講演情報

[O-10-02]短時間通所リハビリテーションの効果と有用性について~要支援Ⅰ及び要支援Ⅱ利用者に着目して~

*西村 勇輝1,2、本田 遼太郎1、河瀬 慶大1,2、桑原 亘希1、松本 穂香1、舌間 寛士3、舌間 崇士3 (1. 医療法人至高会 舌間整形外科 リハビリテーション部、2. 医療法人至高会 舌間デイケア、3. 医療法人至高会 舌間整形外科)
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キーワード:

短時間通所リハビリテーション、要支援Ⅰ・要支援Ⅱ、効果

本研究は、ヘルシンキ宣言に沿い被験者に対して十分な説明を行い、同意を基に研究を行った。また、当院の学術研究に関する方針ならびに個人情報の保護を遵守しておこなった。

【目的】近年、日本の高齢化率は増加しており、2040年には約35%に達するとされているため、予防リハビリテーション(以下、リハ)がより重要視される。当院の通所リハでは、サービス提供時間を75分間の短時間とし、要支援者(以下、支援)を中心に介護予防リハを実施している。先行研究にて、短時間通所リハに関する報告は渉猟えなかった。そこで本研究は、短時間通所リハの利用における効果と有用性を明らかにすることを目的に調査を行った。【対象、方法】対象は過去1年間に利用を開始した62名のうち、6ヵ月間の経過が可能であった支援Ⅰ12名(男性1名、女性11名、81.3±7.9歳、頻度:週1回)、支援Ⅱ12名(男性名4名、女性8名、82.8±3.1歳、頻度:週2回)とした。内容は20分間の個別リハに加え、パワーリハなど運動中心のプログラムを実施した。評価は10m歩行、歩行速度、歩幅、TUG、30秒Chair standing Test(以下、CST30)、大腿四頭筋力(以下、QM)とした。10m歩行、歩行速度、歩幅は歩行分析システムAYUMI EYEを用いて測定した。また、QMは徒手筋力計(μTas-F1)を用い、筋力実測値から体重を除した値を算出した。評価時期は利用初回と利用開始から1ヵ月、3ヵ月、6ヵ月時とし、各評価時期における各評価の数値を支援Ⅰ及び支援Ⅱそれぞれ算出した。統計処理はRにて、多重比較検定を用いて算出した。有意水準は5%未満で有意差ありとした。【結果】10m歩行(秒)は支援Ⅰで初回15.4±4.6、1ヵ月14.4±3.1、3ヵ月12.3±3.0、6ヵ月11.7±2.8、支援Ⅱは初回24.7±18.9、1ヵ月20.0±8.6、3ヵ月19.1±7.1、6ヵ月20.1±9.3であった。歩行速度(m/s)は支援Ⅰで初回0.70±0.2、1ヵ月0.73±0.1、3ヵ月0.86±0.2、6ヵ月0.89±0.2、支援Ⅱは初回0.59±0.3、1ヵ月0.60±0.3、3ヵ月0.62±0.3、6ヵ月0.62±0.3であった。歩幅(㎝)は支援Ⅰで初回42.2±7.1、1ヵ月44.0±6.6、3ヵ月48.0±11.2、6ヵ月47.0±6.9、支援Ⅱは初回38.2±13.6、1ヵ月40.3±10.4、3ヵ月41.0±11.7、6ヵ月42.0±13.7であった。TUG(秒)は支援Ⅰで初回14.6±3.1、1ヵ月13.3±2.4、3ヵ月11.6±2.9、6ヵ月10.9±2.9、支援Ⅱは初回23.9±12.5、1ヵ月21.3±9.8、3ヵ月20.0±8.5、6ヵ月18.5±7.5であった。10m歩行、歩行速度、歩幅、TUGは支援Ⅰで3ヵ月から有意に改善したが、支援Ⅱは有意差がなかった。CST30(回)は支援Ⅰで初回9.7±3.8、1ヵ月11.0±4.3、3ヵ月13.6±4.9、6ヵ月14.4±4.9、支援Ⅱは初回8.3±3.5、1ヵ月9.5±3.2、3ヵ月10.6±2.5、6ヵ月10.9±4.2であった。QM (kgf/kg:右)は支援Ⅰで初回0.26±0.1、1ヵ月0.29±0.1、3ヵ月0.31±0.1、6ヵ月0.33±0.1、支援Ⅱは初回0.21±0.0、1ヵ月0.25±0.1、3ヵ月0.24±0.1、6ヵ月0.26±0.1であった。CST30、QMは支援Ⅰ、支援Ⅱともに1ヵ月から有意に改善を認めた。【考察】 運動中心の短時間通所リハを利用することで生活習慣に変化が生じ、機能改善に影響を与えたのではないかと考える。また、支援Ⅰは支援Ⅱと比較し独歩の利用者が多く、活動性も高かったことが歩行能力向上に差が生じたのではないかと推察する。【まとめ】短時間通所リハでは支援Ⅰ、Ⅱともに開始1ヵ月より下肢筋力が向上し、支援Ⅰのみ開始3ヵ月より歩行能力が向上した。よって、短時間通所リハはより早期からのリハ介入が有用性が高い。

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