講演情報
[P-19-01]臨床実習支援システム導入における事前調整項目の検討
-教員へのアンケート調査-
*吉澤 隆志1、齊藤 貴文1、北村 匡大1、松本 典久1、大田 瑞穂1、古後 晴基1 (1. 令和健康科学大学 リハビリテーション学部 理学療法学科)
キーワード:
臨床実習支援システム導入、事前調整項目、教員へのアンケート
【倫理的配慮】
事前に対象に対し,研究趣旨,結果の処理方法,研究結果発表の場などについて十分に説明した.その後,本研究に同意しアンケートに返答した者を研究対象とした.なお,本研究は,研究校の研究倫理委員会の承認を得た上で実施した(承認番号:23-039).
【目的】
臨床実習の実施にあたり,臨床実習支援システム[富士フイルムシステムサービス株式会社](以下,システム)を導入する養成校が増加傾向にある.このシステムは,理学療法士養成における学生・臨床実習指導者(以下,指導者)・教員のコミュニケーションを円滑化するクラウド型システムである.具体的には,従来,紙面に記載してきたデイリーノート・実習評価の情報などをクラウド上に記入するものである.臨床実習は学外施設にて行われるため,教員は学生がいかなる症例を担当しどのような経験を積んでいるかを知る機会がほとんどない状況であった.しかし,システムを利用することで教員が学内にいながらにして実習中の学生状況を把握することが可能となる.
研究協力施設である4年生大学(以下,研究校)では,2023年度後期の臨床実習からシステムを本格導入した.なお,実際の導入にあたり,研究校では事前に様々な事前調整が必要であった.ここで,システムは今後,リハビリテーション教育において広く活用されていくと考えられるが,具体的に導入前にどのような調整が必要かについて十分に知られているとは言い難い状況がある.よって,本研究の目的は,教員へのアンケートを基に,システム導入にあたり事前調整が必要となると考えられる項目について明らかにすることである.
【方法】
対象は,2023年度後期に行われた研究校の臨床実習[検査測定臨床実習Ⅰ](以下,実習)を担当した教員8名とした.
なお,研究校の実習は全て関連の病院・施設(以下,施設)にて行われる.故に,施設によっては10名を超える学生が実習を行う場合がある.しかし,施設に設置してあるPCは基本的に1台であり,複数の指導者が同時に使用することは物理的に不可能な状況であった.
実習終了後にインターネット上(Google Forms)にて,アンケートを実施した.アンケート内容は,①実習施設の所属長の理解,②実習施設の指導者の理解,③実習施設のWiFi設備,④実習施設のセキュリティーの問題,⑤大学の導入目的の理解,⑥大学のコスト面,⑦大学の所属長の理解,⑧大学教員の理解,⑨大学による使用機器(タブレットなど)の準備,⑩学科教員のシステム操作の理解の10項目であり,事前調整が必要と思われる項目を複数選択可にて回答を得た.
【結果】
アンケートの回答数としては,①4(50.0%),②7(87.5%),③7(87.5%),④4(50.0%),⑤4(50.0%),⑥4(50.0%),⑦3(37.5%),⑧3(37.5%),⑨5(62.5%),⑩5(62.5%)であった.
【考察】
システム導入にあたり,教員としては特に②・③についての事前調整が重要と考えていることが明らかとなった.研究校では,システム導入前に実習施設を訪問し所属長および指導者に対し目的や操作方法などの説明を行った.また,設備が整っていない施設にはポケットWiFiを送付することとした.加えて,学生約2名に対し1台のタブレットを購入し実習施設へ貸与した.
これらの事前調整によって,実習において大きなトラブルなくシステムの導入および利用ができたと考える.本研究の結果を踏まえ,システム導入を検討する際,養成校は実習施設と②・③の項目を主として事前調整を行うことが肝要と考えられた.
事前に対象に対し,研究趣旨,結果の処理方法,研究結果発表の場などについて十分に説明した.その後,本研究に同意しアンケートに返答した者を研究対象とした.なお,本研究は,研究校の研究倫理委員会の承認を得た上で実施した(承認番号:23-039).
【目的】
臨床実習の実施にあたり,臨床実習支援システム[富士フイルムシステムサービス株式会社](以下,システム)を導入する養成校が増加傾向にある.このシステムは,理学療法士養成における学生・臨床実習指導者(以下,指導者)・教員のコミュニケーションを円滑化するクラウド型システムである.具体的には,従来,紙面に記載してきたデイリーノート・実習評価の情報などをクラウド上に記入するものである.臨床実習は学外施設にて行われるため,教員は学生がいかなる症例を担当しどのような経験を積んでいるかを知る機会がほとんどない状況であった.しかし,システムを利用することで教員が学内にいながらにして実習中の学生状況を把握することが可能となる.
研究協力施設である4年生大学(以下,研究校)では,2023年度後期の臨床実習からシステムを本格導入した.なお,実際の導入にあたり,研究校では事前に様々な事前調整が必要であった.ここで,システムは今後,リハビリテーション教育において広く活用されていくと考えられるが,具体的に導入前にどのような調整が必要かについて十分に知られているとは言い難い状況がある.よって,本研究の目的は,教員へのアンケートを基に,システム導入にあたり事前調整が必要となると考えられる項目について明らかにすることである.
【方法】
対象は,2023年度後期に行われた研究校の臨床実習[検査測定臨床実習Ⅰ](以下,実習)を担当した教員8名とした.
なお,研究校の実習は全て関連の病院・施設(以下,施設)にて行われる.故に,施設によっては10名を超える学生が実習を行う場合がある.しかし,施設に設置してあるPCは基本的に1台であり,複数の指導者が同時に使用することは物理的に不可能な状況であった.
実習終了後にインターネット上(Google Forms)にて,アンケートを実施した.アンケート内容は,①実習施設の所属長の理解,②実習施設の指導者の理解,③実習施設のWiFi設備,④実習施設のセキュリティーの問題,⑤大学の導入目的の理解,⑥大学のコスト面,⑦大学の所属長の理解,⑧大学教員の理解,⑨大学による使用機器(タブレットなど)の準備,⑩学科教員のシステム操作の理解の10項目であり,事前調整が必要と思われる項目を複数選択可にて回答を得た.
【結果】
アンケートの回答数としては,①4(50.0%),②7(87.5%),③7(87.5%),④4(50.0%),⑤4(50.0%),⑥4(50.0%),⑦3(37.5%),⑧3(37.5%),⑨5(62.5%),⑩5(62.5%)であった.
【考察】
システム導入にあたり,教員としては特に②・③についての事前調整が重要と考えていることが明らかとなった.研究校では,システム導入前に実習施設を訪問し所属長および指導者に対し目的や操作方法などの説明を行った.また,設備が整っていない施設にはポケットWiFiを送付することとした.加えて,学生約2名に対し1台のタブレットを購入し実習施設へ貸与した.
これらの事前調整によって,実習において大きなトラブルなくシステムの導入および利用ができたと考える.本研究の結果を踏まえ,システム導入を検討する際,養成校は実習施設と②・③の項目を主として事前調整を行うことが肝要と考えられた.
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