講演情報
[P-15-02]回復期病棟入院中から歩数計を使用し活動量が向上した一症例~退院後3ヶ月までの活動量の変化を追って~
*佐藤 清久1 (1. 北九州病院 北九州安部山公園病院 リハビリテーション科)
キーワード:
回復期、活動量、歩数計
本症例に本報告の趣旨と内容について口頭にて説明し、文書にて同意を得た。
【目的】
一般的に回復期病棟では、集中的なリハビリテーションと歩行を含めた日常生活の改善、自宅復帰を目指している。その中で、自宅復帰後のスムーズな自宅生活への移行と継続して活動量の維持向上ができるように、回復期病棟入院中から活動量の向上に取り組む必要があると考える。今回、第1腰椎椎体骨折患者に対して歩数計を使用して回復期病棟入院中から活動量の向上に取り組み、退院後3ヶ月までの活動量の変化の経過を追った一症例について報告する。
【症例紹介】
80歳代、男性、妻と二人暮らし、受傷前より指定難病である特発性多中心性キャッスルマン病に罹患され、独歩で日常生活は自立していた。元々歩数計を使用していたとのことであるが、外出頻度は少なかった。X日に腰痛出現しA病院に救急搬送され、第1腰椎椎体骨折と診断された。コルセット作成し、X+18日に当院に転院となった。
【経過】
入院時は腰部痛が顕著にみられており、基本動作や移動に介助を要していた。徐々に腰部痛が軽減して歩行器歩行自立となったが、日常生活における移動はトイレに行く程度であった。X+46日に病棟内移動が独歩自立となり、この時点の評価では、10m歩行テスト(快適)1.01m/秒(19歩)、Berg balance scale(BBS)49点、Time up and go test(TUG)8.91秒、6分間歩行距離200m(3分21秒にて下肢疲労にて終了)であった。依然として移動はトイレに行く程度であった。この時期から3軸加速度センサー付き歩数計(dretec H-235デイリーパートナー)を使用して歩数の計測を開始した。歩数計は起床から消灯まで装着(入浴時以外)し、計測は毎日実施した。開始時の平均歩数は1047歩/日であり、症例と一緒に目標歩数を設定し、1週間毎にフィードバックをしながら徐々に目標歩数を増加していった。退院前評価では、10m歩行テスト(快適)1.15m/秒(16歩)、BBS52点、TUG8.25秒、6分間歩行距離410m、平均歩数は3584歩/日であった。介護支援専門員に歩数計にて目標設定を行い、活動量の維持向上に努めていることを伝達し、X+93日に自宅退院となった。自宅退院3ヶ月後では、屋内外ともに独歩自立、一部の家事や近所への散歩も実施しているとのことであった。また、通所リハビリテーションは4回/週利用、継続して歩数計を使用しているとのことであり、平均歩数は2471歩/日であった。
【考察】
1日の歩数は身体活動を評価する最も代表的な指標であり、歩数計は活動量を客観的に評価する有用なツールである。本症例においても元々使用していた歩数計を用いることで自己の活動量を可視化でき、目標設定とフィードバックを定期的に行ったことが回復期病棟入院中の活動量の向上に繋がったと考える。回復期病棟退院前後の活動量の変化は、先行研究では一定の見解を得られていない。本症例においては退院3ヶ月後でも歩数計を継続して使用できていたが、歩数平均は減少している。このことから、生活状況に応じた活動内容の提供や定期的なフィードバックの機会が必要であると考える。また、自宅生活の中での身体活動は多様であり、歩数を含めた多角的な活動量の評価を実施する必要があると考える。
【目的】
一般的に回復期病棟では、集中的なリハビリテーションと歩行を含めた日常生活の改善、自宅復帰を目指している。その中で、自宅復帰後のスムーズな自宅生活への移行と継続して活動量の維持向上ができるように、回復期病棟入院中から活動量の向上に取り組む必要があると考える。今回、第1腰椎椎体骨折患者に対して歩数計を使用して回復期病棟入院中から活動量の向上に取り組み、退院後3ヶ月までの活動量の変化の経過を追った一症例について報告する。
【症例紹介】
80歳代、男性、妻と二人暮らし、受傷前より指定難病である特発性多中心性キャッスルマン病に罹患され、独歩で日常生活は自立していた。元々歩数計を使用していたとのことであるが、外出頻度は少なかった。X日に腰痛出現しA病院に救急搬送され、第1腰椎椎体骨折と診断された。コルセット作成し、X+18日に当院に転院となった。
【経過】
入院時は腰部痛が顕著にみられており、基本動作や移動に介助を要していた。徐々に腰部痛が軽減して歩行器歩行自立となったが、日常生活における移動はトイレに行く程度であった。X+46日に病棟内移動が独歩自立となり、この時点の評価では、10m歩行テスト(快適)1.01m/秒(19歩)、Berg balance scale(BBS)49点、Time up and go test(TUG)8.91秒、6分間歩行距離200m(3分21秒にて下肢疲労にて終了)であった。依然として移動はトイレに行く程度であった。この時期から3軸加速度センサー付き歩数計(dretec H-235デイリーパートナー)を使用して歩数の計測を開始した。歩数計は起床から消灯まで装着(入浴時以外)し、計測は毎日実施した。開始時の平均歩数は1047歩/日であり、症例と一緒に目標歩数を設定し、1週間毎にフィードバックをしながら徐々に目標歩数を増加していった。退院前評価では、10m歩行テスト(快適)1.15m/秒(16歩)、BBS52点、TUG8.25秒、6分間歩行距離410m、平均歩数は3584歩/日であった。介護支援専門員に歩数計にて目標設定を行い、活動量の維持向上に努めていることを伝達し、X+93日に自宅退院となった。自宅退院3ヶ月後では、屋内外ともに独歩自立、一部の家事や近所への散歩も実施しているとのことであった。また、通所リハビリテーションは4回/週利用、継続して歩数計を使用しているとのことであり、平均歩数は2471歩/日であった。
【考察】
1日の歩数は身体活動を評価する最も代表的な指標であり、歩数計は活動量を客観的に評価する有用なツールである。本症例においても元々使用していた歩数計を用いることで自己の活動量を可視化でき、目標設定とフィードバックを定期的に行ったことが回復期病棟入院中の活動量の向上に繋がったと考える。回復期病棟退院前後の活動量の変化は、先行研究では一定の見解を得られていない。本症例においては退院3ヶ月後でも歩数計を継続して使用できていたが、歩数平均は減少している。このことから、生活状況に応じた活動内容の提供や定期的なフィードバックの機会が必要であると考える。また、自宅生活の中での身体活動は多様であり、歩数を含めた多角的な活動量の評価を実施する必要があると考える。
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