講演情報

[P-3-03]地域女性住民における骨粗鬆症予防教室の介入効果について

*池田 章子1、内田 由美子1、松口 愛1、田口 耕介2、宇都宮 真紀2、酒井 祥平3、竹口 守3、三根 立己3 (1. 長崎県理学療法士協会 骨粗鬆症予防対策委員会、2. 公立小浜病院、3. 愛野記念病院)
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キーワード:

骨粗鬆症予防、身体機能評価、行動変容

【倫理的配慮、説明と同意】本研究は対象者全員に調査に関する説明を十分に行い実施した.また,長崎県及び雲仙市担当課の許可を得て発表している.

【はじめに】骨粗鬆症は、加齢に伴う骨強度(骨密度・骨質の劣化)の低下により、骨折を生じやすくなる疾患である.高齢化に伴い骨粗鬆症患者は増加しており、60代女性の3人に1人、70代以上では2人に1人が発症するとされ、壮年期からの予防啓発が求められている.長崎県理学療法士協会(以下,NPTA)は,令和3年度より長崎県から業務委託を受け,県下市町における骨粗鬆症予防対策事業(主に骨粗鬆症に関する講話と身体機能評価・運動指導)を実施している.令和7年度、雲仙市において地域住民に対する骨粗鬆症予防教室(全3回)を実施した.今回、地域女性住民における骨粗鬆症予防教室の介入効果について報告する.
【対象と方法】対象は骨粗鬆症予防教室に参加した長崎県雲仙市在住の65歳以下地域住民で、全3回参加した女性11名(平均年齢57.8±5.5歳)とした.骨粗鬆症予防教室は、令和7年9月~2月にかけて3回実施し、各回の実施時間は150分(18:00~20:30)、運営スタッフはNPTA骨粗鬆症予防対策委員(以下、委員)3名と地域リハ広域支援センター協力病院(以下、広域)2~3名および保健師2名で構成された.スタッフは、骨量測定(タニタ BD620ビーナスⅢ)、体成分分析(OWA MEDICAL ioi757)、身体機能評価(握力、5回立ち上がりテスト、片足立ち保持時間)、講話と運動指導を役割分担しながら実施した.また、参加者に対してアンケート調査(生活習慣の改善等)を実施した.統計解析は,SPSS Statisticsを用い、介入前後の変化を比較検討した.各項目の比較にはWilcoxonの符号付順位検定を用い、有意水準は5%とした.【結果】5回立ち上がりテストにおいて有意な改善が認められた(p=0.003).骨量・体成分・握力・片足立ち保持時間については有意な差は認められなかった.アンケート調査では、参加者全員が、教室参加を機会に、ウォーキングや運動(踵の上げ下げ、スクワット、片足立ちバランス、ランジなど)、食事改善に取り組むなどの行動変容が認められた.【考察】5回立ち上がりテストで有意な改善がみられたことは、下肢筋力の向上が示唆される.今回の参加者は65歳以下であり、身体機能も比較的高いため、指導した運動の負荷量が低く、変化がみられなかった可能性が考えられる.世古らが地域住民に対して実施した骨粗鬆症予防教室では低頻度介入でも骨密度の改善がみられたとの報告があり、運動の負荷量や実施状況の確認が必要と考えられる.また、教室を機に運動や食事について行動変容がみられたことは介入効果と考えられ、今後の継続状況などフォローしていきたい.

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