講演情報

[O-9-03]多職種連携を目的としたリハビリテーション研修会

*工藤 陸斗1、黒木 祐亮1、中原 寿志1、田上 茂雄1、柚木 直也1 (1. 医療法人魁成会宮永病院)
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キーワード:

多職種連携、対面研修、体験型学習

アンケートは無記名で実施し、個人が特定されないように配慮した。回答は自由意思とし、得られたデータは本報告以外の目的には使用しないことを説明した。回答をもって同意を得たものとした。

【目的】
当地域では新型コロナウイルス感染(COVID-19)の流行に伴い従来の勉強会が中止となり、多職種間の連携機会が減少していた。地域包括ケアシステムの推進においては、多職種連携による「顔の見える関係づくり」が重要とされている。そこで当院では、多職種連携の再構築を目的として、理学療法士・作業療法士・言語聴覚士・看護師・介護士・学生など職種を限定しないリハビリテーション研修会を、令和5年10月から毎月1回対面形式で開催した。本研究の目的は、研修会の参加状況および研修形式の違いが、参加人数や満足度および理解度に与える影響を明らかにすることである。
【方法】
研修会を令和5年10月から令和8年2月までに計29回開催した。各回終了後にアンケートを実施し、満足度、理解度、希望テーマを調査した。また、研修内容を「講義形式」と「実技を含む形式」に分類し、参加人数、満足度および理解度を比較した。
【結果】
再開初期(令和5年10月~令和6年11月)の平均参加人数は38人であったのに対し、再開後期(令和6年12月~令和8年2月)では18人と約半減し、回を重ねるごとに参加人数は減少傾向を認めた。研修形式別では、講義形式の平均参加人数23人であったのに対し、実技を含む研修会では30人であった。満足度は、講義形式で約62%、実技を含む研修会で約74%が「大変満足」「満足」と回答した。理解度は講義形式で約69%、実技を含む研修会で約71%が「とても理解できた」「理解できた」と回答し、大きな差は認めなかった。実技を含む研修の方が、参加人数および満足度で高い傾向を認めた。アンケートでは、実技を中心としたテーマを希望する意見が多くみられた。
【考察】
実技を含む研修会は、講義形式と比較して参加人数および満足度が高い傾向を認めた。アンケートでも実技を中心の内容を希望する回答が多く、参加者ニーズと一致していた。実技を通した研修会は、臨床場面をイメージしやすく、多職種間で支援方法を共有しやすかった可能性がある。医療者教育においては、学習者ニーズに基づく教育設計や体験型学習の重要性が報告されており、本結果も同様の傾向を示したと考えられる。また、再開初期はCOVID-19流行後で対面研修の機会が少なかったことから、対面で学ぶ機会への需要が高く、参加者数が多かった可能性がある。一方、近年はオンライン配信やサブスクリプション型研修など学習形態が多様化しており、再開後期の参加人数減少に影響した可能性が考えられた。さらに、研修会運営においては「人」「もの」「時間」「場所」などの制約があることも報告されている。しかし、そのような制約の中でも、本研修会は多職種間の横のつながり形成に寄与し、一定の役割を果たしたと考える。今後は、参加者の制約や学習ニーズを踏まえ、地方開催の対面型研修会では、短時間で参加しやすい構成に加え、実技を通した学習や顔の見える関係づくりを重視した運営が必要になると考えられる。
【まとめ】
実技形式の研修会は、参加人数・満足度が高かった。今後の地方開催の対面型研修会では短時間実技を通した学習や顔の見える関係づくりを重視した運営が必要になる可能性が示唆された。

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