脈外科医の狭間にある子供やTeenagerの大動脈手術について、小児心臓外科医2名を座長に迎えて議論していただきます。
2026年5月22日 16:10
<第54回日本血管外科学会学術総会の見どころ6:女と男・・・>
1 要望演題 女と男、何が違う?
5月27日(水) 08:10-09:40 第3会場
2 要望演題 なぜ女性血管外科医は少ないのか?どうやってリクルートすれば良いか?
5月27日(水) 11:00-11:40 第3会場
3 ダイバーシティ・働き方改革委員会企画 女性血管外科医にとっての専門医
5月27日(水) 09:50-10:50 第3会場
近年、Genderに関わることが様々な場面で注目されています。今回は、要望演題に血管外科疾患における性別による差と女性医師についての課題を取り上げました。
同じ構造の大動脈が瘤化したり解離するときに性別による差があるのか、という疑問があります。一方で、無症状のDeBakey II型はほとんどが中高年の女性であるというのが実感です。末梢動静脈、腹部と胸部の大動脈における性別による疾患の特徴、妊娠に関連する大動脈疾患の特徴などについて幅広く研究成果を発表していただきます。
また、なんとなく見過ごしていたのですが、気づくと気になるのが海外と日本の血管外科学会の会場における女性医師の数の違いです。学術的な課題ではないので学会のセッションで取り上げられることはあまりなかったようですが、医師不足が叫ばれ、働き方改革が進む中で、女性血管外科医が少ないことは果たして問題なのか、問題だとすればどのような解決策があるのか、ということを議論してもらいたいと思います。
なお、この二つのセッションの間にダイバーシティ・働き方改革委員会企画「女性血管外科医にとっての専門医」が開催されます。東理事長や心臓血管外科専門医認定機構の椎谷代表幹事、岡田総務幹事もディスカッションに加わっていただき、課題を浮き彫りにして解決策を議論していただきます。2026年5月22日 16:00
<第54回日本血管外科学会学術総会の見どころ5:TEVARについて>
1 パネルディスカッション 弓部大動脈のTEVAR:開窓型・分枝型の導入と脳梗塞の予防
5月27日(水) 08:10-10:10 第1会場
2 シンポジウム 胸腹部大動脈瘤に対するTEVARの最前線
5月27日(水) 10:20-11:50 第1会場
初日午前の第1会場はTEVARで幕開けです。2008年に日本で最初に薬事承認されたGore TAGが上梓されてから18年が経ちました。日本では主要分枝の血流確保のためにハイブリッド手術やPMEGといった工夫をし、適応外使用の問題をクリアしながら進歩してきましたが、ようやく、TBEとTAMBEが薬事承認されました。今までの流れの中で、どれだけ治療成績が改善してきたのか、その技術的なポイントは何か、について優れた公募演題で報告していただきます。また、分枝型のステントグラフトを先進的に使用しているKeck MedicineのHan先生や山之内先生にお話ししていただくほか、バンコクのKritaya Kritayakirana先生にもタイの現状をお話しいただきます。
体外循環を要する人工血管置換術と比べて、侵襲度の点で圧倒的に有利なTEVARについて、夢ではなく現実となった最先端技術を含めた議論をしていただきます。2026年5月22日 15:55
<第54回日本血管外科学会学術総会の見どころ4:教育講演とESVSジョイントセッション>
1 教育講演 Vascular surgery training in the rapidly evolving endovascular era (JAST協力企画)
5月28日(木) 10:20-11:20 第2会場
会長がHands-onによるトレーニングを初めて経験したのは2003年のESVSでした。ラバーモデルで腹部大動脈瘤に対する人工血管置換術をギリシャ人の若き外科医と実践しましたが、中枢側吻合は患者の左側に立って2-0 PoplypropyrenのMH針で縫合すると教えられました。日本血管外科学会では3つのワークショップを開催していますが、2017年に明石英俊会長が始められたステントグラフトワークショップに長年関わってきました。若手外科医の熱気に包まれるハンズオンは講師陣にとっても貴重な時間です。
教育講演は、スイス血管外科学会の重鎮で2016年にESVSの会長を務められたJürg Schmidli先生にVascular surgery trainingについてお話ししていただく事にしました。Schmidli先生は2019年2月に1ヶ月間大阪に滞在して国立循環器病研究センターなどで日本の大動脈手術を見学されました。どんな手術もskin to skinで見学される熱心さで、私達も色々な教えをいただきました。現在は、Aortic AssociationのChairmanとして若手の教育、育成に努めておられます。
2日目の午前、午後からのOSAKA Triathlonの前に開催し、座長や講演の後のdiscussionはJASTのメンバーとEVSTの2名に加わっていただきます。2 ESVS-JSVS Joint Session パネルディスカッション 静脈血栓症のエビデンスとガイドライン、そして臨床―国際的視点から考える現在と未来― (駒井担当)
5月27日(水) 15:50-17:50 第2会場
本学会の大きな目玉であるESVS-JSVS合同セッションは、静脈血栓症を取り上げる事になりました。ESVS会長のArmando Mansilha先生は静脈疾患にも造詣が深く、ESVSでは、現在、ヨーロッパ全体のDVTのレジストリーデータベースであるEuropean Venous Registryを構築しつつあります。日本でも多施設大規模研究が成果を挙げつつあり、今、エビデンスとガイドラインを見なおして患者本位の静脈血栓症治療とはいかなるものかを見出す議論が必要であると思います。
2026年5月22日 14:45
