講演情報
[O-11-02]大腿四頭筋腱を用いた前十字靱帯再建術後1年におけるACL-RSIと筋機能・KOOSの関係
*井手 智輝1、田渕 俊紀1、西古 亨太2 (1. 百武整形外科・スポーツクリニック リハビリテーション部、2. 百武整形外科病院 整形外科)
キーワード:
大腿四頭筋腱、ACL再建術、ACL-RSI
ヘルシンキ宣言に準拠し、対象者に対して本研究の趣旨および方法、結果の取り扱いについて十分な説明を行い、同意を得た上で実施した。
【目的】
ACL-Return to Sport after Injury scale(ACL-RSI)は、競技復帰の予測や再断裂との関係が報告され、65点がカットオフ値とされている。ACL-RSIに影響する因子は報告されているが、複数の移植腱が混在しており、大腿四頭筋腱を用いた前十字靱帯再建術(QT-ACLR)症例に限定した検討や65点を基準とした特徴は明らかではない。本研究の目的は、QT-ACLR後1年におけるACL-RSIと筋機能、Knee injury and Osteoarthritis Outcome score(KOOS)との関連性を明らかにすることとした。
【方法】
対象は、2023年6月から2025年4月に当院でQT-ACLRを施行した109例のうち、術後1年時にQuadricepsおよびHamstring Limb Symmetry Index(QLSI・HLSI)、KOOS、ACL-RSIを取得可能であった39例(平均年齢22.9歳±10.6歳、男性20例、女性19例)とした。欠損例、リハビリテーションパス逸脱例、再損傷例、競技復帰意思のない例は除外した。検討項目は、術後1年時点における角速度60°/秒で測定したQLSI・HLSI、KOOSサブスケール・年齢・性別・Tegner scale・ACL-RSIとした。筋力測定は、Cybex Normを用いてピークトルクを体重で除した値からLSIを算出した。統計解析は、2群比較およびSpearmanの順位相関係数を用いた。2群比較は、ACL-RSI65点をカットオフとして2群に分類し、QLSI、HLSI、KOOSサブスケール、性別、Tegner scaleについて検討した。正規性を確認したのち、対応のないt検定またはMann-whitneyのU検定を用いた。性別は、カイ2検定を行った。相関分析は、ACL-RSIとQLSI、HLSI、KOOSサブスケールとの関連についてSpearmanの順位相関係数を算出した。
【結果】
2群比較は、QLSI、HLSI、KOOSサブスケール(Pain、ADL、QOL、Sports)、年齢、Tegner scaleにおいて有意差を認めた。相関分析では、QLSI、HLSI、KOOSサブスケールにおいて有意な正の相関を認めた。
【考察】
他の移植腱と同様に、QT-ACLR症例においてもQLSI、HLSI、KOOSサブスケールが、術後1年のACL-RSIと関連していた。今後は、筋機能の対称性および主観的機能の改善を目的とした介入により、心理的準備性の向上に繋げていきたい。
【目的】
ACL-Return to Sport after Injury scale(ACL-RSI)は、競技復帰の予測や再断裂との関係が報告され、65点がカットオフ値とされている。ACL-RSIに影響する因子は報告されているが、複数の移植腱が混在しており、大腿四頭筋腱を用いた前十字靱帯再建術(QT-ACLR)症例に限定した検討や65点を基準とした特徴は明らかではない。本研究の目的は、QT-ACLR後1年におけるACL-RSIと筋機能、Knee injury and Osteoarthritis Outcome score(KOOS)との関連性を明らかにすることとした。
【方法】
対象は、2023年6月から2025年4月に当院でQT-ACLRを施行した109例のうち、術後1年時にQuadricepsおよびHamstring Limb Symmetry Index(QLSI・HLSI)、KOOS、ACL-RSIを取得可能であった39例(平均年齢22.9歳±10.6歳、男性20例、女性19例)とした。欠損例、リハビリテーションパス逸脱例、再損傷例、競技復帰意思のない例は除外した。検討項目は、術後1年時点における角速度60°/秒で測定したQLSI・HLSI、KOOSサブスケール・年齢・性別・Tegner scale・ACL-RSIとした。筋力測定は、Cybex Normを用いてピークトルクを体重で除した値からLSIを算出した。統計解析は、2群比較およびSpearmanの順位相関係数を用いた。2群比較は、ACL-RSI65点をカットオフとして2群に分類し、QLSI、HLSI、KOOSサブスケール、性別、Tegner scaleについて検討した。正規性を確認したのち、対応のないt検定またはMann-whitneyのU検定を用いた。性別は、カイ2検定を行った。相関分析は、ACL-RSIとQLSI、HLSI、KOOSサブスケールとの関連についてSpearmanの順位相関係数を算出した。
【結果】
2群比較は、QLSI、HLSI、KOOSサブスケール(Pain、ADL、QOL、Sports)、年齢、Tegner scaleにおいて有意差を認めた。相関分析では、QLSI、HLSI、KOOSサブスケールにおいて有意な正の相関を認めた。
【考察】
他の移植腱と同様に、QT-ACLR症例においてもQLSI、HLSI、KOOSサブスケールが、術後1年のACL-RSIと関連していた。今後は、筋機能の対称性および主観的機能の改善を目的とした介入により、心理的準備性の向上に繋げていきたい。
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