講演情報
[P-16-01]地域在住高齢者を対象としたご当地体操の運動強度(METs)評価とリスク管理
*上瀧 健二1、國富 里沙1、小玉 龍生1、入口 脩1、鳥取 大祥1、濱中 智也1、水上 奏1 (1. 帝京大学福岡医療技術学部理学療法学科)
キーワード:
予防理学療法、リスク管理、運動強度
本試験は、「ヘルシンキ宣言に基づく倫理的原則」および「人を対象とする医学系研究に関する倫理指針」を遵守して実施した。
また、本研究は帝京大学福岡医療技術学部倫理委員会の承認を得て実施した(承認番号:帝福倫24-12)。
【的】地域在住高齢者を対象としたご当地体操は、全国各地で開発されている。福岡県大牟田市においても、2005年に「よかば~い体操」が開発され、フレイル予防を目的として普及している。また、各地区で実施できるよう、体操テキストおよびDVDが配布されている。本体操は安全性に配慮し、立位および座位の2パターンが用意されている。しかし、安全性を前提として作成されている一方で、運動強度に基づくリスク管理の観点からの検討は十分ではない。本研究の目的は、よかば~い体操の運動強度(METs)を定量的に評価し、リスク管理の基礎資料を得ることである。
【方法】対象は健常学生15名、男性10名、女性5名、平均年齢22.0±2.5歳とした。測定条件は、開始前の安静、立位での体操、座位での体操の3条件とし、実施順序は封筒法により無作為に決定した。測定には呼気ガス分析装置(AE-310S、ミナト医科学社製、日本)を用い、breath-by-breath法により酸素摂取量などを測定した。統計解析には一元配置分散分析を用い、Post-hoc検定としてGames–Howell法を用いた。
【結果】安静時におけるVO₂は384.5±62.9 mL/min、METsは2.4±0.1、心拍数は79.0±15.3 bpm、呼吸交換比(R)は0.85±0.04であった。立位での体操時におけるVO₂は707.1±29.1 mL/min、METsは3.1±1.7、心拍数は93.0±15.3 bpm、呼吸交換比(R)は0.78±0.10であった。座位での体操時におけるVO₂は555.7±62.9 mL/min、METsは2.4±0.1、心拍数は83.2±28.3 bpm、呼吸交換比(R)は0.80±0.10であった。VO₂、METs、呼吸交換比(R)において条件間に有意差を認めた。
【考察】本研究の結果より、よかば~い体操の運動強度は軽度から中等度の有酸素運動に相当することが明らかとなった。また、座位と立位では運動強度に差があり、立位で実施する方が高い運動負荷を示すことが示唆された。
【まとめ】運動強度が明確になったことにより、厚生労働省が示す身体活動・運動強度の目安と照合し、地域在住高齢者への運動指導やリスク管理に活用できる可能性がある。今後は、実際の地域在住高齢者を対象とした検証を行い、より実践的なリスク管理指標の確立につなげる必要がある。
また、本研究は帝京大学福岡医療技術学部倫理委員会の承認を得て実施した(承認番号:帝福倫24-12)。
【的】地域在住高齢者を対象としたご当地体操は、全国各地で開発されている。福岡県大牟田市においても、2005年に「よかば~い体操」が開発され、フレイル予防を目的として普及している。また、各地区で実施できるよう、体操テキストおよびDVDが配布されている。本体操は安全性に配慮し、立位および座位の2パターンが用意されている。しかし、安全性を前提として作成されている一方で、運動強度に基づくリスク管理の観点からの検討は十分ではない。本研究の目的は、よかば~い体操の運動強度(METs)を定量的に評価し、リスク管理の基礎資料を得ることである。
【方法】対象は健常学生15名、男性10名、女性5名、平均年齢22.0±2.5歳とした。測定条件は、開始前の安静、立位での体操、座位での体操の3条件とし、実施順序は封筒法により無作為に決定した。測定には呼気ガス分析装置(AE-310S、ミナト医科学社製、日本)を用い、breath-by-breath法により酸素摂取量などを測定した。統計解析には一元配置分散分析を用い、Post-hoc検定としてGames–Howell法を用いた。
【結果】安静時におけるVO₂は384.5±62.9 mL/min、METsは2.4±0.1、心拍数は79.0±15.3 bpm、呼吸交換比(R)は0.85±0.04であった。立位での体操時におけるVO₂は707.1±29.1 mL/min、METsは3.1±1.7、心拍数は93.0±15.3 bpm、呼吸交換比(R)は0.78±0.10であった。座位での体操時におけるVO₂は555.7±62.9 mL/min、METsは2.4±0.1、心拍数は83.2±28.3 bpm、呼吸交換比(R)は0.80±0.10であった。VO₂、METs、呼吸交換比(R)において条件間に有意差を認めた。
【考察】本研究の結果より、よかば~い体操の運動強度は軽度から中等度の有酸素運動に相当することが明らかとなった。また、座位と立位では運動強度に差があり、立位で実施する方が高い運動負荷を示すことが示唆された。
【まとめ】運動強度が明確になったことにより、厚生労働省が示す身体活動・運動強度の目安と照合し、地域在住高齢者への運動指導やリスク管理に活用できる可能性がある。今後は、実際の地域在住高齢者を対象とした検証を行い、より実践的なリスク管理指標の確立につなげる必要がある。
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