講演情報
[P-5-02]人工膝関節置換術後の杖歩行自立日数に影響する要因の検討
*豊田 彩1、山畑 公弘1、武田 晃1 (1. JCHO天草中央総合病院)
キーワード:
変形性膝関節症、術前評価、人工膝関節置換術
対象者には検査実施についての十分な説明を行い、プライバシー保護に関しての書面、口頭での説明を行い同意を得た。
【目的】
変形膝関節症に対する人工膝関節置換術(以下TKA)は除痛目的の有効な手段の一つである。術後の早期移動能力獲得は退院時期の指標、患者の満足度向上のための重要な指標であると考える。当院では人工膝関節置換術(以下TKA)の術後リハビリテーションのプロトコルを標準化し、早期歩行自立を目指した介入を行っている。臨床現場において、同一のプロトコルを遂行しているにも関わらず、杖歩行自立までに要する日数には個人差を認めることが多い。今回、術前の運動機能評価を行い、杖歩行自立日数に影響する要因の検討を行った。
【方法】
当院にて2025年4月から2026年4月まで初回片側TKAを施行した33例(男性5名女性28名 平均年齢75.3±3.4歳、平均BMI24.6±2.9kg/m²)とした。調査項目は基本属性(年齢、BMI)、術前運動機能評価として膝関節自動可動域(屈曲・伸展)、TUG、術側及び非術側膝関節の歩行時疼痛(NRS)とした。アウトカムは術後の杖歩行自立日数とした。各項目の関連には、スピアマンの順位相関関係数を用いた。データの正規性が認められなかったため、ノンパラメトリック検定を採用した。統計解析にはEZRを用い、有意水準は5%未満とした。
【結果】
術後杖歩行自立日数は平均19.1±5.3日であった。術後杖歩行自立日数と最も強い正の相関を示したのはBMI(r=0.51, P<0.01)であり、次いで非術側の術前疼痛(r=0.42, P<0.01)の順に有意な相関が認められた。一方で、年齢や術前関節可動域は杖歩行自立日数の間に有意な関連は認められなかった。
【考察】
本研究の結果、TKA術後の杖歩行自立日数は、BMIおよび非術側膝関節の術前疼痛と強く関連することが示された。このことから、標準化されたプロトコル下においても、これらの因子にて能力面、自立に要する期間等の予測が立てられ、術前評価の重要度も示唆された。
【まとめ】
今回TKA後の術後杖歩行自立日数に影響する要因の検討を行った。要因としてBMI,術前の反対側の膝関節の疼痛が相関がみられた。術後早期の不安定な術側膝関節にとって、この過度な重心移動を非術側で制御することは容易ではなく、安全な杖歩行自立を遅延させる要因となった可能性があると考える。
【目的】
変形膝関節症に対する人工膝関節置換術(以下TKA)は除痛目的の有効な手段の一つである。術後の早期移動能力獲得は退院時期の指標、患者の満足度向上のための重要な指標であると考える。当院では人工膝関節置換術(以下TKA)の術後リハビリテーションのプロトコルを標準化し、早期歩行自立を目指した介入を行っている。臨床現場において、同一のプロトコルを遂行しているにも関わらず、杖歩行自立までに要する日数には個人差を認めることが多い。今回、術前の運動機能評価を行い、杖歩行自立日数に影響する要因の検討を行った。
【方法】
当院にて2025年4月から2026年4月まで初回片側TKAを施行した33例(男性5名女性28名 平均年齢75.3±3.4歳、平均BMI24.6±2.9kg/m²)とした。調査項目は基本属性(年齢、BMI)、術前運動機能評価として膝関節自動可動域(屈曲・伸展)、TUG、術側及び非術側膝関節の歩行時疼痛(NRS)とした。アウトカムは術後の杖歩行自立日数とした。各項目の関連には、スピアマンの順位相関関係数を用いた。データの正規性が認められなかったため、ノンパラメトリック検定を採用した。統計解析にはEZRを用い、有意水準は5%未満とした。
【結果】
術後杖歩行自立日数は平均19.1±5.3日であった。術後杖歩行自立日数と最も強い正の相関を示したのはBMI(r=0.51, P<0.01)であり、次いで非術側の術前疼痛(r=0.42, P<0.01)の順に有意な相関が認められた。一方で、年齢や術前関節可動域は杖歩行自立日数の間に有意な関連は認められなかった。
【考察】
本研究の結果、TKA術後の杖歩行自立日数は、BMIおよび非術側膝関節の術前疼痛と強く関連することが示された。このことから、標準化されたプロトコル下においても、これらの因子にて能力面、自立に要する期間等の予測が立てられ、術前評価の重要度も示唆された。
【まとめ】
今回TKA後の術後杖歩行自立日数に影響する要因の検討を行った。要因としてBMI,術前の反対側の膝関節の疼痛が相関がみられた。術後早期の不安定な術側膝関節にとって、この過度な重心移動を非術側で制御することは容易ではなく、安全な杖歩行自立を遅延させる要因となった可能性があると考える。
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